「財界九州」新年号     

一条真也です。東京に来ています。
20日は全互協の理事会と忘年会、21日は全互連の正副会長会議と理事会が開催されます。今年最後の業界関係の行事です。
会社の社長室に「財界九州」の2018年新年号が届きました。同誌は九州を代表する経済誌として、非常に影響力を持っています。例年通り、九州・沖縄の経営者たちが1ページずつ紹介されています。


「財界九州」2018年新年号



ブログ「『財界九州』取材」で紹介したように、松柏園ホテルの新館「ヴィラルーチェ」のウォーターテラスで撮影しました。わたしのページは「高齢者交流拠点として機能を充実」というタイトルで、以下のように書かれています。
「グループ創業の地である『松柏園ホテル』の敷地内に、新館『ヴィラルーチェ』を2017年10月にリニューアルオープンした。リゾート感あふれる造りを特徴としており、イタリア語で『太陽の光』を意味するルーチェが示唆するように、不安な時代を打破する『祝いの光』を放つ施設として、伝統と格式ある本館と合わせて、祝い事の場所として活用していただきたい。一方、セレモニーホール『紫雲閣』は九州を中心に71カ所を構えているが、従来の葬儀中心の施設ではなく、高齢者の趣味や会合など、日常的に地域の人々が集い交流できるコミュニティーセンターにしたい。紫雲閣のネットワーク網を社会インフラに見立て、互助会の会員であれば、買い物支援など、生活支援機能も付加していきたい。さらに、新たな業態として古民家を改装した『三礼庵』を順次オープンしていく。茶道や華道など楽しむカルチャーセンターのような位置付けで、小規模葬儀にも対応できるイノベーション施設とする。新業態や施設機能の拡充などで、20年までにコミュニティーセンターの施設数100カ所を目指す」


「財界九州」2018年新年号



同誌には、例年通りに佐久間進会長も登場しています。
佐久間会長のインタビュー事は「“儀礼観光立国”を提唱し推進する」というタイトルで、以下のように書かれています。
「創業から50年、民俗学との運命の出合いによって、天命の下に始めた冠婚葬祭互助会のビジネスは、林業や漁業を抜いて2兆円産業にまで成長した。日本社会に浸透し根付いたことに感無量である。そして、本格的な少子高齢化時代を迎え、血縁や地縁が薄れていく中、日本における互助会の持つ社会的使命は非常に大きくなっており、今まさに、このビジネスが求められる時代が到来した。仕事を通じて社会貢献につながるこれほど尊い仕事はないはずだ。さらに、国が目指す観光立国についても、冠婚葬祭業ならではの儀礼と観光を融合させる『儀礼観光立国』を提唱したい。日本各地の風土や気候、文化、食、名所・旧跡と、全国各地に根強く儀礼を生かすことは、急増する訪日客への新たな魅力づくりにつながるはずである。また、訪日客が日本の儀礼を体験することで、和の文化に触れ、日本の持つ平和をかなえる力を自国に持ち返ってもらい、儀礼が持つ精神を開花させる。儀礼を通じて世界に平和が持たされるようにすることが、儀礼観光立国の最大の目的である」


17年間、親子で登場させていただいています



テーマは一見違うようでも、会長とわたしは、じつはまったく同じことを語っています。そう、2人とも「人間尊重」の大切さについて語っているのです。それは「礼」の一字に集約されます。そして、その考え方を世に広めることが「天下布礼」です。1966年の創業時から、わが社は「天下布礼」の旗を掲げてきました。それは現在も変わりません。


これからも「天下布礼」に努めます!



わが社は、本業の冠婚葬祭以外にもさまざまな活動に取り組んでいますが、それらはすべて人間関係を良くする、あるいは「有縁社会」を再生する試みなのです。佐久間会長の最新の著書である『礼道の「かたち」』(PHP研究所)、および拙著『ミッショナリー・カンパニー』(三五館)の内容をお読みいただければ、わたしの考え方のほとんどは父である会長から受け継がれたものであることがわかるでしょう。
サンレーグループは、これからも「天下布礼」に努めていきます。


サンレー創立50周年記念祝賀会にて



2017年12月20日 一条真也