「財界九州」新年号取材

一条真也です。
11月2日の午前中、「財界九州」新年号の取材を受けました。場所は、1年前に「ヴィラルーチェ」が完成したNEW松柏園ホテルです。

f:id:shins2m:20181102132946j:plain写真撮影のようす

 

「財界九州」の新年号に登場させていただくのも、早いもので、もう18回目になります。第1回目は、社長に就任した2001年の暮れに取材を受けました。本日は最初にNEW松柏園ホテルのエントランス前で写真撮影を行いました。それからインタビュー取材に移り、財界九州社・企画編集部の鳥海副部長の質問に答えました。

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写真撮影のようす

 

最初に、わたしは以下のような話をしました。北九州市の高齢者比率は、ついに30パーセントを超えました。全国に20ある政令指定都市の中でも最も高い数字となっており、日本一の超高齢都市といえます。「高齢化社会」「多死社会」を迎えるにあたってこれまでの「葬儀を行う施設」から「葬儀も出来る施設」への転換、つまり「セレモニーホールからコミュニティセンターへ」の転換が求められていると考えられます。つまり、「葬儀をする施設」から「葬儀もする施設」への転換です。

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インタビュー取材のようす

 

わたしは、冠婚葬祭のアップデートについて次のように考えています。

■冠婚葬祭1.0(戦前の村落共同体に代表される旧・有縁社会の冠婚葬祭)

■冠婚葬祭2.0(戦後の経済成長を背景とした互助会の発展期の冠婚葬祭)

■冠婚葬祭3.0(無縁社会を乗り越えた新・有縁社会の冠婚葬祭)

冠婚葬祭と互助会のアップデートについて述べました

 

さらに、互助会のアップデートについて考えてみた場合、次のようになります。わたしは、「互助会4.0」までを展望してみました。

■互助会1.0(結や講といった日本的相互扶助システム)

■互助会2・0(戦後に横須賀で誕生し、全国で発展した冠婚葬祭互助会)

■互助会3.0(無縁社会を乗り越えて、有縁社会を再生する互助会)

■互助会4.0(結婚をプロデュースし、孤独死自死をなくす互助会)

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2018年を振り返りました

 

それから、4月1日付で、わたしが上智大学グリーフケア研究所客員教授に就任したことについて、いろいろ聞かれました。わたしは、グリーフケアの普及こそ、日本人の「こころの未来」にとっての最重要課題であると考えており、サンレーでも自助グループを立ちあげてグリーフケア・サポートに取り組んできました。これまで自分なりに冠婚葬祭業界で実践してきたことを踏まえて、さらなる研究を重ね、充実した講義を行いたいと思います。「冠婚葬祭業を超えて、宗教界、医療界にグリーフケアの橋を架けたい。そして、日本人の自死を減らしたい」とも述べました。 

f:id:shins2m:20181102133029j:plain2019年の展望を語りました

 

それから、施設数が80に迫った紫雲閣についても今後の展開について質問を受けました。現在、新規にオープンを控えている紫雲閣も多いです。また、「三礼庵」という紫雲閣とは別ブランドの高級会館もオープンしたばかりです。ここは、葬儀会場だけではなく、茶道や華道の教室でもあります。後はセレモニーホールをシニア世代が日頃から集える交流施設として活用することにより高齢者が安心して楽しく生活できる街づくりを目指します。また、独居老人の増加やコミュニティの崩壊による孤独死の問題などにコミュニティセンター化を行うことが問題の解決の糸口となるのではないか考えます。


「財界九州」2018年新年号

 

いつも、この時期に「財界九州」の取材を受けると、「もう今年も終わりか」と思います。わたしは、今後の施設展開、予定しているイベント、さらには社会貢献事業などの内容に触れながら、わが社のミッションについて説明しました。そして、「天下布礼」への意気込みを大いに語りました。

 

 2018年11月2日 一条真也