ベスト・レビュアー

一条真也です。
このブログによく名前が登場しますが、不識庵という方がいます。
アマゾンのレビュアーとして活躍されています。
このたび、ベスト50レビュアーになられました。



不識庵さんがベスト50レビュアーになりました!



不識庵さんは新潟出身で、現在は東京で会社員をされています。
わたしの著書の熱心な読者で、以前からオフィシャルサイト「ハートフルムーン」にメールを送ってくれていました。その後、わたしの個人アドレスをお教えして、不識庵さんとメールのやり取りが始まりました。さまざまな拙著についての感想を達意の文章でたくさん送ってきてくれました。
その感想がどれも本当に素晴らしいので、わたしは「アマゾンにレビューを書かれてはいかがですか?」とメールに書いたことがあります。
でも、そのときは何の返事も反応もありませんでした。



昨年5月に北九州で開かれた「孔子文化賞受賞祝賀会」にわざわざ東京から来て下さり、わたしたちは初めて実際に顔を合わせました。
その祝賀会では『礼を求めて』(三五館)を引出物として参加者の皆様にお配りしましたが、不識庵さんは同書のレビューを初めてアマゾンに投稿して下さったのです。それは、昨年の5月24日のことでした。



それ以来、不識庵さんは、わたしの著書、すなわち「一条本」のみならず、あらゆるジャンルの良書のレビューを書き続けられ、ランキングもぐんぐん上昇していきました。まだレビューを開始して約10ヵ月、300冊ちょっとの冊数にしてこの順位は驚異的です。上位のレビュアーを見ればわかりますが、みなさん膨大な時間と冊数をこなしている人が多いのです。中には、数千冊という人もザラです。不識庵さんのレビューの内容がいかに的確で、多くの読者の共感を得ることができるかがわかると思います。何よりも素晴らしいのは、取り上げるすべての本に5点を与えて、絶対にケチをつけないこと。その本の良い点、長所だけを見つけてレビューを書かれるのです。



謙信公本レビューでベスト50入りを果たしました!



この姿勢は、彼が心の底から尊敬する郷土の英雄・上杉謙信の「非道を知らぬ存ぜず」という考え方によるものです。
これは、謙信公が越後国一宮・彌彦神社に奉納した願文の中に出てくる言葉だそうです。原文は「不知非道不存」と漢文表記されているとか。
それにしても、『神になった戦国大名今福匡著(洋泉社)という謙信公についての本のレビューでベスト50入りを果たされたとは素晴らしいですね。
じつは、ベスト50レビュアーはなかなか難産で、もう1ヵ月ぐらい51位〜54位のあたりで停滞していました。不識庵さんの信条のごとく「運は天にあり」とは思っていたものの、けっこうわたしもストレスを溜めていました。それだけに28日の昼頃、48位の表示を見たときは、わがことのように嬉しかったです。しかも翌29日には、一気に34位に順位を上げています。




不識庵さんは拙著のレビューをよく書いて下さいますが、著者であるわたし自身が気づかない点なども指摘してくれるので、いつも「うーん、やるなあ・・・」と唸っています。アマゾンのレビューを著者の知り合いが書くのは良くないことだと思っている人がいるそうです。でも、実際は熱心な読者ほど著者に会っているものです。そして、著者との人間関係が構築されて、さらにその著者を応援するべくレビューを書き続けるということは珍しくも何ともありません。そのことに、いったい何の問題があるのでしょうか?



ここで一言いわせてもらうと、ときどき、わたしの著書のレビューが「一条さんの読者ばかりですね」などと批判的な見方をする人がいるようですね。
わたしは、主宰する平成心学塾や講演会などで著書の話題が出たとき、「みなさん、ぜひ読んで下さい。そして、できればアマゾンにレビューでも書いていただければ嬉しいです」と言ったことは何度かあります。
それは、『あらゆる本が面白く読める方法』(三五館)にも書きましたが、読書という行為を能動的なものにするためには、読んだ感想をアウトプットすることが大事だからです。本当は、書評ブログでも書くのが一番ですが、それだと労力がかかって大変という人が多い。そこで手軽な読書のアウトプットの方法として、わたしはアマゾンのレビューを勧めているのです。
別にわたしの著書だけでなく、本を読んだら、どんどんレビューを書いたほうがいいのです。そのほうが絶対に本の内容が頭に残りますから。


不識庵の面影」より



不識庵さんに話を戻しますが、ありがたいことに「一条本」レビューの完全制覇を目指されているそうです。アマゾンに「一条本」のレビューを書いた後、しばらくして自身のブログ「不識庵の面影」に記事を掲載してくれます。
このブログに掲載する著者は、たったの2人だけ。
1人目は不識庵さんが敬愛する稲盛和夫氏、そしてもう1人は小生です。
敬天愛人(稲盛本)」と「天下布礼(一条本)」というのが「不識庵の面影」における2大書評コンテンツとなっており、まことに光栄の至りであります。
不識庵さんが、ブログにUPされている「一条本」は以下の通りです。



礼を求めて
図解でわかる! ブッダの考え方
のこされたあなたへ
世界一わかりやすい「論語」の授業』
孔子とドラッカー
孔子とドラッカー 新装版
ハートフル・カンパニー
ホスピタリティ・カンパニー
また会えるから
老福論
無縁社会から有縁社会へ
愛する人を亡くした人へ
思い出ノート
あらゆる本が面白く読める方法
龍馬とカエサル
最期のセレモニー
花をたのしむ
人間関係を良くする17の魔法
葬式は必要!
140字でつぶやく哲学
よくわかる伝説の「聖地・幻想世界」事典
面白いぞ人間学
満月交感 ムーンサルトレター
涙は世界で一番小さな海
知の巨人ドラッカーに学ぶ21世紀型企業経営
法則の法則
世界をつくった八大聖人
あの人らしかったねといわれる 自分なりのお別れ
隣人の時代〜有縁社会のつくり方
ハートフル・ソサエティ
100文字でわかる世界の宗教』(ワニ文庫)
むすびびと こころの仕事
最短で一流のビジネスマンになる! ドラッカー思考
日本三大宗教のご利益〜神道&仏教&儒教
茶をたのしむ
徹底比較!日中韓しきたりとマナー
ハートフルに遊ぶ
よくわかる「世界の怪人」事典
灯をたのしむ
命には続きがある
「天国」と「地獄」がよくわかる本
香をたのしむ
開運! パワースポット「神社」へ行こう
ゆとり発見
死が怖くなくなる読書
ロマンティック・デス〜月と死のセレモニー
世界の幻獣エンサイクロぺディア
世界の「聖人」「魔人」がよくわかる本
結魂論
遊びの神話
ユダヤ教vsキリスト教vsイスラム教
即効!ビジネス成功法則
即効!ビジネス心理法則
幸せノート
リゾートの思想
知ってびっくり! 世界の神々
100文字でわかる世界の宗教』(ベスト新書)
ハートビジネス宣言
本当は面白い世界の神々
リゾートの博物誌
ロマンティック・デス〜月を見よ、死を想え
魂をデザインする
慈を求めて
慈経 自由訳
決定版 冠婚葬祭入門
ミャンマー仏教を語る
じぶんの学びの見つけかた
決定版 終活入門
超訳 空海の言葉
永遠の知的生活
決定版 おもてなし入門
永遠葬
唯葬論
墓じまい・墓じたくの作法
満月交遊 ムーンサルトレター
和を求めて
死ぬまでにやっておきたい50のこと
死を乗り越える映画ガイド
葬式に迷う日本人
ミッショナリ―・カンパニー
儀式論
人生の修活ノート
人生の修め方



こうやって並べてみると、じつに壮観、そして感無量であります。
ここまで拙著を愛していただいて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
先日、東京で久々にお会いし、赤坂見附の居酒屋で「ベスト50レビュアー」の前祝いをしました。そのときも、ずっと本を手から離さず、レモンチューハイのジョッキを重ねていました。読んでいた本は『ドラッカーとオーケストラの組織論』山岸淳子著(PHP新書)でした。不識庵さんは、音楽、それもクラシックに目がないのです。しかも、その本にはカバーがありませんでした。きっとカバーは大切に自宅に保管されているのでしょう。本物の読書家たる証拠ですね。


これが謎のレビュアー・不識庵だ!!



わたしは、不識庵さんのような方と知り合えて、本当に幸せだと思います。謙信公と稲盛翁を敬い慕う彼は、いつも「世のため人のため」を考えています。高い志を持つ彼は、わたしにとって読者というよりは同志ですね。
ちなみに不識庵さんはわたしと同年齢です。お仕事ですが、職業に貴賎はありませんけれども、この世で最も尊い仕事をされています。



不識庵さん、ベスト50レビュアー入り、まことにおめでとうございます。
次はベスト10レビュアー、そしてナンバーワン・レビュアーを目指して下さい! 最後に、あなたにディズニーの次の言葉をお贈りしたいと思います。
“If you can dream it,you can do it.”



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2013年3月28日 一条真也