悲しみの先の安らぎ 共に

一条真也です。
能登半島地震の死者数が128人(7日14時現在)となりました。亡くなる方が増えるたびに、悲嘆する人も増えます。グリーフケアの必要性を痛切に感じる毎日ですが、ブログ「グリーフケアの時代に」で紹介したドキュメンタリー映画が先月公開されたのは象徴的でしたね。今日の「読売新聞」朝刊に同作に関する記事が掲載されました。


「読売新聞」2024年1月7日朝刊

 

記事は「皇室点描」No240として「悲しみの先の安らぎ  共に」という見出しで、「『グリーフケア』という言葉がある。グリーフは『深い悲しみ』で、大切な存在を失って悲しみの渦中にいる人を支援する動きを指す。秋篠宮紀子さまは昨年12月1日、東京都内でのドキュメンタリー映画グリーフケアの時代に』の劇場公開に足を運ばれた。東日本大震災で家族を亡くした女性、夫が自殺し、がんの闘病を続ける母・・・・・・。映画は悲しみと向き合い、周囲の支えで前向きに生きる人々に焦点を当てた。
2001年に起きた大阪教育大学付属池田小の児童殺傷事件で、長女を失った本郷由美子さん(57)も劇場にいた。この映画に出演しており、事件直後、色彩や温度の感覚すら失ったと明かしていた。
紀子さまは鑑賞後、本郷さんらとの懇談で、『ケアの活動を知ることができて良かった』と話されたという。涙を流しながら本郷さんの話を聴き、別れ際には『もう少し話したかった』と名残惜しそうに語られた。『(紀子さまの)共感の涙だったと思うと、心が震えた』と振り返った本郷さん。紀子さまと、悲しみの先の安らぎを共有できたようだった」(社会部 水野祥)

 

この「グリーフケアの時代に」は、わたしも出演しています。また、紀子さまが足を運ばれた東京での初回上映には、わたしも劇場にいました。同作のゼネラル・プロデューサーである志賀司氏(セレモニー社長)と一緒に紀子さまに直接ご挨拶もさせていただきました。詳しくは、ブログ「『グリーフケアの時代に』公開!」をお読み下さい。この作品は、来年2月17日10時、火災での焼失から復活した小倉昭和館でも上映されます。当日は、わたしも舞台挨拶でも登壇いたします。



それにしても、東日本大震災後のグリーフケアについても紹介したこの映画が上映された後に、能登半島地震が起こるとは・・・・・・まさに、グリーフケアの時代の到来を痛感します。いま、能登半島の現地で上級グリーフケア士の大谷賢博さん(金沢紫雲閣  総支配人)が現地でのケアに必死に取り組んでいます。じつは、彼は「グリーフケアの時代に」にコメントを寄せており、同作のチラシに掲載されています。最後に、紀子さまが昨年末から体調が優れないと本日の新聞で報道されており、心配しております。紀子さまの1日も早いご回復を心よりお祈りいたします。


映画「グリーフケアの時代に」コメント

 

2024年1月7日 一条真也