「産経新聞」に『「鬼滅の刃」に学ぶ』の書評が掲載

一条真也です。
21日、わが庭の桜の老木に花が咲いているのを発見。
この日、「産経新聞」の「産経書房【ビジネスパーソンの必読書】情報工場『SERENDIP』編集部」の記事冒頭に、「例年より早く桜が開花してきている。感染予防で大人数の花見は避けるべきだが、道すがらに咲き誇る桜を愛でる心の余裕は持っておきたい」とありますが、その後に『「鬼滅の刃」に学ぶ』(現代書林)の書評が掲載。

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産経新聞」2021年3月21日朝刊

 

 書評記事ですが、「日本社会を捉える」の見出しで、以下のように書かれています。
「令和2年に一大ブームを巻き起こした漫画・アニメ作品『鬼滅の刃』。ヒットの理由を、日本の伝統的な価値観とコロナ禍の世相に重ね合わせて読み解く。『鬼滅の刃』のストーリーはいわば『鬼退治』。人を食う異形の鬼を『鬼殺隊』と呼ばれる討伐部隊が追っていく。主人公の少年は鬼を倒すと、格別の哀れみを込めて鬼を弔う。亡くなれば敵味方なく慈しむ気持ちは、仏教でいう『怨親平等』であり、日本人が昔から育んできた精神だ。昨年は多くの祭りが中止になった。祭礼には本来、祖霊を弔う役割があると著者は指摘。死者とのつながりを求める気持ちが行き場を失ったために、日本の伝統的死生観を有する『鬼滅の刃』への熱狂が高まったのではないか、ブームは民衆の無意識が爆発した『ええじゃないか』ではないかと見立てる。
鬼滅ブームの解説本は意外と少ない。ファン以外の人も、新しい角度から日本社会を捉えられるだろう」

f:id:shins2m:20210321171506j:plain産経ニュース」より

 

 

2021年3月21日 一条真也拝