父の日

一条真也です。
6月18日(日)は「父の日」であります。
早朝、LINEの着信音で目覚めました。何かと思ったら、長女からのLINEでした。開くと、父の日の「お父さん、ありがとう」のメッセージ・スタンプでした。

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この「父の日」スタンプは、ブログ「ハートフル・スタンプ3できました!」で紹介した、わたしのオリジナル・スタンプ第三弾です。長女も買っていてくれたのですね。第一弾と第二段では、わたしのいろんなシチュエーションにおけるスタンプが多種公開されてきました。2020年の4月8日に発売された 第三弾は「年中行事篇」です。

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「年中行事篇」では、正月・節分・桃の節句端午の節句・七夕・盆踊り・ハロウィン・クリスマスなどのスタンプが勢揃いしました。これだけ年中行事がコレクションされているスタンプは初めてだそうです。また、花見・月見・雪見といった四季を愛でるスタンプ、母の日・父の日・敬老の日・バレンタインデー・ホワイトデーなどのハッピーデイのスタンプも揃えました。ぜひ、ご活用下さい。ちなみに、ちょうど正午には、次女から「HAPPY FATHERS DAY!」「いつもありがとうございます」という洒落たスタンプが届きました。感激!


父に贈った双子本

 

いつもはプレゼントを持って実家を訪れるのですが、この日は人間国宝の先生との会食などの用事があってスケジュールの調整がつかず、実家は訪れませんでした。その代わり、前日、プレゼントのシャツと見本が届いたばかりの『ウェルビーイング?』と『コンパッション!』を父に届けました。父はとても喜んでくれました。特に『ウェルビーイング?』に鎌田東二先生が寄稿して下さった「父子で取り組んだウェルビーイング」というコラムでの父へのコメントが嬉しかったようです。

 

 

さて、「父の日」は6月の第3日曜日です。「母の日」に比べて、「父の日」はどうも盛り上がりに欠けます。拙著『決定版年中行事入門』(PHP研究所)にも書きましたが、もともと「父の日」とは20世紀の初頭にアメリカで生まれた記念日で、ワシントン州スポケーンの女性、ソノラ・スマート・ドッドの発案によるものです。彼女の母は早く亡くなり、父は男手ひとつで6人の子どもたちを育てました。当時、すでに「母の日」は始まっていましたが、ソノラは「母の日があるなら、父に感謝する日もあるべき」と牧師協会に嘆願したといいます。


世界初の「父の日」の祝典は、1910年6月19日、スポケーンで行われました。16年、アメリカ合衆国第28代大統領ウッドロー・ウィルソンは、スポケーンを訪問。そこで「父の日」の演説を行ったことにより、アメリカ国内で「父の日」が認知されるようになったそうです。また66年、第36代大統領リンドン・ジョンソンは、「父の日」を称賛する大統領告示を発し、6月の第3日曜日を「父の日」に定めました。正式に「父の日」が国の記念日に制定されたのは72年のことです。


このように、「父の日」そのものは非常にアメリカ的なのですが、日本においても必要であると思います。なぜならば、「父の日」でもなければ、世のお父さんたちは子どもたちから感謝される機会がないではありませんか! 人間関係を良くする「法則」を求めた儒教においては、親の葬礼を「人の道」の第一義としました。親が亡くなったら、必ず葬式をあげて弔うことを何よりも重んじたというのも、結局は「親に感謝せよ」ということでしょう。親とは最も近い先祖です。「いのち」のつながりを何よりも重んじた儒教では、祖先崇拝を非常に重要視しました。そして、それは「孝」という大いなる生命の思想から生まれたのです。どうか、「父の日」をお忘れなく! 

 

 

2023年6月18日 一条真也