全互連新年行事

一条真也です。
東京に来ています。16日の午後、水天宮で出版関係の打ち合わせをしてから、亀戸にある結婚式場「アンフェリシオン」に向かいました。この日は、全国冠婚葬祭互助会連盟(全互連) の新年行事があるのです。


会場となったアンフェリシオン

アンフェリシオンの前で

全国経営者層研修会のようす


講演後のトークショーで語る山下会長

 

まずは、15時30分から開催された全国経営者層研修会に参加しました。講師は、ヤマガタデザイン株式会社の山中大介代表でした。同社は、「圧倒的な当事者意識で地方の課題を解決する事業を生み出し、希望ある社会を実現する」をMISSIONに、「大義を掲げ、地域と仲間と共創する」「何事も、誰よりも、自らが面白がる」「未来志向で、時間資産を積み重ねる」をVALUEとした熱い会社で、山中代表も非常に情熱的でした。講演後は、全互連の山下裕史会長(117社長)とのトークショーも企画されましたが、山中代表の熱に感化されたのか、山下会長も熱く自説を述べていました。予定時間をかなり過ぎたので、司会の武田良和副会長(ジョイン社長)があわてて締めに入るほど加熱していました。

新年賀詞交歓会で挨拶する山下会長


乾杯の音頭で登壇しました

 

全国経営者研修会の後は、新年賀詞交換会です。冒頭、山下会長が新年の挨拶をしました。続いて、来賓挨拶があり、乾杯の時間となりました。乾杯の発声は、わたしが指名を受けました。一礼して登壇したわたしは、「あけまして、おめでとうございます。今年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。全互連の元会長で、現在は顧問の佐久間です。顧問よカモン!ということでやって来ました」と言ったのですが、会場はシーンと静まりかえっていました。完全に、すべってしまいました。(涙)なかなか、「人志松本のすべらない話」みたいにはいきませんね。(笑)本当はこのダジャレが受けていれば、続けて「わたしのユーモアのセンスはいかがですか? これは顧問センスといいます」と言おうと考えていたのですが、止めました。


能登半島地震の話をしました

被災地の惨状をお話しました

それから、わたしは「みなさん、お元気ですか? わたしは、残念ながら元気がありません。ようやくコロナも落ち着いて素晴らしい1年が始まるかと思ったら、元旦から悪夢のような能登半島地震が発生したからです。現地にはわが社の施設もあり、社員も住んでいます。社員の中には、正月の帰省中に実家が全壊して、現在は高齢の両親とともに避難所暮らしをしている者もいます。わたしも現地に入りましたが、水道も電気も来ていない過酷な状況に言葉がありませんでした。地震というのは、本当に怖いです。亡くなられた方も222人となり、わが社も多くの御遺体をお預かりしています。なんとか、きちんとお葬儀を挙げられるように全力を尽くしたいと思います」と言いました。


グリーフケアへの想いを語りました


今だけは空元気を出して、カンパ~イ!

 

続けて、わたしは「それでも希望もあります。現地では人類の本能である『相互扶助』が発動し、助け合いの輪が広がっています。じつは、避難所にいるわが社の社員は上級グリーフケア士です。以前から、わたしは150名いるわが社のグリーフケア士たちを被災地などに派遣できないかと考えていましたので、図らずもそれが実現しました。彼は、毎日、被災者の方々の『こころ』を守ってくれています。このたびの大災害は、日本におけるグリーフケアの大きな一歩になるような気がしています。葬儀は必要であり、相互扶助は不滅です。これから、ますます高齢者は増え続け、ますます亡くなる方も増え続け、ますます互助会が必要とされます。では、本日ご参集のみなさまの御健勝と、全互連加盟各社の発展を祈念して、乾杯したいと思います。湿っぽい話をしましたが、今は空元気を出して声を張り上げますので、どうぞご唱和下さい。カンパ~イ!」と言って、新年賀詞交歓会がスタートしました。


同志とのひとときを楽しみました


新年賀詞交歓会のようす


中締めの挨拶をめぐって、副会長ジャンケン!


中締めの挨拶をする武智副会長


素晴らしい挨拶でした!


最後は「一丁締め」で

 

新年賀詞交歓会は盛り上がりましたが、いろんな方から地震のお見舞いの丁重な挨拶を受けて、恐縮しました。みなさん、冠婚葬祭のプロというこもあり、本当にコンパッションに溢れた言葉をかけて下さいました。最後は、中締めの挨拶する権利をめぐって、4人の副会長たちがジャンケンしました。結果、武智康行副会長(ベルモニー高松社長)が選ばれました。武智副会長の挨拶は、能登半島地震の被災者や犠牲者への思いやりもあり、全互連の未来に対する熱い想いもあり、素晴らしい内容でした。最後は、「一丁締め」でお開きとなりました。やはり、全互連はわが心のホームグラウンドだと思いました。明日17日は、同じアンフェリシオンで一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の新年賀詞交歓会が開かれます。

 

2024年1月16日 一条真也