一条真也です。福岡県は梅雨です。
新型コロナウイルスの感染拡大も激しさを増し、ワクチンはなかなか行き届かず、東京五輪の中止も発表されず、ストレスがたまる一方ですが、そんな邪気を祓ってくれる素敵な動画をYouTubeで見つけました。「幕末・明治の偉人を【笑顔】にしてみた」という動画です。
夏目漱石、板垣退助、野口英世、森鴎外、与謝野晶子、伊藤博文、明治天皇、樋口一葉、滝廉太郎、芥川龍之介、福沢諭吉、大久保利通、木戸孝允、大隈重信、渋沢栄一、住友友純、豊田佐吉、山縣有朋、近藤勇、土方歳三、坂本龍馬、西郷隆盛、徳川慶喜、勝海舟、篤姫、岩崎弥太郎、高杉晋作、岩倉具視といった偉人たちのモノクロの肖像写真をカラーに編集し、さらに笑顔に変えるという動画なのですが、これは素晴らしい!
夏目漱石の笑顔
野口英世の笑顔
最初の夏目漱石から、もう大笑いしました。漱石は留学先のロンドンで鬱病になったとされていますが、いつもこんな笑顔を見せていたら健康に長生きできたかもしれませんね。子ども向け偉人伝の常連である野口英世も、自民党の政治家のポスター写真みたいになって笑えます。
森鴎外の笑顔
芥川龍之介の笑顔
また、これまで暗いイメージだった森鴎外や芥川龍之介といった文豪も、笑顔になるといい感じです。ぐっと親しみが湧いてきます。なんというか、とても人間臭く感じれらますね。それにしても、漱石といい、鴎外といい、龍之介といい、文豪はみんなハンサムですね! 内面の豊かさが顔に出るのでしょうか?
与謝野晶子 の笑顔
樋口一葉の笑顔
驚いたのは女性の写真です。失礼ながらあまり美人のイメージではなかった与謝野晶子が、笑うと一気に可愛い美人に早変わりしてビックリ! 笑顔というのは、人を美しくするのですね。もともと美女の樋口一葉の笑顔なんかは、もう現代でも女優になれそうなレベルです。
坂本龍馬の笑顔
西郷隆盛の笑顔
幕末維新の英雄では、坂本龍馬や西郷隆盛の笑顔が気に入りました。映画やTVドラマに何度も取り上げられ、いろんな俳優が彼らの笑顔姿も見せてくれていますが、やはり定番の肖像が笑顔になるインパクトは大きいですね。笑顔はやはり目が笑わないといけません。岩倉具視などは、ちょっとウソっぽいですね(笑)。
福沢諭吉の笑顔
大隈重信の笑顔
偉大な教育者の笑顔も素敵です。現在の1万円札の顔である慶應義塾大学の創始者・福沢諭吉、わたしの母校である早稲田大学の創始者・大隈重信はともに厳しい顔の肖像写真しか知りませんが、笑うと一気に親しみが増し、「そのへんのオジサン」みたいになりますね(笑)。
いやはや、こんな幸せな気分にしてくれる動画は久しぶりに見ました。YouTubeで偶然見つけたのですが、2020年8月23日にUPされています。動画の作成者はコー吉さんという方で、いろんな有名人の顔を加工する動画をたくさん作られています。「話題の政治家を【ディズニー&ピクサー】の登場人物っぽくしてみた」とか、「人気美人女優を【イケメン俳優】っぽくしてみた」などの人気動画もありますが、わたしはこの「幕末・明治の偉人を【笑顔】にしてみた」が一番好きです。この動画を見て、「やはり笑顔は素晴らしい!」と痛感しました。
『孔子とドラッカー 新装版』(三五館)
拙著『孔子とドラッカー 新装版』(三五館)の「笑――ユーモアと笑顔が福を呼ぶ」にも書きましたが、笑顔は世界共通のコミュニケーションの「かたち」です。わが社の経営理念であるS2Mには「SMILE TO MANKIND(すべての人に笑顔を)」があります。わが社のような「ホスピタリティ」すなわち「親切な思いやり」というものを提供する接客サービス業においては、笑顔・挨拶・お辞儀といったスキルが非常に大切となります。中でも特に笑顔が必要であると言えます。サービスの現場だけではありません。営業においても、明るい笑顔でお客様に接するのと暗い無表情で接するのとでは雲泥の差があり、それは確実に成果の差となって出てきます。
「笑いの会」のようす
マンカインドとは「人類」であり、「すべての人」という意味です。すべての人は、わたしたちのお客様になりえます。ぜひ、お客様のみならず、取引業者の方や社内の人たち、部下や後輩にも笑顔で接していただきたいと社員の皆さんにお願いしています。冠婚葬祭互助会であるわが社は、死別の悲嘆に寄り添う「グリーフケア」にも積極的に取り組んでいますが、そこでも笑顔やユーモアというものを大切にして、愛する人を亡くされた遺族の方々を対象とした「笑いの会」などを開催しています。葬儀においては、ひと昔前の遺影写真は笑顔がタブーとされてた時もありましたが、最近は笑顔の写真で遺影写真を作られる方も増えてきました。遺影写真は代々その家に残る写真なので、かしこまった写真より笑顔の写真がご遺族も心穏やかに過ごせるのではないでしょうか?
かつて、昭和の時代にクレイジーキャッツの「日本全国ゴマスリ行進曲」という歌が大ヒットしました。ゴマスリは手間もかからないし元手もいらないので、「大いにゴマをすろう!」というような内容で、亡くなった植木等さんが歌っていました。笑顔もまた、手間もかからず、元手もいりません。ゴマスリなどする必要はありませんが、そのかわりに笑顔を心がけたいものです。これほど安上がりで効果が高い接客スキルというものは、他には存在しません。まさに、最高のコスト・パフォーマンスですね。
笑顔は、接客サービス業においてだけでなく、ありとあらゆるすべての人間関係に大きな好影響を与えます。ミュージシャンの高橋優が、「福笑い」という歌で「きっとこの世界の共通言語は、英語じゃなく笑顔だと思う」と歌ってましたが、国籍も民族も超えた、まさに世界共通語、それが笑顔です。また、性別や年齢や職業など、人間を区別するすべてのものを超越してしまいます。
笑う門には福来たる!
「すべての人に笑顔を」は、「人間尊重」そのものです。笑顔のない組織に潤いはなく、殺伐とした非人間的な集団にすぎません。会社にも社会にも笑顔が必要です。そう、笑う門には福来る! 現在、コロナ禍のマスク越しでは笑顔が伝わらず、目の表情やアイコンタクトが大切になります。せめて、「マスクの下は笑顔です!」を心掛けたいものですね。ハハハハハ☺️
2023年月日 一条真也拝