コンパッション・ブルー

一条真也です。
能登半島地震で亡くなった方が石川県内で128人(7日14時現在)になりました。報道される死者数が増えるたびに、胸が痛みます。心より御冥福をお祈りいたします。わが社でお葬儀のお世話をさせていただく方も多いです。社員一同、心をこめて務めさせていただきます。



わたしは、被災されたサンレー北陸の社員のみなさんに励ましの言葉とともに「石川県に大地震が発生する直前に『月あかりの会』が誕生したことに運命と使命を感じます」とLINEしました。実家が全壊した1級グリーフケア士の大谷賢博さんからは「本当そうです。いずれ災害支援でケアを行いたいと思っていたのが現実になりました」との返信がありました。被災地へのグリーフケア士派遣は、わたしの夢です。大谷さんに大いに期待しています。大谷さんといえば、ロサンゼルス・ドジャース大谷翔平選手が大きな話題になっていますね。


ウェルビーイング・レッド大谷翔平


コンパッション・ブルー大谷翔平

 

サンレー北陸のMS(メンバース・サービス)センターの所長を務める中山雅智さんからは「大谷翔平選手がエンゼルスからドジャースへ移籍しましたが、球団チームカラーの赤から青への移籍は、ウェルビーングカラーの赤とコンパッションカラーの青を彷彿し・・・社長が未来を見通している予言者のようにしか思えません。確かにこの度の、『月あかりの会』の石川での発足もピンポイントすぎて・・・先見の明が怖いくらいです。この度の震災に限っては、CSHWサイクルが素早く回ることを願います」との返信がありました。わたしは別に予言者ではありませんが、グリーフケア自助グループを立ち上げることは時代の必然であると考えていました。

ウェルビーイング?』と『コンパッション!

 

中山所長が指摘したように、エンゼルスのチームカラーの赤は「ウェルビーイング」(幸せ)の色であり、ドジャースのチームカラーの青は「コンパッション」(思いやり)の色です。わたしは、ウェルビーイング?コンパッション!のツインブックスを2冊同時に刊行しました。ここでは、「WC」という新しい言葉が登場します。「WC」は、トイレのことでも、ワールドカップでもありません。今後の社会および会社経営において重要なコンセプトとなる「ウェルビーイング(Well-being)」と「コンパッション(Compassion)」の頭文字からとったものです。わたしは、これまでウェルビーイングを超えるものがコンパッションであると考えていましたが、この2つは矛盾しないコンセプトであり、それどころか2つが合体してこそ、わたしたちが目指す互助共生社会が実現できると気づきました。ウェルビーイングが陽なら、コンパッションは陰となります。そして、陰陽を合体させることを産霊(むすび)といいます。


ドジャースのチームカラーであるブルーは「コンパッション」のシンボルカラーでもあります。コンパッションとは「思いやり」を意味し、キリスト教の「隣人愛」、仏教の「慈悲」、儒教の「仁」、神道の「あはれ」にも通じる人類の普遍思想です。令和6年能登半島地震を受けて、大谷翔平選手とドジャースは共同で100万ドル(約1億4000万円)を寄付すると発表しました。新年早々に示された大いなるコンパッションであると言えます。ちなみに、岩手県奥州市出身の大谷翔平選手は、16歳高校1年生の時に、東日本大震災で被災を経験しています。

 

中山所長がLINEの最後に記した「CSHW」は、Compassion(思いやり)⇒Smile(笑顔)⇒Happy(幸せ)⇒Well-being(持続的幸福)と進んでいきます。そして、Well-being(持続的幸福)を感じている人は、Compassion(思いやり)をまわりの人に提供・拡大していくことができます。これが「CSHW」のハートフル・サイクルです。すなわち、ハートフル・サイクルはそこで回り続けるのではなく、周囲を巻き込みながら拡大し「思いやり」を社会に拡散をしていくサイクルなのです。このハートフル・サイクルが社会に浸透した状態が「ハートフル・ソサエティ」であり、「互助共生社会」です。サンレーは、その起点となるべくCSHWハートフル・サイクルを回していきます。まずは、コンパッションからです!

 

2024年1月7日  一条真也