古代中国は好老社会だった

一条真也です。
みなさん、今年のゴールデンウィークはいかがでしたか?
わたしは、連休中はどこにも行きませんでしたが、連休直後に高野山と大阪のUSJを訪れました。どちらも、さまざまな理由でかなり疲れました。



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さて、ブログ「日経電子版の新連載スタート!」で紹介したように、3月17日から日本経済新聞電子版の「ライフ」で「一条真也の人生の修め方」を連載開始しました。隔週連載で、月に2本の原稿を書いています。
本日12日、連載第5回目のコラムがアップされました。
タイトルは「古代中国は好老社会だった」です。



連載第5回「古代中国は好老社会だった



現代の日本社会が「嫌老好若社会」であると訴えた作家の堺屋太一氏は、著書『高齢化大好機』において、ギリシア・ローマの伝統を引く西洋のみならず、東洋でも古代には「若さ」が好まれたと述べています。そして、その代表例として古代中国をあげています。
司馬遷の『史記』には、たくさんの肉をたいらげて若ぶる老将や髪と髯を黒く染めて出陣する将軍の話が出てきます。戦国時代から漢の時代にかけては、若く見せるための手法がよく使われていたというのです。
しかし、「団塊の世代」の名付け親であり、元経済企画庁長官でもある堺屋氏に楯つくわけではありませんが、この程度のエピソードで古代中国を「好若社会」と決めつけるのには大反対です。わたしは、古代中国こそは古代エジプトと並ぶ、大いなる「好老社会」であったと思います。今回は、儒教を開いた孔子の思想を中心に、古代中国の「老い」を見ていきます。


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なお、第6回目のアップは5月26日(火)で、「江戸時代という『好老社会』」をテーマに書きます。孔子が開いた儒教は高齢者を大切にする「敬老」思想を説きましたが、それが最も大きく花開いたのが徳川家康によって始まった日本の江戸時代でした。次回は大いなる江戸の敬老文化について書きます。どうぞ、お楽しみに!!


次回も、どうぞお楽しみに!



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2015年5月12日 一条真也