「月刊仏事」に『唯葬論』文庫版が紹介されました

一条真也です。
「月刊 仏事」2月号(鎌倉新書)が届きました。ブログ「日本人の『こころ』のために」でも紹介した、仏教界と供養業界のリーディング・マガジンです。そこで、拙著『唯葬論』(サンガ文庫)が紹介されていました。


「月刊 仏事」2018年2月号



同誌には「供養関連書」というコーナーがあります。
そこに掲載された記事には、以下のように書かれています。
「著者は株式会社サンレー代表取締役社長であり、全国冠婚葬祭互助会連盟会長を務める、いわば葬儀業界の中心にいる人物である。そんな著者が葬送と儀礼について考察を重ねた本書は、『宇宙論』から『人間論』、『文明論』『他界論』までの18章からなる、自然学から刑而上学までの全領域を網羅した壮大で無比な1冊である。『もし葬儀を行わなければ、配偶者や子ども、家族の死によって遺族の心には大きな穴があき、おそらくは自殺の連鎖が起きたことだろう。葬儀という営みをやめれば、人が人でなくなる。葬儀というカタチは人類の滅亡を防ぐ知恵なのである』このように、『葬儀は人類の存在基盤である』と訴え、『ホモ・フューネラル(弔う人)』という言葉を提起している。しかし、そのように重要であるはずの葬儀が簡素化される一方の現代に対して、葬儀を行うことをやめれば自分たち自身の未来をも放棄することになると警鐘を鳴らす。本書は2015年に刊行されたものであり、文庫化されるに当たって京都大学名誉教授・上智大学グリーフケア研究所特任教授の鎌田東二氏の巻末の解説が寄せられている。また、著者によるあとがきに書かれた『0葬』の島田裕巳氏との対談におけるエピソードも興味深い。『人類の未来のために』、世代を超えて読み継がれたい1冊である」


2018年2月4日 一条真也