振り袖 諦めないで

一条真也です。
わがサンレーグループでは、各地で児童養護施設に入所されているお子さんたちに七五三や成人式の晴れ着の無償レンタルを行っています。ブログ「施設出身の新成人に晴れ着を」で紹介したように、大分での取り組みが「朝日新聞」12月22日朝刊で紹介されましたが、「大分合同新聞」28日朝刊にも紹介されました。

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大分合同新聞」2021年12月28日朝刊

 

記事は、「中津の結婚式場、無料貸し出し」「振り袖 諦めないで」の見出しで、「中津市東本町の結婚式場『ヴィラルーチェ』は、成人式を迎える市内の児童養護施設出身者4人に振り袖を無料でレンタルする。運営する冠婚葬祭業『サンレー』(北九州市)が、経済的理由などで晴れ着を諦めることが多い施設出身者に着る機会をプレゼントしようと、2018年から全国の系列式場で実施。中津では初めてで、市内の2施設を通じて対象者に声を掛けた。4人には来年1月の式で振り袖一式を貸し出し、着付けもする。19日は衣装や髪形の打ち合わせで、宇佐市の会社員大下梨央さん(20)が同式場を訪れた。自ら選んだ、黒地に大輪の赤や白のバラが華やかに描かれた大人っぽいデザインの振り袖を試着し、『重たい』と感嘆の声を上げた。晴れ着は用意せず、式も欠席するつもりだったという。『出席できるのはうれしい。当日が楽しみ。早く友達に会いたい』とはにかんだ。同式場の吉田広明ブランチマネジャー(61)は『お祝いのお手伝いが私たちの仕事。人のつながりを大切にして、できることを続けていきたい』と話した。(吉田美佳)」と書かれています。

f:id:shins2m:20211222150416j:plainサンレーズ・アンビション・プロジェクト(SAP)

 

七五三は不安定な存在である子どもが次第に社会の一員として受け容れられていくための大切な通過儀礼です。成人式はさらに「あなたは社会人になった」というメッセージを伝える場であり、新成人はここまで育ててくれた親や地域社会の人々へ感謝をする場です。長寿祝いも含めて、すべての通過儀礼は「あなたが生まれたことは正しい」「あなたの成長をこの世界は祝福している」という存在肯定のセレモニーです。万物に光を降り注ぐ太陽のように、サンレーはすべての人に儀式を提供したいという志を抱いています。わが社の志については、『アンビショナリー・カンパニー』(現代書林)に詳しく書きました。よろしければ、ご一読いただけましたら幸いです。

f:id:shins2m:20211102165155j:plainアンビショナリー・カンパニー』(現代書林)

 

2021年12月28日 一条真也