われが鳴こうか ほととぎす

一条真也です。
ブログ「戦国武将会議」で紹介したように、サンレー本社の会議室において名高い戦国武将が一堂に会しました。織田信長豊臣秀吉徳川家康もいましたが、この3人は日本を代表する三大英雄とされています。





三大英雄には、「天下統一」という壮大な野望がありました。しかしながら、この3人の性格は、それぞれまったく異なります。そして、それを詠んだのが有名な次の句です。


鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす
(信長)
鳴かぬなら 鳴かせてみよう ほととぎす
(秀吉)
鳴かぬなら 鳴くまで待とう ほととぎす
(家康)


激情の信長、策略の秀吉、忍耐の家康、というわけですね。
出典は江戸時代の名随筆で知られる松浦静山の『甲子夜話』とされますが、実によく3人の特徴をとらえており、いつも感心します。



松下幸之助の著作をまとめて読んだとき、その中に松下幸之助の、「鳴かぬなら それもまたよし ほととぎす」という句に触れ、静かな感動をおぼえました。自然の流れの中で、素直な心でありのままに生きるという人生哲学が滲み出ていて、何とも言えぬ深い味わいがあります。そして、わたしなら何と詠むか。わが社の業務内容とミッションとを考え合わせた結果、次の一句が浮かびました。


鳴かぬなら われが鳴こうか ほととぎす
(庸軒)


わが社は、ホテルや冠婚葬祭業をはじめ、さまざまなサービス業を営む会社。そこでは何よりも思いやりの「ホスピタリティ・マインド」や「サービス精神」が必要とされます。常に気をつかって、お客様に喜んでいただかなければなりません。自分から動いて世界に関わっていけば、もしかしたら世界が変わるかもしれない・・・・・そんな願いを込めて、事あるごとに社員のみなさんに披露しています。最後に一言。われが鳴くためには、ユーモアが必要ですね!(笑)


4つの「ほととぎす」の句が並ぶ!



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2013年6月1日 一条真也