ふたりの仲        

一条真也です。
金沢に来ています。25日の朝、北九州に帰ります。
その25日に「財界九州」4月号が発売されました。
ブログ「『財界九州』取材」で紹介した記事が掲載されていました。
「ふたりの仲」という交遊録で、北九州の経営者では初登場だとか。


「財界九州」2018年4月号



お相手は「ダンディ・ミドル」こと(株)ゼンリンプリンテックスの大迫益男会長で、撮影場所は松柏園ホテルの新館「ヴィラルーチェ」。記事のタイトルは「文化発信」で、以下のように書かれています。



【佐久間】大迫会長は尊敬する北九州市の先輩経営者です。私は約25年前に東京から北九州市に居を移したのですが、知人も少なく心細い思いをしていました。そんな時に若手経営者の会「平成会」で知り合うことができ、大迫会長のおかげで多くの方と知り合いました。
【大迫】題目を思い浮かべると本が一冊書けてしまうという、佐久間社長の知識力にはいつも驚嘆しています。私は映画鑑賞や読書、絵画鑑賞などが趣味なのですが、北九州市にはなかなか話が合う人がいませんでした。染織家の築城則子先生が主催されている月見の会にも佐久間社長を引き入れ、今も一緒に参加しているわけですが、築城先生からは「佐久間君が北九州に戻ってきて良かったね」と言われました。同じ分野で話ができる人がいて良かったね、という意味でしたが、佐久間社長とはいろんな話ができて重宝しています(笑)
【佐久間】以前、タウン誌の『アヴァンティ』で「ダンディミドルのリアルトーク」という映画紹介の連載コラムを大迫会長と隔月交代で担当していましたね。懐かしいです。実は、北九州市は映画のロケ地としては有名ですが、人口1人当たりのシネコンの数が日本一なんです。いつかは北九州市で映画祭を開催するのが夢なんですよ。
【大迫】北九州市には映画を含めて文化が育たないと言われてますが、築城先生の小倉織は地域が誇るべき文化です。行政も小倉織を盛り上げていく方針のようですが、表面的ではなく、本腰を入れて外に発信していくべきです。私の還暦記念には築城先生が作られた小倉織の着物を買いました。糸の染色からオーダーでやりますから完成まで10年かかりますが、その出来は素晴らしいの一言に尽きます。佐久間社長にも今から頼んでおくようにお勧めします。
【佐久間】ぜひ検討させていただきます(笑)。伝統工芸品というのは、棚に飾っていてはその良さは伝わりません。日常生活で使用してこそ価値があると思っています。百万石で知られる石川県金沢市では、高価な工芸品が日常生活で使用されており本当に驚きます。
【大迫】日用品でもあり美術品ですよね。文化は精神にゆとりがないと育ちませんし、「ゆとりのある街・北九州」を目指したいですね。



2018年3月25日 一条真也