一条本100冊の取材

一条真也です。
30日の14時から、「ふくおか経済」のインタビュー取材を受けました。いつものように、八尋修平さんがサンレー本社の貴賓室で取材をして下さいました。

f:id:shins2m:20200630140157j:plain今日はブルーのマスクで取材を受けました

 

今回の取材テーマは、「一条本100冊」です。じつは、他にも複数の新聞や雑誌から取材を受けていますが、今回の取材は特に熱が入りました。というのも、八尋さんが大の本好きで、わたしの読書法とか執筆のノウハウなどについて細かい質問を受けたからです。八尋さんは、わたしの本もたくさん読んで下さっています。

f:id:shins2m:20200630140359j:plain細かい質問をたくさん受けました 

 

1988年5月20日に処女作『ハートフルに遊ぶ』(東急エージェンシー)が発売されて、わたし一条真也はデビューしました。その前月の4月1日、わたしは版元である東急エージェンシーに入社しています。「東急グループ政治部長」あるいは「広告業界のカリスマ」と呼ばれた同社の前野徹社長(当時、2007年逝去)の鶴の一声で、前代未聞の新入社員の出版が実現したのでした。故前野社長こそは「一条真也の生みの親」なのです。詳しくは、ブログ「恩師から学んだこと」をお読み下さい。

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これまでの作家人生を振り返りました

 

それから約32年後の5月26日、99冊目の「一条本」である『死を乗り越える名言ガイド』(現代書林)が発売されました。同書では、小説や映画に登場する言葉も含め、古今東西の聖人、哲人、賢人、偉人、英雄たちの言葉、さらにはネイティブ・アメリカンたちによって語り継がれてきた言葉まで、100の「死を乗り越える」名言を紹介しました。そして、100冊目の「一条本」となる『心ゆたかな社会』(現代書林)が6月9日に発売されました。同書では、アフター・コロナを超えたポスト・パンデミック時代の社会ビジョンについて書きました。新型コロナが終息すれば、人は人との温もりを求め合います。ホスピタリティ、マインドフルネス、セレモニー、グリーフケアなどのキーワードを駆使して、来るべき「心の社会」を予見し、さらにはその先にある「心ゆたかな社会」のビジョンを描き出しました。

f:id:shins2m:20200630140412j:plainわが人生がここに在る! 

 

100冊の軌跡を振り返ると、「ああ、わたしの人生がそのままここに在るなあ!」と思えて、感無量です。1冊も本を書かなかった10年間を含めて、わたしの人生そのものがここに反映されていると思いました。もちろん、100冊以上本を書いている人などいくらでもいますが、社長業を続けながらの執筆にはそれなりの苦労や想いもあり、100冊すべてがわたしの人生の宝物です。

f:id:shins2m:20200630160158j:plainこの本を読んだ人が幸せになれますように! 

 

100冊の中には売れた本も売れなかった本もありますが、わたしは「売れる本を書いてやろう!」とか「印税で収入を増やしたい」などと思って書いたことは一度もありません。いつも、「この本を読んだ人が幸せになれますように!」とか「少しでも世の中が良くなるように!」と思って書いてきました。なんとか、ブレずにここまで来ることができました。100冊目の本も、これ以上ないほどに、ど真ん中ど直球(笑)で行きました。これではメッタ打ちにあって惨敗するかもしれません。でも、良くも悪くも、これがわたしの生き方なのだと思います。

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祝賀 パーティーは辞退しました

 

100冊達成ということで、多くの読者の方々から「祝賀パーティーを!」などの声を頂戴いたしました。まことに光栄で有難いお話ですが、新型コロナウイルスの感染拡大の流れの中で、謹んで辞退させていただきました。
もし、「一条本100冊を祝ってやろう」という奇特な方がおられましたら、どうか、『死を乗り越える名言ガイド』、『心ゆたかな社会』の2冊をお求めいただき、ご一読下さいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

死を乗り越える名言ガイド 言葉は人生を変えうる力をもっている

死を乗り越える名言ガイド 言葉は人生を変えうる力をもっている

  • 作者:一条 真也
  • 発売日: 2020/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
心ゆたかな社会 「ハートフル・ソサエティ」とは何か
 


2020年6月30日 一条真也