グランドカルチャーの世界

一条真也です。
今年の3月から日本経済新聞電子版の「ライフ」で「一条真也の人生の修め方」を連載しています。隔週連載で、月に2本書いています。本日7日、連載第9回目のコラムがアップされました。タイトルは「茶道、囲碁、俳句・・・グランドカルチャーの世界」です。



日本経済新聞電子版「ライフ」トップページ



トップページのトップ記事として、「茶道、囲碁、俳句・・・グランドカルチャーの世界」が紹介されています。わたしは、「グランドカルチャー」というものを提唱しています。人は老いるほど豊かになります。そして豊かな高齢者が何より豊かに持っているのが時間です。
時間にはいろいろな使い方があるでしょうが、「楽しみ」の量と質において、文化に優るものはありません。さまざまな文化にふれ、創作したり、観賞して感動したりすれば、人生そのものが輝いてきます。



連載第9回「茶道、囲碁、俳句・・・グランドカルチャーの世界



文化にも、高齢者にふさわしい文化というものがあります。長年の経験を積んでものごとに熟達していることを「老熟」といい、長年の経験を積んで大成することを「老成」といいますが、この「老熟」や「老成」が何よりも物を言う文化を、わたしは「グランドカルチャー」と名づけました。



グランドカルチャーは、生け花よりも盆栽、将棋よりも囲碁、短歌よりも俳句、歌舞伎よりも能・・・と挙げていけば、そのニュアンスが伝わると思います。将棋に天才少年は出ても、囲碁の天才少年というのはあまり聞いたことがありません。短歌には男女の恋を詠んだ色っぽいものが多いが、俳句の場合は詠む人が枯れていないと秀句はつくれないといいます。もちろん、どんな文化でも老若男女が楽しめる包容力を持っていますが、特に高齢者と相性のよい文化というものがたしかにあります。



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どうぞ、日本経済新聞電子版の「ライフ」を御覧下さい。
なお、第10回目のアップは7月21日(火)で、「俳句ほどすごいものはない」をテーマに書きます。今回、文化には高齢者にふさわしい老成と老熟の文化があるとして、それを「グランドカルチャー」と名づけました。短歌は若者向けの文化という側面がありますが、もちろん、俳句はグランドカルチャーを代表する文化です。わたしは、つねづね「俳句ほど、すごいものはない」と思っています。次回は、そのお話をいたします。どうぞ、お楽しみに!



次回も、どうぞお楽しみに!

*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2015年7月7日 一条真也