三度目の葬式本対決!

一条真也です。
東京に来ています。
今朝知ったのですが、『葬式消滅』(G.B.)の著者である宗教学者島田裕巳氏のブログ「経堂日記」に拙著『葬式不滅』(オリーブの木)が紹介されていました。

島田裕巳の「経堂日記」より

 

記事は、「2月15日(木)『葬式消滅』にそっくりの『葬式不滅』が届く」のタイトルで、両書が並べられた写真とともに、「一条真也から『葬式不滅』という本が届いた。」「なかの体裁も似ている。」「『葬式は、要らない』には『葬式は必要!』。『0葬』には『永遠葬』と、いつも反論本を執筆されている。」「果たして、その内容はいかに?」と書かれています。

葬式は、要らない』VS『葬式は必要!

0葬』VS『永遠葬

葬式消滅』VS『葬式不滅

 

というわけで、葬式本対決も今回で三度目となります。『葬式不滅』を読まれた島田氏の感想が気になるところですが、まずは無事に本が届いて良かったです! かつてのプロレス界には、タイガーマスクを執拗につけ狙う小林邦昭という「虎ハンター」がいたことを島田氏の文面を読んで思い出しました。でも、わたしは「島田裕巳ハンター」を目指しているわけではなくて、島田氏の著書への反論を通じて、「葬儀はどうあるべきか?」という議論を拡大したいと思っております。三度目の葬式本対決で、葬儀をめぐる議論が盛り上がることを願っています!


と、ここまで書いてブログをアップしたところ、ある読者の方から「三度の対決本が並ぶと壮観です。私は『グレイシーハンター』と呼ばれた桜庭和志を思い出しました。グレイシー一族はホイラー、ホイス、ヘンゾ、最後にハイアンを送り込みましたが、いずれも桜庭の勝利で格闘技界が大いに盛り上がったのが強烈な印象として残っています。当時、普段は格闘技に興味ない人間までもが『グレイシーハンター』という言葉を使っていたのが驚きでした。まさに葬式対決によって、葬式の事を意識していない人達が意識し始めて、議論をしていけば世の中が少しずつ変わっていくのではと思います」とのメッセージを頂戴しました。


島田氏とわたしの対談本である『葬式に迷う日本人』(三五館)の担当編集者であった「出版界の青年将校」こと中野長武氏(三五館シンシャ社長)はプロレス好きで知られますが、「島田vs一条の対決は、もはや藤波vs長州の『名勝負数え唄』を彷彿とさせます」というメールを送って下さいました。また、「京都の美学者」こと秋丸知貴氏からは「素晴らしい。見事なトリプル・クロスカウンター・ブックですね!」というLINEが届きました。


さらに、わたしを島田氏に紹介して下さった「バク転神道ソングライター」こと宗教哲学者の鎌田東二先生は、ムーンサルトレター第213信の中で『葬式不滅』に言及され、「じつに快挙ですね。昔、『新吾十番勝負』という映画がありました。大川橋蔵が主人公の『葵新吾』を演じていましたが、さて今回の『SS対決(島田✖️真也)』『SS三番勝負』では、軍配はいかに? その行方は???しかし、勝敗を抜きにして、ここまで誠実・愚直に付き合うことができるのは、すばらしくも、すごいことです、すてきなことです。まさに、『3S』(すばらしい! すごい! すてき!)であります。これ以上の言葉は出てきません。その心意気やよし! というほかありません」と書いて下さいました。まことに恐縮の至りです!



鎌田先生は、さらに「ここまで丁寧に『返礼品』を出されたら、島田裕巳さんも『本望』ではないでしょうか? すばらしいQ&A共作・競作シリーズだと思います。SS対決の。島田さんもShinさん(一条真也)も、それぞれに力投し、現代的意味を問いかけていると思います。後は、一人ひとりの読者が判断するでしょうが、この関係性はすばらしくも見事です。この三連作のQ&Aシリーズをギネス入りさせてほしいですが、無理ですかねえ~」と書いて下さいました。鎌田先生、ありがとうございました!

今回も、あえて反論す!(日経電子版より)

 

2022年12月21日 一条真也