「コンパッションシティ」構想

一条真也です。
今日は12月29日。サンレー本社の仕事納めの日ですが、社長室に「ふくおか経済」2024年1月号が届きました。「2024年の抱負」として、わたしのインタビュー記事が掲載されています。

「ふくおか経済」2024年1月号

 

記事は「60周年に向けて『コンパッションシティ』構想」の大見出し、「『互助共生社会』の実現を目指す」の見出しで、以下のように書かれています。
――冠婚葬祭の参列者数がコロナ以前の水準に戻ってきているそうですね。
佐久間 延期されていたものも含めて婚礼の施行件数は増加しており、婚礼、葬儀ともに参列される方々の数も増えています。おかげさまで業績は過去最高値を更新しており、皆さまが、いかに婚礼や葬儀といった儀式を待ち望まれていたかを実感しているところです。
――12月には佐久間社長が提唱されてきた「悲しみに寄り添う=グリーフケア」の映画であるグリーフケアの時代に~あなたはひとりじゃない~が公開されました。佐久間社長も出演されているそうですね。
佐久間 15年前に初めてグリーフケアについて記した著書愛する人を亡くした人へを上梓した際は、まだこの言葉を知る人はほとんどいませんでした。ですから、こうして映画のテーマとなるまでに社会へ浸透してきたことは感慨深いです。
12月1日の東京での公開初日の初回上映には、なんと秋篠宮皇嗣妃殿下がご臨席されまして、出演者として私がご挨拶させていただくという大役を務めさせていただきました。この映画は今年5月に東京永田町の議員会館でも上映され、国会議員の方々にご覧いただきます。その際にわたしがグリーフケアについてレクチャーさせていただく予定です。また、25年正月には著書『愛する人を亡くした人へ』を原案とした映画君の忘れ方が公開予定で、さらなるグリーフケアの普及に貢献できればと考えています。
――昨年はウェルビーイング?コンパッション!の対となる2冊の著書も発刊されました。
佐久間 私の著書の根本はまさに経営理念を表したもので、幸せの追求である「ウェルビーイング」と、思いやりの実践である「コンパッション」、この2つをつなぐものが「ケア」であり、中でも「グリーフケア」がその核心となるということを記しています。
「昇り龍」の一年に
――26年に創業60周年を迎えるにあたり、記念事業を構想されているそうですね。
佐久間 北九州市八幡西区の「サンレーグランドホテル」隣接地に約4000坪の土地を所有しており、ここを活用した「コンパッションシティ」の開設を考えています。互助会の理念である「相互扶助」を形にするもので、遺族同士が語り合う場になるほか、子ども食堂の開催、グリーフケア関連の映画を上映するミニシアターの設置、子どもと高齢者の多世代交流の機会創出など、多様な形で「互助共生社会」を実現するための拠点として活用していきたいと構想しており、しっかりとグランドデザインを描いていきます。
――今年はどういった年に。
佐久間 60周年に向けて段階的に、セレモニーホール「紫雲閣」を現在の91店から100店舗まで増やしていきます。また、ソフト面のさらなる充実のために、全社員に「茶道」の講習を実施しており、美しい所作によるホスピタリティサービス向上につなげていきます。それから、先日久しぶりの社員旅行で別府を訪れた際、朝日を撮影したところ、くっきりと「昇り龍」の形をした雲が映っていました。大変縁起の良い写真となりましたので、「昇り龍」のように天に向かって上昇していく一年にしていきたいですね。

2024年用の年賀状と年頭所感

 

2023年12月29日 一条真也