終活読本「ソナエ」春号

一条真也です。
現在は大変な終活ブームで、日本初の終活専門誌「ソナエ」(産経新聞出版社)も注目を集めています。その最新号(2016年春号)が出ました。


終活読本「ソナエ」2016年春号(vol.12)



表紙には女優の大場久美子さんが登場しています。また表紙には、「徹底分析 聞きにくかった 葬儀・布施の値段」「実録 葬儀までの経過と出費」「葬儀の平均総額188万円!?」「宗派別、ランク別、戒名科の目安」「炎上中!アマゾンvs伝統仏教」「弁護士、税理士、司法書士行政書士・・・得意分野と苦手分野」「相続の悩みはここに聞け!」「父の看取りで得たもの 大場久美子さん」「『葬送の自由をすすめる会』で内紛」「被災地 サザンのコンサートで幽霊が消えた!?」といった活字が躍っています。


一条真也の老福論」第7回



ソナエ」は今大注目の雑誌ですが、わたしも連載ページを持っています。その名も「一条真也の老福論」。「人生の終い方」から「人生の修め方」へ・・・・・・豊かな「老い」と「死」を迎えるためのヒントを毎回ご紹介していきます。第7回目のタイトルは「圧倒的な自然の絶景に触れる」。このたび、『死ぬまでにやっておきたい50のこと』(イースト・プレス)という新刊を上梓しました。豊かな老後を過ごすために、やっておきたいことをいろいろと考えたのですが、特に「死の恐怖」を和らげるような体験を選んでみました。


死ぬまでにやっておきたい50のこと

死ぬまでにやっておきたい50のこと

その中で、わたし自身が一番気に入っているのが「圧倒的な自然の絶景に触れる」という項目です。どこまでも青い海、巨大な滝、深紅の夕日、月の砂漠、氷河、オーロラ、ダイヤモンドダスト・・・・・・。人間は圧倒的な大自然の絶景に触れると、視野が極大化し、自らの存在が小さく見えてきます。そして、「死とは自然に還ることにすぎない」と実感できます。さらには、大宇宙の摂理のようなものを悟り、死ぬことが怖くなくなるように思えます。



死は人類最大のミステリーであり、全人類にとって共通の大問題です。なぜ、この自分がこの世から消えなければならないのか。これほど不条理で受け容れがたい話はありません。当然、どんな人でも死ぬことに対する恐怖や不安を抱きます。しかし、心豊かに老後を過ごし、安らかに人生を修めるためには、必ず訪れる死を穏やかに受け容れるという心が必要です。わたしにとっては、ミャンマーバガンで見た巨大な夕日がそんな心境にしてくれました。だいたい、太陽とか月について深く考えれば、人間の存在の小ささ、そして魂の行方を自然にイメージできるのではないでしょうか。


*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2016年3月23日 一条真也