桜を見よ、死を想え

一条真也です。
小倉は春爛漫。小倉紫雲閣の入口の桜も満開です。
「花冷え」で、昨夜から少し肌寒いですが、桜はやはり良いですね。
朝の出勤時に車から降りた後、しばし眺めてしまいました。


小倉紫雲閣の桜

ローマ式庭園と桜!



ブログ「葬祭責任者会議」に書いたように、26日の夜は松柏園ホテルで懇親会が開かれました。夕方、松柏園に行ったら、ローマ式庭園にも桜が咲き誇っていました。「真実の口」のレリーフの上に桜が咲いている光景は、なんだかシュールです。でも、まったく違和感がないというか、うまくマッチしています。


松柏園ホテルの夜桜の下で



そして懇親会を終えた頃、松柏園の日本庭園で夜桜が咲き誇っていました。ライトアップされた夜桜は本当に美しく、みんな陶然として見上げていました。夜桜を見上げていると、なぜか胸の奥が疼く感じがしてきます。


わが家の庭の桜と満月



夜、帰宅すると庭の桜の老木の上に満月が上っていました。
そう、今月は27日が満月だったのでした。
こうしてはいられない、「ムーンサルトレター」を書かなければ!
それにしても、満開の桜と満月のコラボは贅沢すぎますね。
この美しい桜もいつかは散ると、自分の最期も自然に想像できます。
ちなみに、「散る桜残る桜も散る桜」というのは良寛の辞世の句ですが、わたしの大好きな言葉です。最高のグリーフケア思想でもあると思います。


月を見よ、死を想え



そして、月こそは死後の世界のシンボルです。
桜も月も、「死」のイメージを強く放っているのです。
自然と「願はくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ」という西行の歌を思い起こしてしまいます。「如月の望月のころ」とは旧暦の2月15日頃で、新暦にすると、ちょうど今頃になりますね。
拙著『ロマンティック・デス』(幻冬舎文庫)は「月を見よ、死を想え」がサブタイトルでしたが、今宵は「桜を見よ、死を想え」といった心境です。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2013年3月27日 一条真也