DANの10周年

一条真也です。
ブログ「ヤマト運輸に学ぶ」に書いたように、24日の午後から事業継承セミナーが開かれました。懇親会の終了後、わたしは亀戸から総武線に乗って四谷経由で赤坂見附へと向かいました。今夜は、「東京の止まり木」ことカラオケ・スナック「DAN」のオープン10周年の記念すべき夜なのです。


DANのマスターとともに



この店は、わたしの常宿のある赤坂見附の駅のすぐ近くにあります。
場所は都心の超一等地なのですが、ひとたび扉を開けると、誰でも驚きます。
とても、なつかしい昭和のスナックそのものなのです。
温泉街に必ずあるスナックといってもいいかもしれません。
熱海にも草津にも別府にも嬉野にもあるような、そんな店です。
なんと、ミラーボールまであります。DANは異次元空間なのです。
この異次元空間は、訪れる者の疲れた心を癒してくれます。


DANの常連は、とにかく歌がうまい♪



それと、DANのお客さんは、とにかく歌がうまい!
DANで音痴の人に会ったことはありません。
カラオケの順位が出る機械を設置しているのですが、数千人中、数万人中で1位というような人が続出するのです。看板に「カラオケ・スナック」と書いてあるので、歌に自信があるツワモノが集まるのかもしれません。
ちなみに、みなさん御存知のように、わたしも1位を連発します。(笑)
最近では矢沢永吉のナンバーも加わっており、もう無敵状態です。
すっかり、「かかってこいや!」が口癖になりました。(笑)


今夜は、サザン&桑田のナンバーを歌いました♪



でも、今夜は矢沢永吉のナンバーばかり歌う「謎の矢沢軍団」と称する3人組(某大手警備会社勤務)がいましたので、わたしは惻隠の情から彼らに配慮し、永ちゃんの歌は封印しました。そこで今夜は、サザンオールスターズの「素敵なバーディー」と桑田佳祐の「祭りのあと」の2曲を歌いました♪
順位ですか? もちろん、1位でしたとも!



常連さんの中には、わたしのブログを読んで来店した人も多く、わたしが店の扉を開けると、「先生、お久しぶり!」とか「先生、よく来ましたね!」と顔をクシャクシャにして迎えてくれます。本当に、ありがたいことです。
DANは都心のスナックであることが信じられないほど値段が安いのですが、常連さんは、ひとかどの紳士や淑女ばかりです。わたしが推察するところ、レコード会社、ラジオ、テレビ、広告などの関係者も多いのではないでしょうか。赤坂見附にはマスコミ各社が集中しているからです。


大富豪夫人によるベリーダンス



また、赤坂在住の謎の大富豪夫人もいらっしゃって、この方はいつも高級なシャンパンを持ち込み、店にいる人全員に振舞ってくれます。この方はドバイにもよく行かれるそうですが、ベリーダンサーでもあり、ときどきディズニー映画「アラジン」に出て来るジャスミンのような衣装を着て、店内で踊ってくれます。10周年の今夜もベリーダンスを披露され、妖艶なムードをプンプン放っていました。



DANでは、隣り合ったお客さん同士が仲良く話しはじめます。
そして、誰かがカラオケを歌うと、みんなで合唱したりします。
誰かが歌い終わると、「ハナハナ〜」と言いながら、乾杯します。そして誰かがカラオケで1位を取ると、その場にいる全員にビールを奢ります。
まったくの他人同士なのに、です。店のルールといえばそうですが、DANには「袖すり合うも多少の縁」という善き心が生きているのです。
昔、新宿などに「歌声喫茶」というものがあったそうです。
ならば、DANはまさに「歌声スナック」であると言えるでしょう。


10周年、おめでとうございます!



いずれにせよ、忙しい一日を終えて、夜遅くにDANに寄る。
わたしにとっての東京出張の大きな楽しみです。
これまで、どれだけDANには癒されたことでしょうか。
DANのみなさん、10周年、本当におめでとうございます! でも、10周年というよりも、なんか50周年ぐらいの雰囲気なんだけど。(苦笑)



店を後にして外に出ると、赤坂見附の上空に満月が上っていました。
ああ、Tonyさんが待っている・・・・・「ムーンサルトレター」を書かなければ!
と思っていたら、「旧暦卯月十五日に(一条本礼賛)」という素晴らしいブログ記事がアップされていました。いやあ、感動、感激、感謝です!!


赤坂見附の上空に満月が上っていました



さて、DANは「東京の止まり木」ですが、わたしにはかつて「小倉の止まり木」もありました。スナック「レパード」です。ブログ「マスター、お疲れさま!」に書いたように、レパードのマスターだった西山富士雄さんは2011年10月1日で引退されました。それ以来、わたしは非常に寂しい思いをしており、小倉の夜の街に出掛ける回数も減りました。しかし、今月その西山さんにひょんなことから再会しました。北九州文化開発の太田百合子社長のはからいでした。
いやあ、なつかしかったです。西山さんは各紙にわたしが連載しているコラムなどを読んでくれており、そのことを語ってくれました。嬉しかったです。
太田社長の提案で、今度みんな一緒に松柏園ホテルで会食をすることになりました。久々にマスターとじっくり語り合えるのが今から楽しみです。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2013年5月25日 一条真也