「Mr.ノーバディ」 

一条真也です。
金沢から小倉に戻った翌日、シネプレックス小倉で映画「Mr.ノーバディ」を観ました。最近の社会の動きにモヤモヤを感じていたところでしたが、この映画を観てスカッとしました。最高に面白かった!



ヤフー映画の「解説」には、こう書かれています。
「家庭にも職場にも居場所のない平凡な中年男の覚醒を描いたアクション。ある出来事をきっかけにロシアンマフィアとの激闘に巻き込まれていく主人公を、ドラマシリーズ『ベター・コール・ソウル』などのボブ・オデンカークが演じる。共演には『ある愛の風景』などのコニー・ニールセン、『アイアン・フィスト』シリーズなどのRZAのほか、マイケル・アイアンサイドクリストファー・ロイドらが集結。『ハードコア』などのイリヤ・ナイシュラーが監督、『ジョン・ウィック』シリーズなどのデレク・コルスタッドが脚本を務めた」

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ヤフー映画の「あらすじ」は、以下の通りです。
「さえない中年男のハッチ・マンセル(ボブ・オデンカーク)は、職場では実力が評価されず、家族からも頼りない父親として扱われていた。ある夜、自宅に強盗が押し入るも暴力を恐れた彼は反撃できず、家族に失望され、同じ職場の義弟にもばかにされる。鬱憤を溜め込んだハッチは、路線バスで出くわした不良たちの挑発にキレて連中をたたきのめす。この事件をきっかけに、彼は謎の武装集団やロシアンマフィアから命を狙われてしまう」


いやあ、この映画、本当にストレス解消になりました。ネタバレにならないように詳しいストーリーには触れません。最初に自宅に侵入した強盗に何も反撃しなかったのは、わたしも「なんでだよ?」と思いましたが、このマンセルというオッサン、まったく弱くない。弱くないどころかリミッターを外したら、もう無敵です。バスで不良たちをシバキあげる場面などは、まさに「オッサン無双」でした。わたしも58歳の立派なオッサンですが、世の人々に迷惑をかける無法な若者をこんなふうに制裁できたら、さぞ気持ちがいいでしょうね。ちなみに、わたしは、オヤジ狩りに遭ったり、若い奴らに舐められたりしないように、毎朝、筋トレで体を鍛えています。


このオッサン、ケンカが強いのには理由があって、もともと某組織の仕置き人だったのです。彼の命を狙いにきた武装集団も返り討ちにしますが、「ここまでやるか!」という徹底ぶり。というか、「ありえないだろ!」と突っ込みたくなる過剰な暴れっぷりでした。正直言って、やりすぎですし、あまりにも現実離れしていますが、映画というのはこれくらい現実離れしているほうが面白いし、スカッとしますね。敵役のロシアンマフィアも、これ以上ないほど濃いキャラで、気に入りました。


この「Mr.ノーバディ」という映画、何かに似ていると思ったら、ちょっと、シルベスター・スタローン主演の「ランボー」の第1作を連想させます。さえない父親が無双化する流れには引き込まれ、スクリーンから目が離せなくなりますが、そのマンセルの老人ホームに入居している老いた父親もまた無敵なのですから、たまりません。血は争えないというか、親子揃って戦闘スキルが超弩級なのです。20日の「父の日」にこの映画を観るのもオツなものかもしれません。すっかりマンセルの魅力にハマりましたが、ラストシーンでは続編の予感あり。これは楽しみです! 
この映画、ぜひ、シリーズ化してほしい!

 

2021年6月12日 一条真也