ブッダ最初の教え「慈経」のメッセージ

一条真也です。
いま、インドの各地を回っています。
日本経済新聞電子版の「マネー」「ライフ」が統合され、「NIKKEI STYLE」がスタートしました。これまでの日経電子版とはまったく違うライフスタイルサイトとして新設されたのです。「一条真也の人生の修め方」はこちらで連載が継続されます。


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装いも新たに「NIKKEI STYLE」での第1回目、通算で第25回目となるコラムが16日にアップされました。
今回のタイトルは、「ブッダ最初の教え『慈経』のメッセージ」です。
トップ画面には、「ブッダ最初の教え『慈経』のメッセージ」がイラスト入りで紹介されています。現地では聖なるガンジス河をはじめ、サルナート、ブッダガヤ、ラージギルなどの仏教聖地を回っています。わたしのバッグには『慈経 自由訳』(三五館)という本が入っています。ブッダの最初の教えとされるお経をわたしが自由訳したものです。



「ブッダ最初の教え『慈経』のメッセージ」


わが社では、北九州市門司港にある日本唯一のミャンマー式寺院である「世界平和パゴダ」の支援をさせていただいています。そのご縁で、2012年8月、わたしはミャンマー仏教界の最高位にあるダッタンダ・エンパラ大僧正から1冊の本を手渡されました。それは、『テーラワーダ仏教が伝える 慈経』という本でした。テーラワーダ仏教とは「上座仏教」のことで、ブッダの本心に最も近いとされる仏教です。
「慈経」のメッセージに魅了されたわたしは、その自由訳を決意しました。そして、2014年3月に念願かなって『慈経 自由訳』を上梓することができました。



「般若心経」の自由訳なら多くの方々が手掛けられています。 でも、「慈経」の自由訳は初めてだと思います。わたしは、「慈悲の徳」を説く仏教の思想、つまりブッダの考え方が世界を救うと信じています。「ブッダの慈しみは、愛をも超える」と言った人がいましたが、仏教における「慈」の心は人間のみならず、あらゆる生きとし生けるものへと注がれます。
 生命のつながりを洞察したブッダは、人間が浄らかな高い心を得るために、すべての生命の安楽を念じる「慈しみ」の心を最重視しました。そして、すべての人にある「慈しみ」の心を育てるために「慈経」のメッセージを残したのです。


なお、第26回目のアップは3月1日(火)で、タイトルは「自分の幸福な葬儀をイメージする」です。わたしは「終活」をテーマにした講演をよく頼まれます。わたし自身は、「人生の終い方の活動」としての「終活」よりも、この連載タイトルにもあるように、前向きな「人生の修め方の活動」としての「修活」という言葉を使うようにしています。そんな講演会でよくお話しするのが、「講演を聴いておられるみなさん自身の旅立ちのセレモニー、すなわち葬儀についての具体的な希望をイメージして下さい」ということです。次回は、そんな話を書きます。どうぞ、お楽しみに!



次回も、どうぞお楽しみに!



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2016年2月16日 一条真也