「果し合い」あるいは「直接対決」!

一条真也です。
いま、大雨の降る小倉の手向山から巌流島を眺めています。
ブログ『葬式に迷う日本人』で紹介したように、昨日、宗教学者島田裕巳氏とわたしの共著の見本が出ました。ネットでの販売予約もスタート!
本日、島田氏のブログである「島田裕巳の経堂日記」に、「10月8日(土)一条真也氏との果し合いが『葬式に迷う日本人』として出版されることになった」という記事がアップされました。


島田裕巳の経堂日記」より



島田氏はそのブログ記事に、「私も、いろいろと葬儀にかかわるような本を出しているが、いつも批判本を出版して、それに対抗してくるのが一条真也氏だ。その一条氏からは、いつか対談をと申し込まれてきた。これは、一種の『果たし状』である」と書かれています。
島田氏はまた、「今回、その対談というか、果し合いが本になり、三五館から出版されることになった。タイトルは、『葬式に迷う日本人――最期の儀式を考えるヒント』だ。タイトルは少しおとなしいが、一条氏は、私を論破しようと迫ってきた。果たしてその果し合いの行方はいかに。見本が届いたが、発売は10月22日だ」とも書かれています。
「果たし合い」、結構じゃありませんか。大いに望むところです!


満月交感 ムーンサルトレター 下    満月交感 ムーンサルトレター 上
満月交遊 ムーンサルトレター 下    満月交遊 ムーンサルトレター 上

わたしは、これまで京都大学こころの未来研究センター教授(当時)の鎌田東二氏と『満月交感 ムーンサルトレター』上下巻、『満月交遊 ムーンサルトレター』上下巻(いずれも水曜社)、東京大学医学部大学院教授(当時)の矢作直樹氏と『命には続きがある――肉体の死、そして永遠に生きる魂のこと』(PHP研究所)、そして上智大学名誉教授の渡部昇一氏と『永遠の知的生活――余生を豊かに生きるヒント』(実業之日本社)といった共著を出させていただきました。いずれも、大変貴重な「学び」を得ました。


命には続きがある 肉体の死、そして永遠に生きる魂のこと   永遠の知的生活

しかしながら、鎌田氏、矢作氏、渡部氏のお三方とは基本的に同じ考えを共有する者同士の対話でした。今度の島田氏との対話は、意見がまったく正反対の者同士がガチンコで激突したことになります。それにしても、よくぞ島田氏は三五館からの共著出版を了承してくれました。
島田氏自身も数冊の著書を出されているとはいえ、三五館といえばやはり、わがホームグラウンドのイメージが強いです。これは、ひとえに両者と人間関係の深い「出版界の青年将校」こと三五館のエース編集者である中野長武氏のおかげですが、わたしはモハメド・アリ新日本プロレスのリングに上げたアントニオ猪木の心境であります。
もしくは世界の怪獣界のスーパースターであったキングコングを日本で迎え撃ったゴジラの心境といったところでしょうか。


島田氏を最初にわたしに紹介して下さったのは、「バク転神道ソングライター」こと宗教哲学者の鎌田東二氏です。その鎌田氏に島田氏との共著が刊行される旨の報告メールをお送りしたところ、以下の返信が来ました。
「いよいよ新刊『葬式に迷う日本人』刊行、まことにおめでとうございます。宮本武蔵佐々木小次郎との巌流島の戦いのようなガチンコ大激突。大変期待しております。心して拝読させていただきます。また多くの読者がこの本を読んで、『魂の行方』(平田篤胤)について考え、それぞれの死生観を確立してほしいと願います」
ありがたいことです。鎌田氏には心より感謝いたします。


ということで、22日発売の『葬式に迷う日本人』、ぜひお読み下さい!
同書の帯には、「最初で最後の直接対決!」と書かれています。
そう、いま時代は「直接対決」です。世界的に「直接対決」です。
原発問題、安保問題、そして憲法改正問題も重要であると思います。
しかし、葬儀の是非を問うことは人間の存在基盤に関わる最重要問題!
わたしは大いなる使命感を持って、島田裕巳氏との対話を行いました。
ぜひ、多くの方々に果し合いの見届け人になっていただきたく存じます。


葬式に迷う日本人

葬式に迷う日本人

*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2016年10月8日 一条真也