一条真也です。
わが社はサンレー・アンビション・プロジェクト(SAP)の一環として児童養護施設出身の成人者に晴れ着をプレゼントする活動に取り組んでいますが、ブログ「振り袖を断念しないで!」で紹介した一昨日のTV番組、ブログ「二十歳に振り袖を」で紹介した昨日の「北國新聞」の記事に続き、今朝の「北陸中日新聞」でも紹介されました。
「北陸中日新聞」2023年11月1日朝刊
記事は「『二十歳の集い』に振袖を」「養護施設出身者にサンレー北陸」「本年度も無償レンタル大人への一歩支援」の見出しで、「冠婚葬祭業のサンレー北陸(金沢市)が、成人人を迎える県内の児童養護施設の出身者に『二十歳の集い』の振り袖を毎年無償レンタルする取り組みとして30日、金沢市内で振袖の衣装選びがあった。人生で一度も着物を着たことがないという市内の施設出身で、北陸学院大2年の浜田百花さん(19)が、何百種類の華やかな着物を吟味して晴れの門出に期待を膨らませた。(柴田一樹)」というリード文の下、こう書かれています。
「2019年の成人式から同社が続ける取り組み。一式15万~30万円ほどする振り袖は、原則18歳で施設を出たばかりの女性出身者には経済的負担が大きいという事情を聴いて始めた。これまでに計20人の出身者が自分好みの着物に袖を通して式に出席。本年度は浜田さんを含めた県内の3人がレンタルする。
『ピンクがいいかな。え~悩むね』『最近は白地も人気なんですよ』。貸衣装を扱う同社のアフロディーテ金沢店(同市出雲町)では、棚から選んだ10着ほどの着物を試着する浜田さんが、店員と一緒に自分に合う一着に思いを巡らせた。個性豊かな柄の着物に次々と着替え、約30分。最後は、自分が好きな青地に上品な花柄が浮かんでいる振り袖に決めた。『いろんな柄を選べて本当に楽しかった』と浜田さん。七五三を祝ったこともなく、人生で初めて着物に袖を通したといい、『自分が選んだお気に入りの着物を着て出られるのが楽しみ。将来は保育士になり、自分の意志を強く持てる大人になりた』」と声を弾ませた。振り袖選びを見ていた同店の山岸義孝支配人(47)は『楽しそうに選んでいたのが一番嬉しい』と笑顔。『大人への一歩を踏み出す大事な式をあきらめてほしくないし、今後も支援を続けたい』と話した」
わが社の晴れ着プレゼント活動については、拙著『コンパッション!』(オリーブの木)の中で詳しく紹介しています。「コンパッション」を直訳すれば「思いやり」ということになるでしょうが、この言葉が内包している大きさは「思いやり」を超えるものです。キリスト教の「隣人愛」、儒教の「仁」、仏教の「慈悲」など、人類がこれまで心の支えにしてきた思想にも通じます。わが社は、これからも「コンパッション」を追求し、実践していきます。マスク越しに見えるお嬢さんの笑顔を見るとSUNRAYはいかなる環境下にある方でも、経済的事情などに関係なく、万人に太陽光線のように幸せを降り注ぐ会社でありたいと思いました。「天下布礼」に励みます!
2023年11月1日 一条真也拝