親への感謝を忘れない

一条真也です。
「月刊リトル・ママ」2021年1月号が刊行されました。朝日新聞社系の「ママと子どもの明日を応援!!」するフリーペーパーで、各幼稚園などに配布されます。わたしは同紙で「一条真也のはじめての論語」というコラムを連載しています。拙著『はじめての「論語」 しあわせに生きる知恵』(三冬社)の内容をベースに、毎月、『論語』の言葉を紹介していきます。

f:id:shins2m:20201209174749j:plain「リトル・ママ」2021年1月号 

 

第11回目は、「子曰く、予の不仁なるや。子生まれて三年、然る後に父母の懐を免る。夫れ三年の喪は天下の通喪なり。予や、其の父母に三年の愛あらんか」という言葉を紹介しました。親が亡くなったら、三年間は喪に服さなければいけません。なぜなら、人はだれでも生まれてから三年間、赤ん坊だったときは自分では何もできず、親に完全にまもられて生きてきたからです。

 

いうまでもないことですが、「三年間喪に服せ」というのは、そういう気持ちをもって生活せよということで、三年間ずっと家に閉じこもりなさい。という教えではありません。それに、三年経ったら親への恩がなくなるというものでもないでしょう。いつまでも親への感謝の気持ちは忘れてはいけません。

 

家族は人間関係の基礎になります。家族との関係がきちんとしていて、礼儀にかなっているなら、人として正しい道を歩んでいるのです。普段から忘れがちだったり、なおざりにしがちな親のことを、あらためて考え直してみるといいかもしれません。お母さん、お父さんが、親を大切にしている姿は、きちんと子どもたちに見せてあげるべきです。その姿をみて、子どもたちもまた、親を大切に思う心を育てていくことでしょう。

 

はじめての「論語」 しあわせに生きる知恵

はじめての「論語」 しあわせに生きる知恵

  • 作者:一条真也
  • 発売日: 2017/07/07
  • メディア: 単行本
 

 

2020年12月10日 一条真也拝