一条真也です。
金沢に来ています。3日、サンレー北陸の新年祝賀式典が万全の感染症対策のもとに行われます。今朝、目覚めたら気温1度でした。その後、5度にまで上昇しました。
金沢紫雲閣 の前で
そんな寒さの中、11時からサンレー北陸の新年祝賀式典が万全の感染症対策のもとに行われました。会場は、石川県を代表する冠婚葬祭施設である金沢紫雲閣です。本当は1月20日に行うはずですでしたが、急遽葬儀に参列しなければならなくなり、この日に変更されました。今年になってからずっと全国各地を回ってきた新年祝賀式典も、これで一区切りとなります。
入場のようす
今年初めて金沢に来ました
勇壮なふれ太鼓
最初は、もちろん一同礼!
小声で社歌を斉唱
小声で「S2M宣言」を小声で唱和
まず、 金沢紫雲閣の大谷総支配人による「ふれ太鼓」で幕を明け、総務課の上本さんによる「開会の辞」に続いて全員で国旗・社旗拝礼の後に社歌をマスク越しに小声で斉唱しました。それから営業推進部第2ブロックの上川ブロック長によって「経営理念」と「S2M宣言」を全員でマスク越しに小声で唱和しました。
みなさんに新年の挨拶をしました
社長訓示を行いました
そして、いよいよ「社長訓示」です。最初にみなさんと「あけまして、おめでとうございます」「今年もよろしくお願いいたします」と新年の挨拶をしてから、わたしは「令和5年、2023年の新しい年をみなさんと一緒に迎えることができ、たいへん嬉しく思います。そして、みなさんと新年の挨拶をするのが2月になってしまって、大変申し訳ありませんでした」と述べました。
マスクを外しました
それから、マスクを外して以下のような話をしました。新型コロナウィルスの感染拡大は冠婚葬祭業界にとってはまさに業難でした。この試練の3年を耐え抜き、闘い抜き、わが社は昨年も立派な業績で終えられました。本当に、ありがたいことです。みなさんのおかげです。心より感謝を申し上げます。どうか、この前代未聞の3年間を生き抜いたことに誇りを持って下さい。そして、今年こそは業績をコロナ前に戻しましょう!
松柏園ホテルのコンパッション対応について
まずは、昨日、全国でわが社の松柏園ホテルが話題になったことに触れました。8日に北九州市開かれた「二十歳の記念式典」で、振り袖に墨汁のようなものをかけられる事件に関することです。当初は5件の被害ということで報道されていましたが、その後、少なくとも9件であることが判明しました。警察では器物損壊の容疑で捜査を進めているようですが、その中には当社の 松柏園ホテルでお世話させて頂いたお客様も含まれていたのです。当日の全国ニュースに映った衣裳も、じつは当社の衣裳でした。当日の夜、お母様からの連絡で「娘が大変ショックを受けていること」「実家の祖父母へ晴れ姿を見せに行く予定だったこと」を聞いた担当者は、いたわりの言葉に加えて「ぜひとも新しい振袖を着て、ご実家に行きましょう! 当ホテルで無償で準備をさせて下さい」と答えたのです。まさに、コンパッション対応でした。もちろん、社長のわたしにも即、報告がありました。またお嬢様も、各局からの取材に際し、ホテルスタッフの対応について感謝の言葉とともに語られたようです。それが複数のテレビ局で報道され、ヤフーニュースのTOPにもなったのです。
冠婚葬祭は不滅である!
コロナ禍がいつまで続こうとも、わたしたちは、人間の「こころ」を安定させる「かたち」としての儀式、冠婚葬祭を守っていかなければなりません。コロナ禍の中で、わたしは冠婚葬祭業という礼業が社会に必要な仕事であり、時代がどんなに変化しようとも不滅の仕事であることを確信しました。昨年末、わたしは『葬式不滅』(オリーブの木)を発表しました。島田裕巳氏の『葬式消滅』への反論の書です。葬式はけっして消滅していません。ゆえに復活させる必要はありません。しかし、コロナ禍の今、ポストコロナ時代を見据えて、葬式は変わらなければいけません。要・不要論ではなく、どう変化していくかです。わたしはそれを「アップデート」と呼びたいと思います。儀式はアップデートするのです!
北九州市は松柏園で生まれた!
さて、佐久間会長は88歳になられて「米寿」を迎えられましたが、わたしは今年で「還暦」を迎えます。今年、北九州市が誕生60周年を迎えます。門司・小倉・戸畑・若松・八幡の旧5市が合併に最終合意し、その調印式会場に選ばれたのがこの松柏園ホテルでした。わたし自身も60年前に松柏園で生まれたことから、「北九州市と自分は同い年の兄弟だ」と思ってきました。北九州市は、全国の政令指定都市の中でもっとも高齢化が進んでいいます。世界一の高齢化率であることを考えると、北九州市は世界一高齢化が進んだ街と言えるでしょう。
さまざまな縁で有縁社会の再生を!
熱心に聴く人びと
「隣人都市」「思いやり都市」といった形で街の特性を前向きにとらえれば、日本一高齢者が住みやすく、老いるほど豊かになる「老福都市」の創造にもつながってきます。こうした互いに助け合う共同体のあり方は、わが社の本業である互助会の精神に通じるものがあります。わが社としては、原点に回帰し、互助会の拡充を図り、かねてから支援している隣人祭りの開催や、子ども食堂の運営などに注力しながら、「読縁」「映縁」「湯縁」「碁縁」「句縁」、そして「悲縁」など、多様な形での有縁社会の再生に取り組むコンパッション企業を目指したいです。
すべての人に儀式を提供したい!
コンパッションといえば、わが社の社会貢献事業が大きな注目を浴びています。たとえば、晴れ着の無料レンタルは、儀式というわが社の本業というべきものの意味と価値を世に広く問うものです。七五三は不安定な存在である子どもが次第に社会の一員として受け容れられていくための大切な通過儀礼です。成人式はさらに「あなたは社会人になった」というメッセージを伝える場であり、新成人はここまで育ててくれた親や地域社会の人々へ感謝をする場です。長寿祝いも含めて、通過儀礼とは「あなたが生まれたことは正しい」「あなたの存在と成長をこの世界は祝福している」という存在肯定のセレモニーです。万物に光を降り注ぐ太陽のように、サンレーはすべての人に儀式を提供したいという志を抱いています。
わが社は「太陽の会社」である!
熱心に聴く人びと
そう、わが社の「サンレー」という社名には「太陽の光」という意味があります。「死は最大の平等である」というのはわたしの口癖ですが、死と同じように太陽も平等です。太陽は人間どころか、全生物、無機物さえも含めた全存在に対して平等なのです。「太陽は美人も犬の糞も照らす」と言ったのは異色の哲学者・中村天風ですが、太陽は万物に等しく光を降り注ぎます。富める人にも貧しき人にも等しく冠婚葬祭を提供させていただきたいという願いが社名には込められています。太陽は、あらゆる生きとし生けるものに生存のためのエネルギーを与えています。太陽ほど偉大なものはありません! それは他者を幸せにするというコンパッション、すなわち「思いやり」の精神そのものです。そして、わが社の互助会商品名も「おもいやり」です。わが社は、もともと「おもいやり」を提供するコンパッション企業だったのです!
最後に道歌を披露しました
盛大な拍手が起きました
今こそ、「天下布礼」「人間尊重」という互助会の本義を掲げるサンレーの出番です。太陽が太陽光線という「思いやり」を天空から世界中に降り注ぐように、地上では、わたしたちサンレーが老若男女も貧富も超えて、あらゆる方々に「思いやり」をお届けしようではありませんか! わたしは、「太陽はまた昇る。2023年、令和5年はサンレーの復活元年です! 心を1つに、全社一丸となって、太陽の道を突き進んで行きましょう!」と言ってから、以下の道歌を披露いたしました。
おもひやり すべての人に与へんと
天に太陽 地にはサンレー(庸軒)
さらに、特別にもう1首披露することにしました。世界的に有名なイギリスの動物学者マッド・リドレーは、「他人を思いやるのは人間の本能である」と述べています。ならば、その本能である「思いやり」「利他」「互助」の精神に基づく経営を行うコンパッション企業は最強だと言えるでしょう。コンパッション営業、コンパッション・ウエディング、コンパッション・セレモニー、コンパッション・ホール・・・わたしは「これからも、コンパッション企業として、世のため人のために頑張りましょう!そうすれば、わたしたちも必ず良くなることをお約束いたします!」と述べてから、以下の道歌を披露しました。
特別サービスでもう1首!
またも盛大な拍手が・・・・・・
人のため ただ人のため行へば
めぐりめぐりて社栄えり(庸軒)
年間情報売上表彰のようす
表彰者との記念撮影
また、各種表彰状を対象者のみなさんにお渡ししました。まず、年間情報売上表彰として、営業の部第1位の松任営業所の半田さん、内勤の部第1位の情報営業課の河村さんを表彰させていただきました。
「上級グリーフケア士」表彰のようす
表彰者と記念撮影
それから、 金沢紫雲閣の大谷総支配人「上級グリーフケア士」の表彰を行いました。次に、「グリーフケア士」表彰7名を代表して、同じく金沢紫雲閣の小野支配人を表彰しました。
「サンレーおもてなし賞」表彰のようす
「サンレーおもてなし賞」表彰者と記念撮影
最後に、「サンレーおもてなし賞」の表彰です。金沢紫雲閣の松田さん、マリエールオークパイン小松の本郷さんを表彰させていただきました。冠婚葬祭業は人が命ですので、おもてなしの達人は、会社の宝であります!
挨拶する武田課長
挨拶する松下課長
その後、「随行者挨拶」の時間となりました。わたしに随行してきた北九州本部営業推進部の武田課長、北九州本部企画開発部企画課の松下課長が紹介され、それぞれ選挙の立候補者のような立派な挨拶をしました。わが社の若手社員はみんな挨拶が素晴らしいので、社長としても頼もしいです。
決意表明のようす
北陸本部長決意表明を聴く
東専務から決意を受け取りました
武士に二言なし!
その後、各責任者が部門別決意表明を行いました。営業推進部の岸事業部長、紫雲閣事業部の青木部長、 冠婚事業部の山岸支配人、MSセンターの中山所長、管理部の三輪部長が、それぞれの決意を読み上げました。最後は、北陸本部長である東専務が代表して決意書を渡してくれました。東専務から決意表明を受け取ったわたしは、「ただ今、みなさんから熱い想いを受け取りました。いま決意を述べたみなさんの顔が凛々しく、まるで武士のようでした。武士は食わねど高楊枝・・・・・・そして、武士に二言はありません。どうか、いま言ったことは必ず実行して下さい。わたしは、みなさんを信じています」と述べました。その後も、わが社の志について述べ、最後に「使命と大志を果たそう!」と訴えました。
「和のこえwithコロナ」で締めました!
コロナに負けずにガンバロー!
最後は、もちろん、一同礼!
退場のようす
最後は、「和のこえ withコロナ」を営業推進部の小田課長が音頭を取り、国旗・社旗拝礼、閉式の辞、社長退場・・・・・・昨年に続いて、今年もコロナ禍の中の祝賀式典はめでたく終了。全員の心が1つになりました。その後、わが社の割烹「八寿栄」特製の昼食をいただいてから、北陸本部会議を行いました。
北陸本部会議メンバーから還暦祝いを
みなさんからお祝いを頂戴しました
心からのお礼を述べました
北陸本部会議メンバーと記念撮影
新年祝賀式典の終了後は、昼食会と北陸本部会議が行われます。その前に、本部会議メンバーがわたしの還暦祝いをしてくれました。東専務が祝いの言葉を述べ、青木部長から祝儀を頂戴しました。わたしは胸がいっぱいになり、心からの感謝の言葉を述べました。これで、沖縄・大分・宮崎・北陸のみなさんからお祝いをしていただきました。有難さに涙こぼる思いです。
昼食会で「いただきます!」
美味しい昼食でした
昼食会のようす
昼食会のようす
昼食は「八寿栄」の美味しいお弁当でした。みんなで手を合わせて「いただきます!」と言ってから食べました。食後は、北陸本部会議です。会議終了後は、北國新聞社を訪れて、わが社の「コンパッション」および「グリーフケア」活動についてのインタビュー取材を受ける予定です。
2023年2月3日 一条真也拝