キュリオス福岡公演   

一条真也です。
15日の夜、シルク・ドゥ・ソレイユ創設30周年記念作品「ダイハツ キュリオス」福岡公演のグランドオープニングに招待され、福岡を訪れました。会場は、筥崎宮外苑にある「福岡ビッグトップ」です。シルク・ドゥ・ソレイユを鑑賞するのはずいぶん久々ですが、外はあいにくの大雨ながらも最高の舞台でした。

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楽天チケット「ダイハツ キュリオス」のサイトには、「『キュリオス』は、『好奇心』『骨董品』という意味を持つ言葉。舞台は19世紀の産業革命の時代を彷彿させながら、近未来を感じる雰囲気。目に見えない世界が存在すると信じているシーカー(主人公)が、あちこちから集めた骨董品などのコレクションの中から間に合わせのアイテムで作った機械の世界に足を踏み入れるところからストーリーが始まる」と書かれています。

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続いて、以下のように書かれています。
「風変りなキャラクターたちが主人公の想像力を刺激しようと、詩やユーモアで世界をひっくり返そうとした時、骨董品たちが目の前で命を宿していく。想像力を信じて自分の心を解き放つ時、私たちは不思議の世界へと通じる扉を開けることができるかもしれない」

f:id:shins2m:20190215180747j:plain「福岡ビッグトップ」の外観

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あいにくの大雨でした

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「福岡ビッグトップ」の内部のようす

f:id:shins2m:20190215181157j:plain開宴前の舞台のようす

 

「キュリオス」は2014年の開幕以来、モントリオール、シカゴ、ニューヨークなど20都市以上を巡り、300万人を超える人々を魅了しています。日本では、2018年2月の東京公演を皮切りに、大阪、名古屋、福岡、仙台を巡演することになっています。

 

楽天チケット「ダイハツ キュリオス」は、主人公のシーカー(THE SEEKER)について、「この物語の主人公。この館の主でもあり、独創的で無邪気な人道主義的人物。子供のような無邪気さで、突拍子もないアイデアや壮大な夢が待ち受ける『目に見えない世界』を信じている。物語を通して、直感や想像力を信じる者には奇跡が起きるのだと気付いていく」と書いています。

 

以下は、楽天チケット「ダイハツ キュリオス」から内容の引用です。

カオス・シンクロ1900
(オープニング)

「機関車が駅で停車すると、19世紀からやってきたさまざまな乗客が次々と降りてくる。風変わりな人、曲芸師、ジャグラーパーカッショニスト、ダンサーたちがそれぞれ着飾って登場する。アクロバットやパーカッション、さらには振付も加わって『好奇心の玉手箱』の中で、自由と活気あふれるお祭りムードを作り出す」

ロシアン・クレードル

「漏電によって目覚めた力持ちの男と磁器の顔を持つ人形が、オルゴールから飛び出し、動き出す。アーティスト2人が地上約4メートルもある装置の上で繰り広げる、信頼がなくては成り立たない大技。キャッチする男性が、次々と高度な宙返りを繰り出す彼女を空中に投げる様子は、まさに人間空中ブランコのよう

エアリアル・バイシクル

「空中に吊られた自転車の上で、ハンドルや車輪に足や腕などをかけて、さまざまな体勢に。逆さまの状態で、平然と自転車をこぐ様子は圧巻!」 

透明サーカス

「風変わりなリングマスターが目に見えないアーティストのいる小さなサーカスを演出。シーソーを使った技、高い場所からのダイブ、一輪車の綱渡りまでさまざまな演目を、あたかも本物のサーカスがあるかのように音とビジュアルのみで見事に再現。詩的にそしてコメディ調に、伝統的なサーカスを称えている」

コントーション

「深海生物(主人公シーカーのキャビネットにいる電気うなぎ)が活き活きと動き出す。テンポが良く、流れるような演目。『機械仕掛けの手』の上で、うごめきながら、とてつもない速さで、驚きの人間ピラミッドを次々と作り出す」

バランシング・オン・チェア

「夕食に招かれたゲストたちは、シャンデリアを念力で動かすことができる男性に驚く。別のゲストは、イスを積み上げてそのシャンデリアに触れようと挑戦を始めると、頭上に全く同じ見た目の世界が逆さまに存在することに気が付く。想像力と勇気を持って、目標を達成するために互いに競い合っている」

ローラ・ボーラ

「恐れ知らずのパイロットは、小さなプロペラ機で優雅に着陸する。筒や板を組み合わせてできた不安定な仕掛けの上に乗り、動く装置の上で見事にバランスをとる。上から吊り下げられた装置は、上がったり下がったり、大きな振り子のように揺れ動く。人間離れしたバランス感覚を必要とする技」

 アクロネット

「ステージ全体を覆うほどの大きいネットを使った、トランポリンの技を使ったストリートスタイルの演目。広大な海の上で生き物たちが飛び跳ねる様子を表している。足だけでどのくらい弾むかを調節できるようになっていて、Y型の棒にゴムひもをつけて玉を飛ばすパチンコのように、仲間を天井に届くほど跳ね上げることも」

コミック・アクト

「男性が客席から一人の女性をステージに上げ、誘惑しようとする。オウムやティラノザウルス、猫などにことごとく邪魔される様子はとてもユーモラス」

 エアリアル・ストラップ

「リボンにぶら下がり宙を舞う体がつながった状態の双子が、ステージの遥か上空で、時には1人で時には2人一緒に、さまざまなアクロバットを繰り広げる。一瞬のずれも許されない完璧に息の合った技を披露しながら、頭上高く舞い上がり、縦横無尽に動き回る。

ヨーヨー

「時の案内人。懐中時計に化したヨーヨーをさまざまな方向に回すと、時間を早めたり遅めたり思いのままに操ることが出来る。まるで時計の針を回すかのように、光のような速さで2つのヨーヨーを巧みに回転させる」

 シアター・オブ・ハンズ

「アーティストが指だけを使ってストーリーを伝える、シンプルで詩的な演目。リアルタイムの映像がスクリーンの役割を果たす熱気球に投影される。小さなキャラクターの冒険のフィナーレをお楽しみに

バンキン

「体の機敏さを表現した、完璧に息の合ったアクロバット人間ピラミッドを披露。次々に互いの肩に乗っていくだけではなく、飛び降りたり宙返りしたり、ステージや観客席などさまざまな場所で動き回る」

 

 そして、「FINALE(フィナーレ)」を迎えます。
全体の感想として、「ロシアン・クレードル」「コント―ション」「バランス・オン・チェア」「ローラ・ボーラ」「アクロネット」「エアリアル・ストラップ」といったアクロバット系のショー(空中ブランコ含む)はスペクタクルとして素晴らしかったですが、「透明サーカス」「コミック・アウト」などのパフォーマンス系のショーは今ひとつピンと来ませんでした。旧来のサーカスでいえば、ピエロ(クラウン)のコントに相当するのでしょうが、面白さがよく理解できませんでした。カナダと日本のユーモアセンスの違いがあるのかもしれませんね。

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「好奇心」を刺激されるイマジネーションの宝箱でした

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雨が止んだ「福岡ビッグトップ」の前で

 

「太陽のサーカス」を意味するシルク・ドゥ・ソレイユは、火喰い芸(en)の大道芸人だったギー・ラリベルテが、カナダのケベック州で1984年に設立したサーカス団ですが、世界最高のエンターテインメント集団として有名です。その創設30周年記念作品である「ダイハツ キュリオス」は、その名の通り「好奇心」を刺激されるイマジネーションの宝箱でした。この日の福岡公演グランドオープニングにご招待下さったテレビ西日本さんに感謝いたします!

 

2019年2月16日 一条真也