「月刊仏事」に『儀式論』が紹介されました

一条真也です。
「月刊 仏事」4月号(鎌倉新書)が届きました。
ブログ「日本人の『こころ』のために」でも紹介した、仏教界と供養業界のオピニオン・マガジンです。『儀式論』(弘文堂)が紹介されていました。


「月刊 仏事」2017年4月号



同誌には「供養関連書」というコーナーがあります。
そこに掲載された記事には、以下のように書かれています。
「著者の一条真也氏は、(株)サンレー代表取締役社長で、全国冠婚葬祭互助会連盟会長なども務める。
『儀式』と聞くと、結婚式と葬儀という人生の二大儀礼を思い浮かべる人が多いだろう。そして、これら二つは長年培われた宗教的伝統や民族的習慣などが反映されており、国や民族によって、大きな違いがある。つまり、儀式なくして文化はありえない。儀式の軽視は文化的衰退そのものだと氏は指摘する。しかし、結婚式を挙げるカップルは著しく減り、葬儀に関してはご存知の通り『0葬』や『直葬』が幅を広げつつある。日本人の儀式軽視は加速する一方である。そんな状況に対し、社会学、宗教学、民族学文化人類学、心理学などのさまざまな角度から「儀式」について考察。その実態を立体的に浮かび上がらせたのが本書である。
全部で14の章立てとなっており、儀礼と儀式の違いを考察した『儀礼と儀式』、結婚式や葬儀の歴史をたどった『日本と儀式』、儀式は秩序を維持する社会的機能があると論じる『社会と儀式』、儀式の心理的機能を考察した『人間と儀式』などから成る。
『人生における最大の儀式としての葬儀』については、『物語の癒し』があるとし、葬儀が残された人たちの不安や執着を癒す効果を強調する。『うつ』や自死につながる危険性を減らし、再度、新しい時間と空間を創造して生きていくことを確認する意味もあるという。一連の法要については、遺族だけでなく、故人に対し『あなたは亡くなったのですよ』と伝達する役割があるとその重要性について解説する。儀式の軽視化に不安を抱える方たちに、自信を取り戻すための一冊になるだろう」


儀式論

儀式論

*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2017年4月10日 一条真也