一条真也です。
わたしは、これまで多くのブックレットを刊行してきましたが、一条真也ではなく、本名の佐久間庸和として出しています。それらの一覧は現在、一条真也オフィシャル・サイト「ハートフルムーン」の中にある「佐久間庸和著書」で見ることができます。このたび、新作が完成しました!
『シネマの街を世界へ!!』
今回の新しいブックレットは、『シネマの街を世界へ!!』です。第1回「北九州国際映画祭」の開催に合わせて2023年8月3日から12月28日まで「西日本新聞」で連載した「シネマの街を世界へ!!」の全11回分の内容が収められています。「目次」は以下の通りです。
第一回 思い出詰まる「昭和館」
第二回 「風と共に去りぬ」
第三回 「逃げきれた夢」
第四回 「グッバイエレジー」
第五回 松本清張原作の映画
第六回 「アリスとテレスのまぼろし工場」
第七回 「君は一人ぼっちじゃない」
第八回 「レッドシューズ」
第九回 「東京公園」
第十回 「グリーフケアの時代に」
第十一回 「無法松の一生」
第一回「思い出詰まる『昭和館』
第二回「風と共に去りぬ」
わたしは映画が大好きです。映画を観れば別の人生を生きることができます。世界中のどんな場所も、歴史上のどんな時代にも行くことができます。2010年より、ペンネームの「 一条真也」名で映画レビューを書き始め、現在870作品以上書きました。そんなわたしが生まれ育った地で、12月、北九州国際映画祭が開催されるとか。大変うれしく思っています。映画祭を通じて、北九州市が「映画などの撮影を誘致・支援する街」から「映画文化を楽しむ街」へとステージアップするのを心より願っています。
第十回「グリーフケアの時代に」
第十一回「無法松の一生」
「北九州と映画」でまず頭に浮かぶのは、1939年創業の県内最古の映画館「小倉昭和館」です。同館で多くの名画を鑑賞したわたしには、たくさんの思い出が詰まっています。昨年8月の火災で焼失してしまった際には、わたし自身も大きな喪失感に包まれました。しかし、樋口智巳館主の熱意に共鳴した方々の支援もあり、同館は今年12月の再開を目指して前進しています。弊社サンレーでも僅少ながら支援をさせていただきました。いま、北九州の地において、名画座の復活、そして北九州国際映画祭の開催がまったく同じタイミングで進んでいることに、わたしは何か運命的なものを感じずにはいられません。
著書の紹介ページ
著者紹介ページ
映画は人の心に力を与えます。監督・脚本・撮影・演出・衣装・音楽・演技が集合した総合芸術を、ぜひ映画館で堪能されてください。いつか、本コラム読者の皆さんと市内の映画館でお会いできるのを楽しみにしています。なお、このブックレットは各地のサンレーグループ諸施設に置かれますので、どうぞ、ご自由にお持ち帰り下さい。
「西日本新聞」2023年8月3日朝刊
2024年4月5日 一条真也拝