一条真也です。
「仏教タイムス」といえば、仏教界で最大級の影響力を持つ新聞ですが、最新号に『満月交命 ムーンサルトレター』(現代書林)の書評が掲載されました。昨年5月30日に帰幽された京都大学名誉教授で宗教哲学者の鎌田東二先生とわたしの御縁を達意の文章で綴ってくれました。
「仏教タイムス」2026年1月8日・15日合併号
記事には、以下のように書かれています。
「神道ソングライターやガン遊詩人を自称した宗教学者の鎌田東二氏が死去したのは昨年5月30日。享年74。その鎌田氏と20年にわたり魂の交流を続けてきたのが葬祭文化の伝道師にして儀礼文化イノベータの一条真也氏(サンレー社長)である。二人による交信は書籍化され本書が第4弾。20年5月から25年2月までを収録する。話題は、いのち、葬儀、宗教、文化、芸術、文学など幅広い。それぞれがさらに細分化され広がりを持つ。とりわけ一条氏の映画論は奥深い。エンターテーメントにとどまらない。自身の著作『愛する人を亡くした人へ』を原作としたグリーフ映画『君の忘れ方』(作道雄監督)が製作されてもいる。映画に限らないが、常に生と死が本書全体を通底している。
一条氏はまた能登地震で被災した社員を気遣うと共にいち早く被災地に足を運んだ。一方、発災当日、がんが脳に転移したため病院で治療を受けていた鎌田氏。「わが能登半島の脳髄もそれに呼応して大きく揺れたのかもしれない」と記す。
本書は本編で700頁を超える。この最後は二人の死の描写である。鎌田氏と一条氏の実父、佐久間進氏。佐久間氏は冠婚葬祭事業を手がけるサンレー(福岡県)の創業者である。がん患者の鎌田氏が佐久間氏を見舞う場面がある。一条氏の記述によると、『「人生の目的は何ですか?」と、ど直球の質問』に鎌田氏は『人を面白く、楽しく、愉快に、豊かにして、想造性の窓を開く『楽しい世直し』をすることです』と答えた。それから間もなく佐久間氏は88年の生涯を全うした。お別れの会では鎌田氏が法螺貝で追悼した。およそ半年後、後を追うように鎌田氏が帰幽。あとがきで一条氏は鎌田氏の志である『明るい(楽しい)世直し』を受け継ぐと表明。生から死へ向かう2人の記述は、メメント・モリ(死を想え)として現代人への問いかけとなろう」
「仏教タイムス」2026年1月8日・15日合併号
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2026年1月19日 一条真也拝
