貴乃花親方の本心

一条真也です。
北陸が記録的な大雪で、サンレー北陸の会員様と社員が心配です。
わたしが住む小倉も時折雪が舞って、とても寒いです。
さて、7日の夜、2時間にわたって放送されたテレビ朝日系「独占緊急特報!!貴乃花親方105日沈黙破りすべてを語る」を観ました。沈黙を貫いた貴乃花親方の本心をようやく知ることができ、興味深かったです。


7日の19時から放送されました(テレビ朝日の特番より)



2日に行われた日本相撲協会の理事候補選挙で5期連続の当選を逃した貴乃花親方がVTR出演し、映画監督でタレントの山本晋也氏が1対1でインタビュアー役を務めました。山本氏が以前に何度か貴乃花親方のインタビューを行ったことから実現したそうです。インタビューの冒頭で、山本氏から「負けましたね」と理事候補選挙落選について言われ貴乃花親方は「見事に」と笑顔で即答し、「引退会見の時に言った『すがすがしい気持ち』を思い出しています」と語りました。


暴行事件について(テレビ朝日の特番より)



横綱日馬富士の傷害事件についても語られました。貴乃花親方は、弟子の貴ノ岩関が暴行を受けた昨年10月の酒席に同席した横綱白鵬らについて「暴行事件に同席した力士が土俵に上がるのは神事に反するように思える」と述べました。まったく、その通りです。ときどき「相撲は神事などではなく、スポーツだ」などという人がいますが、相撲は間違いなく神事です。だって、スポーツ選手がチョンマゲを結いますか?


相撲は神事である!(テレビ朝日の特番より)



理事解任処分が決定した際、日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が「著しく礼を欠いていた」と指摘したことに対しては、貴乃花親方は「池坊さんが個人的にそう思われたんだと思います」と冷静でした。弟子の貴ノ岩日馬富士から暴行を受けた事件以後、沈黙を貫いたことに「その時、私が語れば語るほどややこしこなってしまうのでね。それこそ協会に対してのそれこそ礼儀がないと言われてもしかりだと思いますので」と語りました。


著しく礼を欠いていた?(テレビ朝日の特番より)



他には、トレードマークとなったマフラーを屋内でも外さない理由など、初めて知った新事実が満載のインタビューでした。それにしても、インタビューの間に貴乃花親方は協会や関係者への批判めいた言葉を一切言わなかったことには感銘を受けました。人間として立派です。尊敬します。
ブログ「私、貴乃花親方の味方です」にも書いたように、わたしは、貴乃花親方を応援しています。彼の相撲に対する真摯な姿勢、弟子に対する愛情を見ていると、あまりにも健気で涙が出そうになります。
また、貴乃花親方の不器用な生き方は、わが姿にも重なります。


最後まで信念を貫いて!(テレビ朝日の特番より)



わたしの大相撲についての一連の発言に対して、一部の方から「冠婚葬祭屋がなぜ大相撲を憂うのか」などとも言われたりもしますが、「礼」を重んじるという意味では同じ世界の住人であると考えています。儀式必要論を唱えるわたしも、「無礼社会」へ立ち向かうドンキホーテとして、貴乃花親方の戦いは他人事ではありません。どんな試練に遭おうとも、貴乃花親方には最後まで信念を貫いていただきたいと願っています。
最後に、貴乃花親方は「大相撲は誰のものか」と問いました。
わたしは、「大相撲は日本人のもの」であると思います。


2018年月日 一条真也