さくら散る・・・

一条真也です。
昨夜、漫画家のさくらももこさんが亡くなっていたことを知り、驚きました。15日午後8時29分、乳がんのため死去されたそうです。53歳でした。

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今日の各紙朝刊



さくらさんは、静岡県清水市(現静岡市)出身。
1984年、短大在学中に漫画家デビュー。86年から漫画雑誌「りぼん」で「ちびまる子ちゃん」を連載開始。自身の少女時代をモデルに小学生「まる子」の日常をユーモラスに描き、89年に講談社漫画賞を受賞しました。当時、わたしは広告代理店のマーケティング・プランナーでしたが、日経流通新聞のトレンド座談会で「ちびまる子ちゃん」について話した記憶がありました。それほど、あの作品の登場は衝撃的でした。




90年からはアニメがフジテレビ系で放送、さくらさんが作詞したテーマ曲「おどるポンポコリン」は日本レコード大賞を受賞。幅広い世代に親しまれ、現在まで続く国民的長寿アニメとなりました。昭和50年代を舞台にしており、劇中に西城秀樹さん、山本リンダさんなどの実在の有名人も登場し、再びその人気が再燃するきっかけとなりました。
「ウゥ~ン」「いけずぅ~」といった登場人物の口癖が子どもたちの流行語となり、90年10月28日には、オンライン調査が始まった77年9月以降のアニメ歴代1位となる最高視聴率39・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しています。「サザエさん」と並ぶ国民的アニメ番組となりました。

もものかんづめ (集英社文庫)

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漫画は、シリーズ累計3200万部以上を記録。エッセー集『もものかんづめ』『さるのこしかけ』もベストセラーとなった。わたしは、さくらさんのエッセー集をすべて読んでいますが、日常生活の中のささやかな「しあわせ」を綴っていて、心が洗われる思いでした。わたしの長女もさくらさんの大ファンで、訃報に接し、言葉を失っていました。
じつは、26日の日曜日に、わたしは「ちびまる子ちゃん」の放送を久々に観たのです。たまたまテレビをつけながら1人で食事中だったこともあって、2話すべてを観ました。子どもたちが成長した今、本当に10年ぶり以上となる久々の「ちびまる子ちゃん」で、なつかしく感じました。
その翌日の訃報でしたので、驚きました。




それにしても、15日に亡くなっていたとは・・・・・・。
逝去から12日も経っているではないですか。残念です。
さくらさんは顔も本名も非公開という主義でしたが、せめて「お別れ」のときぐらいはその当日に知りたかったと思うファンは多いでしょう。告別式はすでに近親者で行ったそうですが、どうか、多くのファンのために「お別れの会」をぜひ開いていただきたいと願っています。「ちびまる子ちゃん」の大スターだった西城秀樹さんも、ファンのための「お別れの会」を開いたのですから・・・・・・。そうしなければ、ファンの悲しみの行き場がありません。集英社やフジテレビなどの関係者のみなさん、どうかよろしくお願いいたします。最後に、さくらももこさんの御冥福を心よりお祈りいたします。



2018年8月28日 一条真也