解散式より成人式を

一条真也です。
新年早々、腹が立つのは元SMAPのメンバーについての報道です。
昨年の大晦日の夜に木村拓哉(キムタク)を除く元SMAPのメンバー5人が、東京・六本木にある堺正章がプロデュースした焼肉店で「解散式」としての打ち上げを行ったというのです。7日に「週刊新潮」の最新号を買って、特集記事を読んだのですが、まったく不愉快きわまりない話です。


週刊新潮」1月12日号



28年間も苦楽を共にしてきた仲間をあからさまに無視し、1人だけ声を掛けないとは、あまりにも非常識な話。これなもう完全な「いじめ」です。
この事実を知った日本の子どもたちは、どう思うでしょうか? 
すでに「キムハブ」という言葉さえ流行し始めています。
孤独、孤立、無関心、無視、阻害、村八分といった体験によって、生きていられなくなり、自死する人もこの社会にはたくさん存在するのです。
メンバー間の不仲を多くのファンに悟られ、ずっと心配され、さんざん悲しませてきたのに、最後の最後まで悲しい思いをさせるとは許せません。
特に、中居正広には本当に失望しました。
彼にリーダーの資格はありませんでした。


打ち上げ会が開かれた六本木の「炭火焼肉 An」はわたしも知っていますが、席数も多い普通の焼肉店です。たしかに個室はありますが、別に高級店だとは思いません。そんな目立つ店に集結し、何人もの一般客に目撃され、さらには「週刊新潮」と「週刊女性セブン」にスクープされたのですから、呆れてしまいます。目立たずに店内に入れる芸能人御用達の店など六本木にはいくらでも存在する、のにです。



まあ、これほど見事なショットを撮影されているというのは、中居サイドからのリークとして考えられませんが、今年移籍が噂されている大手芸能事務所の影もちらつくところが嫌らしいですね。「国民的アイドル」と呼ばれた彼らが、自分たちの行動がどのような波紋を呼ぶのかを理解していない点が残念でなりません。テレビでの「生謝罪」などをさせた事務所を恨む気持ち、その事務所への残留を決めたキムタクを「裏切り者」として憎む気持ちはあるのでしょうが、そんなことよりもファンの心情を最優先すべきでした。



とにかく、キムタクを除く元SMAPメンバーは最後まで子どもであり、幼稚でした。40過ぎのオッサンは、もっと大人にならなければいけません。彼らに必要なセレモニーは「解散式」ではなく「成人式」であると思います。
成人式といえば、8日、わたしは北九州市が開催する成人式に来賓として参加します。今年は、負のイメージがあった北九州の成人式を大きく変える試みを用意しています。両ブログでも報告しますので、お楽しみに!



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2017年1月8日 一条真也