終活読本「ソナエ」夏号

一条真也です。
現在は大変な終活ブームで、日本初の終活専門誌「ソナエ」(産経新聞出版社)も注目を集めています。その最新号(2016年夏号)が出ました。


終活読本「ソナエ」2016年夏号(vol.13)



表紙には「感謝3周年 誌面一新」と書かれています。また表紙には、「お墓の値段」「豪華プレゼント多数 手桶、塔婆、樹木葬キット・・・」「疑問氷解 石墓、納骨堂、樹木葬・・・良い点、注意点『自分にふさわしい墓』チェックシート」「らしさのある葬儀・おくやみ 蜷川幸雄さん/冨田勲さん/白川由美さん」「親子で『死』を語る 4つの提案」「タブーにするのはトラブルのもと 介護、財産、葬儀・・・どう切り出す」「老後サバイバル術 社会保障制度活用術」「どこまで頼れる 年金、介護保険生活保護」「好評 霊場を訪ねる」「葬儀費用は月収の500倍!? インドネシア スラウェシ島」「余命宣告後の独白『ワイルド7』作者 故・望月三起也さん」「新連載 グラビア いのちつぐ『みとりびと』」といった活字が躍っています。


一条真也の老福論」第8回



ソナエ」は今大注目の雑誌ですが、わたしも連載ページを持っています。その名も「一条真也の老福論」。「人生の終い方」から「人生の修め方」へ・・・・・・豊かな「老い」と「死」を迎えるためのヒントを毎回ご紹介しています。第8回目のタイトルは「死生観を持っていますか」です。熊本県では、いつ何が起こって、突然、人生が終了してしまうかもしれないということを改めて痛感しました。みなさんには自分自身、そして愛する人の死が明日突然に訪れるかもしれないという切実さがあるでしょうか。



「今日」という日が「残された人生における第1日目」という厳粛な事実に無頓着では、とても充実した人生は望めません。わたしたちは、どこから来て、どこに行くのか。そして、この世で、わたしたちは何をなし、どう生きるべきなのか。これ以上に大切な問題など存在しません。なぜ、自分の愛する者が突如としてこの世界から消えるのか、そしてこの自分さえ消えなければならないのか。これほど不条理で受け入れがたい話はないのです。



死を意識し覚悟して、はじめて人はおのれの生きる意味を知ります。
戦国武将のなかでもわたしが最も尊敬する上杉謙信は、「極楽も地獄も先は有明の 月の心に懸かる雲なし」という辞世の歌を詠みました。幕末を駆け抜けた坂本龍馬は「世に生を得るは事を成すにあり」という言葉を残しています。現代日本に生きるわたしたちも、戦国武将や幕末の志士たちのように、死生観を持つことによって、生きる意味を知るのではないか。死生観を持つことこそ、豊かな老後を送るために必要な心得であると思います。


*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2016年7月23日 一条真也