紫雲閣を避難所に

一条真也です。ブログ「北九州市災害時支援協定調印式&記者会見」で紹介した北九州市と株式会社サンレーの間で「災害時における施設の使用に関する協定」の締結が予想以上に大きな反響を呼んでいます。

f:id:shins2m:20190605102030j:plainNHKニュースより

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早速、昨日の夕方のNHKニュースのTOPで紹介されたのをはじめ、複数のTVで紹介されました。また、今朝の新聞各紙でも紹介されています。

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毎日新聞」2019年6月5日朝刊

 

毎日新聞」では、「2葬祭場を避難所に」「北九州市サンレー災害協定締結」の見出しで、こう書いています。
北九州市は4日、冠婚葬祭業サンレー小倉北区)が運営する葬祭会館『小倉紫雲閣』と八幡西区の(同)『北九州紫雲閣』(八幡西区)の2施設を災害時に予定避難所として使うための協定を結んだ。市はこれまで、市民センターや体育館など496施設を予定避難所に指定。うち私立学校や寺など民間の92施設は、大規模災害で多数の避難者が出た場合に開設することにしている。今回の協定により、大雨などで市が避難情報を出した場合、避難希望者は同社の2施設を利用できる。施設はスタッフが常駐するため24時間受け入れ可能で、バリアフリーにも対応。授乳や夜泣きなど乳幼児に配慮して個室も用意する。駐車場はいずれも100台以上収容できる。協定締結式では、同社の佐久間庸和社長が昨年の西日本豪雨を振り返りながら『高齢者が多い北九州市には、大きくて安定した避難所が必要だ。市民に安心していただけるのではないか』と述べた。【松田栄二郎】」

f:id:shins2m:20190605131859j:plain「読売新聞」2019年6月5日朝刊

 

また「読売新聞」では、「葬祭場 災害避難場所に」「北九州市サンレーと協定」の見出しで、こう書いています。
北九州市と冠婚葬祭業『サンレー』(小倉北区)は4日、災害時に同社の葬祭場2か所を避難所に活用する協定を結んだ。市が『避難準備・高齢者等避難開始』を発令した場合、同社は小倉紫雲閣小倉北区上富野3)と北九州紫雲閣(八幡西区大膳1)の各ホールを開放する。それぞれ約360人、約150人を収容可能で、いずれもスタッフが24時間常駐し、100台以上の駐車場も備える。また、施設内はバリアフリー化されて個室もあり、高齢者や乳幼児への配慮も可能という。
市役所で行われた調印式で、同社の佐久間庸和社長は「行ったことがある施設の方が避難しやすい。空調もあり、駐車場も広く、体が不自由な人でも避難できる」と強調。北橋健治市長は『高齢者や子連れの家族らの避難につながる』と期待した。同社は、市内でほかに運営する21施設も今後、避難所として開放していく予定という」

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西日本新聞」2019年6月5日朝刊 

 

さらに「西日本新聞」では、「葬祭2施設避難所に」「北九州市サンレーと災害協定」の見出しで、「本格的な梅雨入りを前に、北九州市は4日、大雨などの災害時に冠婚葬祭会社『サンレー』(小倉北区)の2施設を避難所として使用する協定を、同社と結んだ。昨年7月の西日本豪雨で、市内で大きな被害が出たことを受けた。年間を通してスタッフが常駐している利点を生かす。避難所となる小倉紫雲閣小倉北区)は360人ほど、北九州紫雲閣(八幡西区)は150人ほどを収容できるという。官民が協力した避難者支援の動きが加速する」というリード文に続、「梅雨控え 官民協力が加速、100件締結」の見出しで、こう書かれています。
北九州市役所で同日行われた協定締結式で、北橋健治市長は「災害対応力向上につながり、大変ありがたい」と述べた。佐久間庸和社長は『北九州市は高齢者が多く、安定した避難所が必要。(避難所開設で)市民に安心してもらえるのではないか』と力を込めた。同社は、激しい降雨に限らず、避難者が両施設を訪れて利用を直接申し出たり、区役所から避難所使用の連絡があったりすれば、大ホールなどを開放して活用してもらう考え。施設はバリアフリー化。乳幼児を抱える母親が、周囲に気兼ねなく利用できるよう授乳などで使える個室も備える。大きな駐車場もあり、車での避難も可能という。
市によると、大規模災害が発生した際に、民間企業や他の自治体などから協力を得られる協定や覚書の締結は約100件に及ぶという。市が近年結んだ災害協定の中には、2017〜18年度にかけ、無人航空機(ドローン)を所有する測量会社など全10社と締結した災害対策協定がある。災害現場の状況把握や物資輸送などで協力する仕組みを構築。西日本豪雨で2人が犠牲となった門司区奥田地区では実際にドローンが投入された。市関係者は『崖崩れの発生現場などを調査するのに役に立った』と、有効性を指摘する。避難者支援の動きとしては今年3月、マルショク西門司店の駐車場を災害時に解放する協定を、門司区役所がスーパーを運営する『サンリブ』と締結した。(東祐一郎)」

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日本経済新聞」2019年6月6日朝刊

翌6日には「日本経済新聞」の朝刊でも紹介され、「葬祭場を避難所に」「北九州市サンレー協定」の見出しで、以下のように書かれています。
「冠婚葬祭のサンレー北九州市)は同市と災害時に市内2施設のホールを避難所として開設する協定を結んだ。小倉紫雲閣小倉北区)で約360人、北九州紫雲閣(八幡西区)で約150人の受け入れが可能という。2施設はバリアフリーや授乳スペースに対応し、大型駐車場を併設。従業員が年中24時間常駐しており、「避難所に行くことを遠慮しがちな高齢者や育児家族も利用しやすい」(北橋健治市長)。市では災害避難所を496施設備えており、うち民間は私立学校など92施設ある。サンレーは九州を地盤に約80施設展開する業界大手。祭事だけでなく、高齢者らが日頃から交流できる文化施設と位置づけて改修やイベント開催を進めており、『足を運んだことがある施設であれば非常時にも避難しやすい』(佐久間庸和社長)とみている」

 

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昨日の記者会見でも述べましたが、紫雲閣は全館バリアフリーで駐車場も完備しているため乳幼児や高齢者・身体が不自由な方でも安心して使用できる施設です。これまで避難所に行くことをためらっていた方に大規模な災害時に限らず、毎年起こりうる大雨や台風の際にも予定避難所として避難者を受け入れ安心を提供させていただきたいとの思いで今回の協定締結となりました。この協定により新たなコミュニティセンターとしての大きな役割を果たすことができ、そして地域に無くてはならない施設としてこれからも地域に貢献させていただきたいと願っています。拙著『ハートフル・ソサエティ』や『隣人の時代』(ともに三五館シンシャ)などで訴えてきた互助社会の実現を目指したいです。ようやく、わたしの「おもい」を「かたち」にできる時が来ました。

 

 2019年6月5日 一条真也