営業責任者会議

一条真也です。
23日、サンレーグループの営業責任者会議を開催。オンラインではない久しぶりのリアル会議です。各地から営業の責任者たちが集いました。会場は、松柏園ホテルです。


松柏園ホテルの桜をバックに


マスクを外して、ニッコリ!

 

16時過ぎに、松柏園ホテルを訪れました。すると、庭園の桜が六分咲きくらいになっていました。ちょうど霧雨が降っていたのですが、わたしは迷わず庭に出て、桜の花を眺めました。この日の午前中、人の生き死にを想う機会があったので、日本人の死生観に多大な影響を与えてきた桜の花を感慨深く見上げました。


冒頭、各種表彰を行いました


表彰者に拍手を送りました

16時半から、社長訓話を行いました。
訓話に先立って、営業部門の各種表彰を行いました。わたしは感謝の念を込めて、表彰状や金一封を表彰の対象者の方々にお渡ししました。表彰式が終わると、わたしは60分ほどの社長訓話をしました。


ピンクのマスク姿で登壇


ピンクのマスクを外しました

 

冒頭、わたしは「昨日はWBCで侍ジャパンが優勝。各選手の活躍というか、生き様にも感銘を受けました。史上最年少の三冠王として多大な期待を背負った村上選手は不振をきわめましたが、準決勝では逆転サヨナラ打を放ち、決勝ではホームランを打ちました。彼には「レジリエンス」の神髄を見せてもらいました。最後はダルビッシュ有投手&大谷翔平投手の黄金リレーが実現しましたが、2人とも苦境にありながらも、見事に持ち前の実力を発揮し、最後は「世界一」の栄光を掴んだのです」と言いました。


WBCと大谷選手の話をしました

 

大谷選手は、岩手・花巻東高3年生のとき、野球部で配られた「人生設計シート」の27歳の欄に「WBC MVP」と書き込んだそうです。彼は、自らの能力を信じ、二刀流という誰も歩んでいない道を切り開きました。人生設計から1つ歳を重ねた28歳のスーパースターは、本当にそのシート通りに目標を達成したのです。あまりにも偉大ではありませんか! 営業のみなさんにも目標があります。その目標を果たすことは人生の目的であり、大きな喜びであり、偉大な行為のはずです。どうか、それぞれの目標を果たしていただきたいと思います。


「コンパッション営業」とは何か?

 

わが社は、「コンパッション営業」を目指しています。事前にコンパッション営業についての考えを募ったところ、赤松相談役、岸事業部長、小谷部長らからレポートが届きました。まずは、それらのレポートを紹介しながら、わたしの意見を述べました。赤松相談役は、元北九州市議です。じつに5期連続でトップ当選された方なのですが、コンパッション営業とは「利他営業」であるとして、お客様にとっての利益を考えることがキーとなるといいます。利己、己の利益先行の考えではありません。利他営業が結果として利己になります。利他と利己の好循環です。


「コンパッション営業」について話しました


熱心に聴く人びと

お客様から見て自分にとって利する、いいと思うから契約するのです。利己、自分の利益先行、利己営業は即売ろうとする、種を植えると同時に即刈り取ろうとする、追い込み、焦り、お客様への思いやりではなくて、自分への思い入れとなってしまいます。赤松相談役いわく、あくまでお客様に、いいと思っていただくためにどうするかを考えることが大事です。互助会加入は、お客様が決めるんです。こちらから決めようとすると利己営業になって敬遠される、決まらない、逃げられるのです。赤松相談役は、「わたしたちだって、物を買うとき、いいと思うから買いますよね。押し込まれて(売り手の利己)は買いません、契約しません、それと一緒です。お客にとっていいと思っていただく『思いやりアプローチ(利他営業)』がとても大事なところです」と述べています。


コンパッションで行こう!

     

利他で進めると、必然的に利己自分の利益になって返ってきます。コンパッション=利他のアプローチはどうあるべきか考えてみましょう。利己前面のアプローチでは関係性が構築されていない段階で刈り取ろうとするからなかなかクロージングまでいかないのです。コンパッション営業とは、利他精神のアクションです。互助会はお客にとって利する商品ですから、思いやりと自信をもって営業を進めていただければと思います。


現場からの提言を紹介しました

 

次に、北陸の岸事業部長は「コンパッション=おもいやり」を営業推進部全社員が根本理念とし、お客様の人生に寄り添い、利他の精神で快適・満足・安心を提供し、幸福を一番に考えた営業活動を行うという考えです。具体的には、「おもいやり訪問活動」「認知症サポーター登録」「葬儀施行後訪問」「振袖営業訪問」「長寿訪問」「館内見学会」などを展開していきます。さらに、北九州の小谷部長は、「社員教育への取り組み」「利他の精神の普及」「社員の職場環境、雇用に対しての取り組み」「地域貢献活動への取り組み」などを展開する考えです。


「CSHW」のハートフル・サイクルとは?

 

マネジメント品質あるいは業務品質を高める「PDCA」のサイクルは有名ですが、サンレーにおいては「CSHW」というハートフル・サイクルをお客様、そして社員にも提供していきたいと思います。マネジメントのサイクル「PDCA」は、Plan(計画)⇒Do(実行)⇒Check(評価)⇒Act(改善)ですが、「CSHW」は、Compassion(思いやり)⇒Smile(笑顔)⇒Happy(幸せ)⇒Well-being(持続的幸福)を意味しています。


ハートフル・サイクルを回せ!


熱心に聴く人びと

 

コンパッションは、「思いやり」や「慈悲」「隣人愛」「仁」「利他」などを包括する言葉です。これは サンレーが提供するケアやサービスに必要不可欠なものです。真の思いやりをもったケアやサービスは、必ずお客様を笑顔にしていきます。そして、笑顔となったお客様は当然、幸せな気持ちになります。同時にお客様を笑顔にすることができた社員自身も幸せを享受することができると思います。幸せの場である婚礼のシーンではもちろんのこと、ご葬儀においても「大切なあの人をきちんとお見送りすることができた」と、笑顔になり、スタッフへ感謝の言葉をかけてくださるご遺族が多くいらっしゃいます。つまり、コンパッション・ケア、コンパッション・サービスはお客様にも提供者にも笑顔と幸せを広げていくことができるのです。


結婚の持続的幸福について

 

婚礼においても、ご葬儀においても、セレモニーが終わればすべて終わりいうわけではありません。婚礼においては、夫婦としての幸せな結婚生活が続いていきます。時には、ケンカしたり上手くいかないこともあるでしょう。こうした時に、思い出されるのは、結婚式や披露宴のシーンではないでしょうか。神様の前で愛を誓い、親族をはじめ、たくさんのお友だちや会社の方々に祝福された“あの時”を思い出し、「自分が悪かった。仲直りしよう」とか「あの時の気持ちを思い出して二人でこれからも歩んでいこう」など、お互いに思いやりを持って歩み寄ることができます。そうすれば、きっと仲直りをすることができると思います。こうして、二人の間には持続的幸福が続いていくことでしょう。わたしは、そう信じています。

グリーフケア活動の意味とは?

 

一方、ご葬儀においては、どうでしょうか?
「故人を故人らしく、しっかりとお見送りできた」このこと自体が持続的な幸福につながってきます。なぜならば、ご葬儀をすること自体がグリーフケアの側面をもっているからです。加えて、わが社では、グリーフケア士によるご遺族の悲嘆ケアにも注力しています。また、ご遺族の会である「月あかりの会」や、同じ悲嘆をもつ自助グループ「うさぎの会」など様々な角度から、持続的な心の安定(幸福)をサポートさせていただいています。

「互助共生社会」の実現を!


最後は、もちろん一同礼!

 

「CSHW」は、Compassion(思いやり)⇒Smile(笑顔)⇒Happy(幸せ)⇒Well-being(持続的幸福)と進んでいきます。そして、Well-being(持続的幸福)を感じている人は、Compassion(思いやり)をまわりの人に提供・拡大していくことができます。これが「CSHW」ハートフル・サイクルです。すなわち、ハートフル・サイクルはそこで回り続けるのではなく、周囲を巻き込みながら拡大し「思いやり」を社会に拡散をしていくサイクルなのです。このハートフル・サイクルが社会に浸透した状態が「ハートフル・ソサエティ」であり「心ゆたかな社会」であり「互助共生社会」なのです。サンレーは、その起点となるべく「CSHW」ハートフル・サイクルを回していきます!

懇親会の冒頭で挨拶しました


東専務によるカンパイ!

 

社長訓話が終わった後は、松柏園ホテルの「松柏の間」で懇親会が開かれました。じつに4年ぶりの懇親会となります。最初にわたしが「営業のみなさんはよく頑張っていますが、WBCの侍ジャパンを見習って高い目標を持って前進していただきたい。これらのコンパッション時代を先取りして、業界のフロントランナーになりましょう!」と述べました。それから、東常務の音頭で乾杯しました。


久々の懇親会でした

大いに盛り上がりました


中締めの時間が来ました


最後は、「末広がりの五本締め」で!

 

各地から参集したみなさんは、お酒や料理を楽しみながら会話の花を咲かせました。最後は、小久保取締役による中締めの挨拶でした。サンレー・オリジナルの「末広がりの五本締め」で締めました。これをやると、みんなの心が本当にひとつになる気がします。やはり、リアル・コンパはいいものですね! これからも大いに飲もう!

 

2023年3月24日 一条真也