小倉から金沢へ! 

一条真也です。
9日は全国的に真夏日の土地が多かったようです。福岡の気温も35度で暑かったです。その日の朝、わたしは迎えの車に乗ってJR小倉駅へ。小倉駅からは9時31分発「のぞみ16号」に乗り込みました。小倉から京都を経て、目的地である金沢へ向かうためです。

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JR小倉駅の前で

f:id:shins2m:20210609093000j:plainJR小倉駅のホームで

 

福岡県は緊急事態宣言が発出されており、不要不急の県外移動は控えるべきでしょうが、今回はわが社の新施設である「大額紫雲閣」の起工式に参加するため、どうしても必要な出張です。わたしは、青白の小倉織のマスクに同系色のポケットチーフを合わせて出かけました。

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のぞみ16号の車内で

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車内で読書しました

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赤の傍線を引きながら読みました 

 

車内では、黒の不織布マスクに替えました。ついでにポケットチーフも青白から黒白に替えました。面倒なようですが、これがわたしのスタイルなのです。悪しからず!
車内では、いつものように読書をしました。今日は、『人類は絶滅を逃れられるのか』(ダイヤモンド社)という本で、「知の最前線が解き明かす『明日の世界』」というサブタイトルがついています。ハーバード大学心理学教授のスティーブン・ピンカー、ジャーナリストで作家のマルコム・グラッドウェル、科学ジャーナリストでイギリス貴族院議員(保守党所属)のマット・リドレーの3人によるディベート本です。昨日、著者の1人であるピンカーの大著『21世紀の啓蒙』上下巻を読了し、拙著『心ゆたかな社会』(現代書林)に通じる内容に大いに共感したので、そのピンカーが出演したディベートの記録を読もうと思ったのです。人口爆発の危機、核戦争へのシナリオ、増大し続けるテロの恐怖、AIの脅威、気候変動リスクなどのテーマで「人類の明日」を科学・歴史・哲学すべての側面から解き明かしており、面白かったです。160ページちょっとの本なので、40分ぐらいで読み終えました。

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小倉駅で買った博多幕の内弁当

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中味は、こんな感じです

本を読み終えると、お腹が空いてきました。それで、昼食に駅弁を食べました。今日は、小倉駅で買っておいた博多幕の内弁当です。本当は京都駅で京風の弁当を買って金沢行きのサンダーバードの車内で食べたかったのですが、コロナ禍で便数が減っているため、乗り換え時間があまりなく、事前に小倉駅で買っておくことにしたのです。

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JR京都駅に到着しました

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閑散とした京都駅のようす

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ホームのセブンイレブンが閉まってる!

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京都で乗り換えて金沢へ!

 

11時59分に京都駅に到着すると、乗り換えの時間がないので急いで0番線ホームに移動しました。途中、ホームにあるセブンイレブンで飲み物でも買おうと思っていましたが、なんと閉まっていました。ホームの売店が閉まっていると、本当に困ります。ちなみに、これから乗るサンダーバードには車内販売も自動販売機もありません。仕方ないので、今来たばかりのホームを逆行して自動販売機で飲み物を買い、12時10分京都発の「サンダーバード19号」に乗り込みました。

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サンダーバード車内のようす

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車内では、新しい本を読みました

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もちろん、赤の傍線を引きました

 

サンダーバードの車内では、また読書をしました。『人類は絶滅を逃れられるのか』は読み終えたので、今度は『文明が不幸をもたらす』クリストファー・ライアン著(河出書房新社)という本を読みました。「病んだ社会の起源」というサブタイトルがついています。著者はサンフランシスコのセイブルック大学で心理学の博士号を取得。CNN、「ニューヨーク・タイムズ」紙、「タイム」誌、「ニューズウィーク」誌、「TEDトーク」などのメディアで活躍しているそうです。本書のメッセージは、文明化による「進歩」は人類を幸福にするどころか、有史以前にはない暴力や病理に満ちた不健全な世界を生みだしたというものです。農耕と定住の開始から現代にいたるまでの社会の歪みを人類学・心理学・社会学・医学などの最新成果で分析し、未来に進むべき道を提示する異色の反文明論なのですが、わたしの好きなスティーブン・ピンカーやマット・リドレーとは正反対の論を唱え、実際に彼らへの批判が書かれていました。あまり共感できませんでした。

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車窓から琵琶湖が見えました

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琵琶湖の反対には比良連峰が・・・

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JR金沢駅に到着しました

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JR金沢駅前で

f:id:shins2m:20210609160558j:plain北陸中日新聞」夕刊の一面

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北國新聞」夕刊の一面

 

読書に疲れると、車窓から景色を眺めました。琵琶湖や比良連峰はいつ見ても良いものです。心が癒されます。金沢駅には、14時23分に到着しました。ホームにサンレー北陸総務部の橋谷部長、改札口には東専務が迎えに来てくれていました。わたしは、まず駅に隣接した定宿にチェックインしました。部屋には地元紙が置かれていましたが、「北陸中日新聞」夕刊一面のトップには「制限 プロ野球並みなら」「五輪観客310万人」という見出しが躍り、ギョッとしました。「まん延防止『13日解除』」「政府方針 石川など あす決定」という見出しの記事もありました。現在、石川県には新型コロナウイルス対応のまん延防止等重点措置が適用されていますが、明日で解除が決定する見込みだそうです。しかし、「北國新聞」夕刊一面のトップには「金沢以外は時短解除」の見出しがありました。うーむ、喜ぶわけにはいきませんね。これから、明日の起工式の打ち合わせなどをします。 

f:id:shins2m:20210609160659j:plainホテル客室から見た金沢駅前のようす

 

2021年6月9日 一条真也