2020年の戦略

一条真也です。
「ふくおか経済」の2020年1月号が刊行されました。「2020年の戦略」のコーナーで、今年も登場させていただきました。

f:id:shins2m:20191227141758j:plain「ふくおか経済」2020年1月号

 

「国内初、グリーフケア資格制度立ち上げへ」の大見出し、「福岡市に『紫雲閣』出店」の見出しで、以下のようなインタビュー記事が掲載されています。

――昨年はセレモニーホール「紫雲閣」が全国で80館を超える中、中核施設である『小倉紫雲閣』と『北九州紫雲閣』が災害時に予定避難所として使用できるよう北九州市と協定を結ばれるなど新しい動きもありました。

佐久間 「人間尊重」という当社の経営理念のもと、地域貢献にもつながりますし、なにより相互扶助の精神をもとにした互助会の真骨頂でもあります。将来は、他の自治体ともぜひ連携できたらいいですね。

――今年も引き続き『紫雲閣』の新規出店は続きますか。

佐久間 はい。2020年中に90館超、21年で100館になる予定です。中でも今年夏には福岡市博多区と東区で2カ所をオープン予定です。これを機に、いずれは福岡市で冠婚施設も作りたいです。競争は激しいですが、当社なりの施設展開ができればいいですね。

――福岡市で2カ所開設予定の『紫雲閣』ですが、木造だとか。

佐久間 はい。豪華な建物を建てて利用者に緊張感を強いるものになってはいけませんし、木造ですと日本的感性に合っており、癒しの空間に作り上げることもできます。他社施設との差別化にもなりますからね。

当社は現在、『紫雲閣』をセレモニーホールから「コミュニティセンター」へ発展させているところです。「葬儀施設」ではなく「葬儀もできる施設」です。従来の「寺院」が担っていたような地域のランドマークであり、人が集う場所ですね。木造は、こういった方針にも適合します。

「コミュニティセンター」となった『紫雲閣』では葬儀以外に、グリーフケアも積極的に実践していきます。悲嘆にくれるばかりではなく、遺族に寄り沿いつつ、悲しみを乗り越えるために読書会や映画鑑賞会、カラオケ大会といった新しいグリーフケアの形を提唱していきます。

――佐久間社長は 上智大学グリーフケア研究所で民間企業出身者として初めて客員教授を務めるなど、グリーフケア研究の第一人者でもありますからね。

佐久間 実は今、それら研究活動に加えて、同研究所と私が副会長を務める(一社)全日本冠婚葬祭互助協会とがコラボし、グリーフケアの専門資格認定制度を立ち上げ準備中です。私がプロジェクトチームの座長を務めまして来年秋には資格認定制度が動き出します。大きなミッションです。

――作家・一条真也としても執筆を続けられていますが累計、100冊が目の前です。

佐久間 今年は99冊目として『死を乗り越える名言ガイド』、100冊目に『ハートフル・ソサエティ2020』、101冊目に『儀式富国論』を上梓予定です。令和の時代を迎え、改元に伴う儀式を目の当たりにし、皆さん儀式の大切さを感じたと思います。冠婚葬祭にも同じことが言えます。それは、美しく、そして大切なものなのです。その大切さを訴えたいですね。

――これまでの著作には短歌もありますが、日本ラグビー協会理事で元宗像サニックスブルース監督の藤井雄一郎さんが、佐久間社長の道歌に感銘を受けて選手に伝えているそうですね。

佐久間 「おそれずに死を受け容れて美に生きる そこに開けるサムライの道」という歌をご覧になったそうですが、私も初めて知った時は大変驚きました。とても嬉しく思いました。

f:id:shins2m:20200101132603j:plain朝日新聞」2020年1月1日朝刊

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朝日新聞」2020年1月1日朝刊

 

2020日年1月3日 一条真也