とにかく明るい安村に学ぶ

一条真也です。
お笑い芸人・とにかく明るい安村が英国の人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)」に出演し、会場を大爆笑の渦に巻き込みました。


BGTに出演した芸人・とにかく明るい安村


歌手として活躍するスーザン・ボイルポール・ポッツを発掘したBGTはわたしも大好きな番組ですが、とにかく明るい安村の芸が大受けしたことに感動すら覚えました。この時の様子を報告した自身のTwitterで、安村は「ネタがフルでのってるよ!観てね!」というコメントとともに、番組が公開した公式Youtubeの出演動画を添えました。動画には「信じられない!『トニカク』は明るい全裸ポーズで終始笑わせてくれました。でも安心して。履いています」という番組のつぶやきも引用。


ヤフーニュースより

 

BGTの公式Youtube動画や公式サイトでも安村を「Tonikaku」と紹介しています。審査員から名前を聞かれた安村自身も「I’m Tonikaku.」と答えており、それを聞いた審査員は彼を「トニー」と呼んでいます。「Tonikaku」呼びされていることにSNS上では、「呼び名そっち?w」「安村じゃないんかい笑」「だからTony!が相次いでいるそうです。


ヤフーニュースより

 

このつぶやきの通り、安村は審査員から「この1年で一番面白い出場者だ」と言われたほどの大喝采を浴び、見事合格を勝ち取りました。安村が披露したのは、2015年にブレイクしたあのネタ、「安心して下さい。履いてますよ」でした。安村はイギリスという土地柄を意識して、サッカー選手、競馬の騎手、ジェームズ・ボンドスパイス・ガールズとイギリス的なパフォーマンスを次々に披露。会場からは大爆笑と大歓声が上がりました。審査員たち4人全員が文句なしの「Yes(合格)」でした。

供養には意味がある

 

「人生で一番うけたよ!」という安村のネタは、8年前のネタなのです。そんな古いネタがBGTの大舞台で喝采を浴びたことは、わたしに大きな学びを与えてくれました。古いものでもブレずに大切にし続けること、時代や場所によって古いものでも光を浴びることがあること。じつは、わたしの最新刊『供養には意味がある』(産経新聞出版)が思わぬ反響を呼び、増刷を重ねています。これまでの著書の内容とあまり変わりがないようにも思うのですが、なぜか受けているのです。もちろん、タイトルが良さとか、帯に入れた写真が目を引いたとか、広告の効果などもあるかもしれませんが、わたしは自分のテーマが「時代とタイミングが合ったかな」と感じています。

次回作の2冊をお楽しみに!

 

いま、次回作『ウェルビーイング』と『コンパッション!』のツインブックスの初校をチェックしていますが、この2冊に書かれていることは古い話題が多いです。たとえば、わが社が約40年前から「ウェルビーイング」という言葉を経営理念に取り入れていたこと、ウェルビーイングの実現のために、「隣人祭り」や「グリーフケア」などの試みに取り組んでいたこと。それがそのまま「コンパッション都市」づくりに直結していることなどです。正直、今度の2冊はこれまでにない大きな反響を呼ぶ予感がします。また、わたしの代名詞でもある「ハートフル」という言葉が「ウェルビーイング」と「コンパッション」を包括するキーワードとして再注目される予感もしています。



長年わが社が行っていたことがようやく時代と合ってきたことは、先の「振り袖墨汁事件」における松柏園ホテルのコンパッション対応でも強く感じました。父である会長も、社長であるわたしも、経営者としては「きれいごと」を言い続けてきましたが、おかげさまで今年は57年前の創業以来最高の業績となりそうです。57年の間には苦しいときもありましたが、間違って金儲け主義などに陥らなくて良かったです。これからも、わが社の理念やわたしの信条を信じて、ブレずに歩み続けたいと思います。何事も陽にとらえて、安村氏のように、とにかく明るく行こう!

 

2023年4月29日 一条真也