わが社のたくらみ

一条真也です。
なんとも物騒な世の中になりましたね。
北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長は、太平洋上で史上最大級の水爆実験をたくらんでいるようですが、本当にそんなことをすれば、「水爆大怪獣」であるゴジラが目覚めて、北朝鮮を完全破壊するかもしれません。


日本経済新聞」2017年9月23日朝刊



23日の「日本経済新聞」朝刊に、わが社に関する記事が掲載されました。ブログ「日経新聞取材」で紹介した、今月9日に日本経済新聞社北九州支局の山根支局長から取材をお受けした記事です。
「施設5割増100ヵ所に」の大見出し、「冠婚葬祭のサンレー、20年メド」「シニア交流の場に転換」の見出しで、わが社の代名詞でもある「隣人祭り」の写真とともに、以下のように書かれています。
「九州・沖縄地域で冠婚葬祭施設を展開するサンレー北九州市佐久間庸和 社長)は2020年をめどに施設数を5割増の100ヵ所に増やす。従来は葬儀中心だったが、シニア層が趣味や会合で日ごろから集える交流根拠として運営する。古民家を改装した施設も新たに立上げ、増え続けるシニア世代を生前からサポートする事業に軸足を移す」



また、記事には以下のように書かれています。
「同社は『紫雲閣』ブランドで福岡、大分、宮崎、沖縄各県と石川県に67施設を持つ。まず来春にかけて福岡市や大分県別府市に進出し、10ヵ所を新設する。これまでは葬儀会館としてセレモニーホールで宗派や規模を問わない式を運営してきた。ただ、高齢者の単身世帯の増加や少子化を背景に自宅の密葬や家族葬で済ませるケースが増加。企業でも経営陣の社葬をせず、ホテルでお別れの会のみ開く例が目立っている」



さらに、記事には以下のようにも書かれています。
「一方でシニア層は手芸品の展示、歌や踊りのサークル発表会など『人間関係を豊かにして暮らしたいニーズが強い』(佐久間社長)ため、コミュニティ拠点として施設数を増やせると判断した。既存施設で葬儀に向かない友引の日に映画を上映したり、盆踊りを開いたりしたところ、好評だったという。10月には古民家を改装した『三礼庵(あん)』を北九州市で始め、茶道を楽しむなどカルチャーセンターのような過ごし方も提案する」



そして、記事には以下のように書かれています。
「各地の自治体と協議し、施設職員が近隣の高齢世帯に買い物代行やゴミ出しの手伝いなどを提供できるかも検討する。生前から施設に親しんでもらい、冠婚葬祭の費用を積み立てる互助会への加入につなげる狙いもある。同社は1級葬祭ディレクター、上級心理カウンセラーなど各種団体の認定資格を持つ職員が多く、葬儀以外のイベント運営や接客にも対応できるとみている。施設増に伴う人材は新卒採用などで補っていく」



サンレーについては、以下のように説明されています。「北九州市冠婚葬祭互助会として佐久間進会長が1966年に創業。葬儀会館『紫雲閣』や結婚式場『VILLA LUCE』、松柏園ホテル、高齢者施設などを展開する。2016年12月期の売上高は192億円。グループの従業員数は約1700人。佐久間庸和 社長は全国冠婚葬祭互助会連盟(全互連)会長を務めるほか、『一条真也』名で哲学などに関する著書多数」



わたしは、セレモニーホールの時代は終わると考えています。
これからは、さらに進化したコミュニティセンターの時代です。
紫雲閣を「葬儀をする施設」から「葬儀もする施設」に転換することが、わが社のたくらみです。たくらむのならば、人類を不幸に陥れる太平洋上の水爆実験などではなく、人類の幸福な未来を描く「老福社会」創造のための実験のほうが良いに決まっているでありませんか! 


日経ビジネスオンライン」2015年12月2日号



わが社がたくらむ新時代のコミュ二ティセンターは、「世界一の超高齢国」である日本に生きるシニアの方々が心豊かに人生を修める「修活」、および、愛する人を亡くした人のための「グリーフケア」の空間となるでしょう。ここでいう「コミュニティセンター」の本質は、セレモニーホールの「寺院」化ということです。もともと、寺院とは地域のコミュニティセンターであったことは周知の事実ですが、現在は「寺院消滅」の流れの内にあります。
ブログ「『寺院消滅』講演会」ブログ「冠婚葬祭互助会が乗り出した『孤独死対策』」などでも言及しましたが、ブログ『無葬社会』で紹介した本にも、わが社の取り組みが詳しく紹介されています。


人生の修め方

人生の修め方

さて、日本経済新聞といえば、わたしは、日経電子版=NIKKEI STYLEに「一条真也の人生の修め方」というコラムを連載してきました。発信力の大きい日経電子版での連載ということで、わたしの予想をはるかに超える反響がありました。おかげさまで大変好評をいただき、「読まれている記事」ランキングでは何度も1位になりました。そのすべてのコラムを収録した本が『人生の修め方』(日本経済新聞出版社)です。「人生100年時代。いつまでもポジティブでありたい人に贈るヒント集」です。未読の方はご一読下されば幸いです。これからも、一条が構想をしたことを佐久間が実現していきますので、よろしくお願いいたします。



2017年9月23日 一条真也