山田邦子の存在感!

一条真也です。
19日、前日18日に行われたサッカーのW杯決勝よりもM―1決勝の方が大きな話題になっていて驚きました。アルゼンチンよりウエストランド! M-1とは、漫才日本一決定戦「M―1グランプリ2022」のことです。お笑いコンビ「ウエストランド」が優勝して第18代王者に輝きましたが、この大会、初の審査員を務めた山田邦子さんが大きな存在感を示しました。


ヤフーニュースより

 

過去最多となる7261組のエントリーがあった今年のM-1。決勝戦は、ウエストランド、カベポスター、キュウ、さや香真空ジェシカ、ダイヤモンド、男性ブランコ、ヨネダ2000、ロングコートダディ、敗者復活戦から勝ち上がったオズワルドの全10組で争われました。この中から、さや香ロングコートダディウエストランドの3組が最終決戦に進出し、7人の審査員のうち、6票を獲得したウエストランドが優勝しました。


ヤフーニュースより

 

個性的なコンビが多く決勝戦に進出したことで、審査員泣かせになりそうだと事前に言われていた今大会。さらに、今回が初めて審査員を務める山田邦子さんにも注目が集まりました。緊張感のある中で決勝戦が始まると、山田さんは1番手のカベポスターに84点をつけ、さらに2番手の真空ジェシカには95点をつけました。最初の2組の間にいきなり11点差がついて衝撃が走りましたが、某お笑い関係者は「昨今のM-1はレベルが上がりすぎていることもあり、点数が高くなる傾向があったんですよ。いわば点数のインフレが起きているなかで、全体的に低めにつけていた邦子さんはむしろフェアな審査をしていたと見ることもできると思います」と述べています。


最終決戦で、ウエストランドに票を入れた松本人志さんは「こんなちょっと窮屈な時代なんですけど、なんかキャラクターとテクニックさえあれば、こんな毒舌漫才もまだまだ受け入れられるっていうすごい夢を感じましたよね。すばらしかったです」とウエストランド絶賛しましたが、山田さんは「本当に予習では一番つまらないと思っていた人たちだった。私の目は節穴と思いました。あなたたちは一番仲が悪いとみました。最高でした」と言い放ちました。しかし、悪口漫才でM―1グランプリ優勝を果たした相手に悪口を言うとは、すごいですね! 山田邦子、最強! 
こうなったら、M-1女性審査員の大先輩である上沼恵美子さんはもちろん、伝説の「ものまね王座決定戦」でクセのありすぎる審査をしたことで知られた淡谷のり子大先生に超えるような前代未聞の怪物審査員になって下さい! あなたなら、絶対なれます!


山田邦子さんと

 

ブログ「山田邦子さんにお会いしました!」で紹介したように、わたしは今年10月22日、山田さんにお会いしました。ブログ「サンクスフェスタ八幡」で紹介したイベントが開催された サンレーグランドホールで開催されました。メインイベントとして、 タレントの山田邦子さんの講演会が行われました。演題は「笑顔で行こう!」で、大盛況でした。その日、 サンレーグランドホールの貴賓室で山田さんと初めてお会いし、御挨拶させていただきました。


山田さんとお話しました

 

山田さんは、一言でいうと、とても大物感のある方でした。わたしも多くの芸能人の方にお会いしたことがありますが、山田さんは芸能界のトップで活躍してこられただけあって、オーラが違いました。山田さんは、1960年生まれ。1980年に芸能界デビュー。1981年 デビュー曲「邦子のかわい子ぶりっ子バスガイド編」で有線大賞新人賞受賞。「オレたちひょうきん族」「やまだかつてないテレビ」などで人気になり多数の冠番組を持ちました。わたしはまさに「オレたちひょうきん族」の全盛期の世代ど真ん中ですので、時代の寵児であった山田さんにお会いできて、本当に感激しました。

 

 

わたしが待つ貴賓室に入ってこられた山田さんに初対面の御挨拶をすると、山田さんはわたしのワインレッドのコーディネートを見て、「わあ、色鮮やかですね!」と言われました。わたしが「オレたちひょうきん族」をよく見ていたことを話し、山田さんのバスガイド芸が好きだったことをお伝えすると、喜んで下さいました。また、山田さんが書かれた小説『結婚式』を愛読していたことをお話し、しばし冠婚葬祭談義をしました。ブログ「神田成二氏お別れの会」で紹介したアルファクラブグループの神田家のみなさんとも親しいそうで、世間の狭さというか縁の不思議さを感じましたね。

 

それから、ちょっと言うかどうか迷ったのですが、現在は石川県知事である馳浩さんとの因縁についてお聞きしました。アントニオ猪木率いる新日本プロレスは選手離脱などの影響を受け、その視聴率は年々下降。このままではゴールデンタイム撤退が時間の問題という中で、87年4月から番組名を「ギブUPまで待てない!! ワールドプロレスリング」と変え、スタジオ収録を加えてバラエティ色を強く打ち出すという大胆なテコ入れを行いました。その時、番組MCを務めたのが当時お茶の間で絶大な人気を誇った山田邦子さんだったのです。しかし、プロレス番組のバラエティ化はファンの反感を買い、完全に裏目に出てしまいます。そしてファンのイライラの矛先は、MCの山田邦子さんに向かっていきました。

 

そんな中、アマレスの元オリンピック日本代表で、国内プロデビューを控えていた馳浩選手のスタジオインタビューが行われます。流血戦となった試合映像を観たあとのインタビューで、山田さんが「血なんか、すぐ止まるもんなんですか? 選手っていうのは・・・」 馳「つまらないことを聞くなよ。止まる訳ないだろ!」とキレ気味に答え、スタジオが凍りついたのです。プロレスファンだったわたしも当時の放送をリアルタイムで観ましたが、「馳、よく言った!」という思いと「女性相手に声を荒げるなんて大人気ないなあ」という思いが両方ありました。そのことを山田さんにお話すると、山田さんは笑いながら「仕方ないですよ。それぞれの立場がありますからね。馳さんとは今年1月に和解しました」と言われました。その後、意外なことに、山田んは熱狂的なプロレスファンとなり、数年前からは熱心に会場に足を運んでおられるそうです。

いろんな話題で盛り上がりました

貴重なエピソードをお聴きしました

 

山田さんは芸能界で頂点を極めたにも関わらず、とても気さくで優しい方でした。さすがは、1988年〜1995年、「NHK好きなタレント調査」で1位になられただけのことはあります。2007年、乳がんを罹患し、その体験から2008年にがんに対する知識と理解を呼びかけるチャリティー団体「スター混声合唱団」を設立。団長を務め全国各地にて活躍中。2008年、厚生労働省「がんに関する普及啓発懇談会」メンバーとなり【乳がん検診の大切さ】についての体験談と共に全国で講演中です。

 

2020年、山田さんはYouTube山田邦子 クニチャンネル」開設。これまでに共演した大御所芸能人との秘話から、最新の芸能ニュースまで次々と切り込む動画が大好評。2021年3月1日、祥伝社新書より『生き抜く力』を出版されています。今日の講演も素晴らしい内容で、満員のお客様はみんな感動されていました。わたしも、『生き抜く力』を拝読し、感銘を受けました。山田さん、今回のM―1審査員就任を機会に、これから芸能界で大暴れして下さい。期待しています!


今後の大暴れに期待しています!

 

2022年12月19日 一条真也