「祭りのあと」

一条真也です。
猛暑の日本列島をさらに熱くした参議院選挙が終わりました。国を挙げての夏祭りといった感じでしたが、結果は予想通りに自民党の圧勝でしたね。
アントニオ猪木氏の18年ぶりの国政復帰も決まりました。
わたしは風邪から航空中耳炎を患ってしまって体調が悪かったのですが、日本国民として投票会場である桜ヶ丘小学校の体育館まで行きました。


また、地元では3日間にわたって繰り広げられた小倉祇園祭りが終わりました。ブログ「早朝清掃」に書いたように、20日の朝には小倉駅前の清掃活動に参加したのですが、あの後きっと多くのゴミが生まれたことでしょう。
参院選挙と小倉祇園が終わり、まさに「祭りのあと」です。
ところで、わたしは桑田佳祐の「祭りのあと」という曲を気に入っています。
朝の筋トレの際にも流しますし、カラオケでもよく歌います。
数多くの名曲を誇る桑田ナンバーの中では「通好み」の歌といった感じですが、しみじみとした味わいのある名曲です。よく考えたら、サザンや桑田のバラードにはどれも「祭りのあと」のような切ない哀愁が漂っているように思います。
「祭りのあと」の歌詞は、冒頭の「情けない男でごめんよ♪」から「愚にもつかない俺だけど♪」、「夜汽車に揺れながら♪」、「眠れない街に愛する人がいる♪」、「お前だけが死ぬほど好きさ♪」といったように、正直言ってダサいフレーズのオンパレードなのですが、そのダサさが最高にカッコいいのです。


「祭りのあと」を歌う♪



じつは最近、カラオケで「祭りのあと」をリクエストされることが多いです。
ブログ「グリーフケア講演」に書いたように、先日も鹿児島での講演後の懇親会でいきなり曲が流れ出し、マイクを渡されたことがありました。
また、「東京の止まり木」ことカラオケ・スナックDANでも、東大卒のやり手の女性経営者から「『祭りのあと』を歌ってください」と言われて、ビックリしました。なんでも、その方は「情けない男でごめんよ♪」という歌いだしが好きなのだとか。わたしが「情ない男が歌うと、リアルに聴こえるのかもしれませんね」と言うと、「いーえ、一条先生のような方が歌うからいいんですよ」と言われていました。(微笑)ちなみにその方の御主人は、赤坂にある会社の経営者です。最初はわたしのブログを読んでDANを初めて訪れたとのことですが、今ではすっかり常連さんです。この御主人、とにかく歌がお上手で、毎回聞き惚れてしまいます。
DANにはブログの愛読者も多く、その意味でも行くのが楽しみな店です。


祭りは夏の風物詩です



ところで、祭りは夏に欠かせない風物詩です。
日本人は、祭りが大好きです。子どもにとっては、夜遊びのワクワク感をともない、祭りはひたすら楽しいイベントです。大人になるにつれ、命がけのお祭り、勇壮なお祭り、優美な祭りに心を奪われます。どんな祭りにも日常とは違った空気が流れており、そこに惹かれるのかもしれません。



「祭り」とは何でしょうか。「バク転神道ソングライター」こと鎌田東二氏によれば、祭りは自然と人間と神々との間の調和をはかり、その調和に対する感謝を表明する儀式であるといいます。「まつり」というやまと言葉の原義は「神に奉(つか)へ仕(つかまつ)る」であることを国学者本居宣長は『古事記伝』で説いています。「まつり」の語源は「たてまつる」の「まつる」、すなわち「供献する」「お供えする」ことに由来するというのです。



たしかに「祭り」のはじまりは「神と人との関係」にありました。
でも、現在では「人と人との関係」に重心が移動してきているようです。
古来より、日本の祭りは人間関係を良くする機能を大いに果たしてきました。
ともに祭りに参加した人間同士の心は交流して、結びつき合うのです。
また、祭りは「神と人」、そして「人と人」との絆を強めるためにも必要です。
祭りに参加して汗をかいて、その後は冷えたビールやハイボールなどを飲みながら、カラオケで「祭りのあと」を歌えたら最高ですね!


祭りのあとで・・・・・



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2013年7月22日 一条真也