岡義実展

一条真也です。
東京に来ています。
今日は、長女と待ち合わせて日本橋三越に行きました。
同店で開催されている美術展が目的です。本格的な印象派として国際的に活躍されている在仏画家の岡義実先生の展覧会です。


岡義実先生ご夫妻と



岡先生は1945年北九州市のご出身で、わたしの父と古くから親交がありました。実家にはかなりの数の岡先生の絵画が所蔵されています。
じつは、わたしは子どもの頃に少しだけ岡先生に油絵を習ったことがあるのですが、いつも穏やかで優しい先生でした。
岡先生は69年に渡仏し、増田誠先生に師事。その後は、72年にル・サロン銀賞受賞、73年にル・サロン金賞受賞、そして80年には名門「サロン・ドートンヌ」にて外国人初のグランプリ受賞者となりました。現在も、フランス画壇にて現代印象派の画家として活躍されている巨匠です。
わたしたちが会場を訪れたとき、ちょうど岡先生ご夫妻がいらっしゃいました。わたしが御挨拶すると、お二人は大変喜んで下さいました。じつは、この展覧会は昨日スタートで、オープニングのシャンパン・パーティーが企画されていました。わたしも案内状を頂いていたので、ぜひ参加したかったのですが、都合がつかず、今日伺わせていただきました。


長女も加わって記念撮影



わたしが長女を紹介すると、ご夫妻は「奥様にそっくりですね!」と言って下さいました。そういえば、岡先生の奥様にはわたしの結婚披露宴に御参列いただき、新婚旅行でパリを訪れたときは岡先生ご自身に案内していただいたことを思い出しました。たしか、大量のスナップ写真も撮影していただいたと記憶しています。印象派の画伯に写真を撮っていただくとは、よく考えたら凄いことでした。今さらながら、冷や汗が出てきます。


岡義実展のカタログ表紙

岡義実展のカタログより

岡義実展のカタログより

岡義実展のカタログより



作品もじっくり見せていただきましたが、お若い頃の作品よりも色調が明るくなっておられるように感じました。奥様いわく、「トシを取ると、いろんな色を使うんですよ」と笑っておられました。わたしの処女作でもある『ハートフルに遊ぶ』(東急エージェンシー)にも書いたように、わたしは岡先生の作品からセザンヌを連想しましたが、現在はモネのほうに近いと思いました。シャンパーニュ地方を色彩豊かに描いた作品などは圧巻で、思わず息を呑みました。長女と二人で素晴らしい絵を鑑賞させていただき、懐かしいお話もさせていただき、ハートフルな時間を過ごすことができました。
岡先生ご夫妻、今日は本当にありがとうございました。
これからも、どうぞ、よろしくお願いいたします。


久々に日本橋三越を訪れました



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2015年1月15日 一条真也