カー娘の笑顔に学ぶ

一条真也です。
いやあ、日本のカー娘たちがやってくれましたね!
24日、平昌五輪第16日目でイギリスとの3位決定戦に臨んだカーリング女子日本代表「LS北見」は、1次リーグで敗れた相手に雪辱し、銅メダルを獲得。日本勢のカーリングでの五輪メダル獲得は男女通じて初めてです。


この笑顔を見よ!(NHKより)



23日には、1次リーグで勝利した韓国に惜敗し、日本のスキップ・藤澤五月選手も悔し涙を流しました。藤澤選手は開催地・韓国で人気女優「パク・ボヨン」似として注目を浴び、「最高の美女」などと呼ばれています。わたしも、藤澤選手はとても美しいと思います。ただし、パク・ボヨンよりも東ちづるサンに似ていると思いますが・・・・・・。


わたしはこれまでカーリングなんてまったく関心がありませんでした。平昌五輪まで、テレビ観戦もしたことがありません。最初にこの競技を知ったときは、「これはスポーツではない。氷上のビリヤードのようなもので、ゲームだろう」と思ったものです。しかし、今回ばかりはカーリングの魅力(というより藤澤選手の魅力)に取り憑かれ、夢中で応援しました。藤澤選手は、今回のオリンピックで一番の美女だと思います。女子フィギュアスケートアリーナ・ザギトワ選手もかなり可愛いですが・・・・・・。


ハーフタイムでの「もぐもぐタイム」も好きでした。みんな地べたに座り込んでお菓子や果物を食べる姿が微笑ましかったです。イギリス戦では大きなイチゴを食べていましたが、わたしも何か差し入れしたかったです。北陸のルビーロマンや沖縄のマンゴーなんか食べてほしかった! そのことを言うと、妻が「完全にオヤジの発想だね」と言っていました。それはともかく、彼女たちの「もぐもぐタイム」は日本中の人々を癒してくれたことでしょう。
しかし、もっと癒されたのは、藤澤選手をはじめ、日本のカー娘たちの笑顔です。韓国戦での選手紹介の時に、吉田知那美選手はテレビカメラに向け「にっこにっこにー」と両手を振るポーズを決めました。その、あまりの笑顔のはじっけぷりにSNSが沸騰したそうです。テレビ観戦をしているうちに気づいたのですが、イギリスや韓国をはじめ、各国のカー娘たちは試合中にけっして笑顔を見せませんでした。イギリスのスキップであるミュアヘッド選手や「ネズミ先輩」もとい「メガネ先輩」こと韓国のスキップであるキム・ウンジョン選手などは、ともに美人なのですが、表情があまりにも険しすぎて「怖いなあ」と思いました。


日本のカー娘たちは、どんなにピンチになっても、笑顔で励まし合っていました。「そだね〜」という北海道弁は、沖縄の「なんくるないさ〜」にも通じる究極のポジティブ・ワードかもしれません。笑顔で「そだね〜」と言えば、どんなに事態が最悪でも一気に好転するような気がしてきます。


笑う門には福来たる!(NHKより)



「笑う門には福来たる」という言葉があるように、「笑い」は「幸福」に通じます。笑いとは一種の気の転換技術であり、笑うことによって陰気を陽気に、弱気を強気に、そして絶望を希望に変えるのです。


運命の女神は和やかな笑顔が好き!(NHKより)



哲学者の中村天風は、「事ある時も事なき時も終始笑顔で応接しよう。いや、事ある時はいっそうの笑顔を崩さぬように練習するべきである。特に、体の弱い人はひとしお笑いに努力することを養生の第一とするべきである」と述べました。また天風は、「人間だけが笑える」とも言いました。笑顔を失うと、命の資本ともいうべき健康を破壊するだけでなく、運命も同様にとにかく阻まれがちとなってしまいます。西洋のことわざにも「和やかな笑顔の漂うところに、運命の女神はその慈愛の手をさしのべる」というのがあります。いったい何のために、人間だけが笑えるようにできているかということを厳粛に考える必要があるというのです。


わが社の経営理念である「S2M」には、「スマイル・トゥー・マンカインド〜すべての人に笑顔を」があります。当社のようなホスピタリティ・サービス業には笑顔・挨拶・お辞儀といったものが非常に大切ですが、特に笑顔が必要です。営業においても、明るい笑顔でお客様に接するのと暗い無表情で接するのとでは雲泥の差があり、それは確実に成果の差となって出てきます。かつて、クレイジーキャッツの「日本全国ゴマすり音頭」で植木等が、「手間もかからず、元手もいらず」と歌っていました。笑顔もまた、手間もかからず、元手もいりません。ゴマすりなどしなくてよいですから、そのかわりに笑顔を心がけたいものです。これほど安上がりで効果が高いサービス業のスキルは他に存在せず、まさに最高のコスト・パフォーマンスです。


銅メダル、本当におめでとう!



笑顔は、国籍も民族も超えた、まさに世界共通語です。性別や年齢や職業など、人間を区別するすべてのものも超越します。「すべての人に笑顔を」は、当社の大ミッションである「人間尊重」そのものなのです。 笑顔のない組織に潤いはなく、殺伐とした非人間的な集団にすぎません。そんな会社はハートレス・カンパニーであり、ハートフル・カンパニーには笑顔が溢れています。笑顔のもとに人は集まることは普遍の真理です。日本のカー娘たちの笑顔から、とても大切なことを教えてもらいました。
LC北見のカー娘のみなさん、銅メダル本当におめでとう!
それでは最後に、にっこにっこにー! ( ◠‿◠ )

 

2018年2月25日 一条真也