サンレーグループ入社式 

一条真也です。
4月2日の朝一番、サンレー本社で4月度総合朝礼が行われました。
社長訓示において、まずは、この4月からわたし自身が新しいミッションを授けられたことを報告し、グリーフケア・サポートの推進を誓いました。それから、いまNHK大河ドラマで放映中の「西郷どん」の話題を取り上げ、主人公である西郷隆盛は明治以後の日本人で最も人徳、人望のあった人物と言われていることを紹介しました。


総合朝礼で話しました



そして、西郷の背景には、つねに「天」を意識した生き方があったと指摘し、「わたしたち『礼業』にたずさわる者たちも、天を相手に正々堂々と仕事し、生きたいものです」と述べました。最後に、「世のために志をば抱くなら 天を相手に生きてゆきたし」という道歌を詠みました。


世のために志をば抱くなら 天を相手に生きてゆきたし



10時からは、松柏園ホテルサンレーグループ入社式が行われました。司会は、サンレー人事課の深川さんが務めました。今年も多くのフレッシュマン&ウーマンが入社してきました。



新入社員入場のようす

最初は、もちろん一同礼!



入場してから席に着くまで、一糸乱れぬリズミカルな歩行でした。また、挨拶といいお辞儀といい、気合が入っていて礼儀正しいです。さすがは、「社員教育の達人」である人事課の甲木課長が指導しただけのことはあります。素晴らしい「礼」を示した新入社員に対して、入社式に参列した役員・幹部一同は心より歓迎の意を表しました。


社歌斉唱のようす

辞令交付のようす



入社式では「開式の辞」でスタートし、「社歌斉唱」の後で「入社発令」をしました。社長であるわたしは、すべての新入社員に辞令を交付しました。わたしは1人づつ名前を読み上げ、心を込めて交付しました。


社長訓示を述べました



その後、社長訓示を述べました。
わたしは、新入社員たちに以下のようなメッセージを伝えました。
入社、おめでとうございます。みなさんを心より歓迎いたします。
いつもこの時期になると、社長として、新入社員のみなさんの人生に関わることに対して大きな責任を感じてしまいます。そして、世の中の数多くある会社の中から、わがサンレーを選んで下さって感謝の気持ちでいっぱいです。お会いできて嬉しいです。


心からの歓迎の意を伝えました



みなさんは「サンレーは何の会社ですか」と聞かれたら、どのように答えますか。多くの人は「冠婚葬祭の会社です」と答えることでしょう。でも、サンレーは結婚式や葬儀のお手伝いだけでなく、婚活支援サービスやグリーフケア・サポートも行っています。ホテルや高齢者介護施設も経営していますし、隣人祭りも多数開催しています。それらの事業はすべて「人間尊重」をコンセプトとしています。そして「人間尊重」をひとことで言うと「礼」ということになるでしょう。そうです、サンレーとは「礼」の実践を生業(なりわい)とする「礼業」なのです。


サンレーは礼業です!



世の中には農業、林業、漁業、工業、商業といった産業がありますが、わが社の関わっている領域は「礼業」です。「礼業」とは「人間尊重業」であり、「ホスピタリティ・インダストリー」ということになります。このような会社に入った新入社員をはじめとした若い社員のみなさんに一番伝えたいことは、「志」というものの大切さです。志とは心がめざす方向、つまり心のベクトルです。
志に生きる者を志士と呼びます。幕末の志士たちはみな、青雲の志を抱いていたのです。吉田松陰は、人生において最も基本となる大切なものは、志を立てることだと日頃から門下生たちに説きました。


志を高く、強く持っていただきたい!



松陰の言葉に「志なき者は、虫(無志)である」というのもあります。これをもじれば、「志ある者は、無私である」と言えるでしょう。わたしは、志というのは何よりも「無私」であってこそ、その呼び名に値すると強調したいです。
平たく言えば、「自分が幸せになりたい」というのは夢であり、「世の多くの人々を幸せにしたい」というのが志です。夢は私、志は公に通じているのです。自分ではなく、世の多くの人々、「幸せになりたい」ではなく「幸せにしたい」、この違いが重要なのです。若いみなさんは、ぜひ、志を高く、強く持っていただきたい。わが社は「志のみ持参」という人を歓迎したいです。本日は、本当におめでとうございました!


役員紹介のようす

新入社員紹介のようす



社長訓示の後は、左右に分かれた役員たちが自己紹介を行いました。
役員のみなさんも、自分の新人時代の思い出に触れたりしながら、新入社員たちにエールを送っていました。
そして、心から歓迎の意を述べていました。
それから、「新入社員紹介」が行われました。
みんな、元気いっぱいに自己紹介してくれました。


決意表明を受け取りました

S2M宣言」を唱和しました

最後は、もちろん一同礼!



それから、「新入社員紹介」「新入社員決意表明」と続きます。
わたしは、若さいっぱいの新入社員決意表明を受け取りました。
そして、全員で「経営理念」「S2M宣言」を唱和しました。大きな声で、非常に気合が入りました。


歓迎昼食会のようす



入社式の閉会後は、写場に移動して「記念集合写真」を撮影しました。
それから、新入社員のための「歓迎昼食会」が開かれました。最初に佐久間進会長が挨拶し、「みなさんは、さすがに元気がいい。そして、やる気を感じる。やる気のある社員が会社を伸ばします。先程から見ていたが、お辞儀も全員が上手だった」と褒め称えました。


佐久間会長が挨拶しました



また佐久間会長は、「みなさんには大きな可能性があります。何事も陽にとらえることが大切です。ポジティブ思考で立派な社会人になって下さい」と話しました。さらには、「礼」と「縁」という言葉も何度も使って、サンレーの経営理念を丁寧に説明しました。その後、全員で「いただきます」の挨拶をし、役員・幹部一同と新入社員一同で松柏園ホテルの美味しい松花堂弁当をいただきました。いつもながら、新入社員のみなさんは未来への希望を感じさせてくれます。緊張感とやる気でいっぱいの新入社員を前にすると、こちらまで身が引き締まるような思いです。そして、人生の一部をわが社に託してくれたことに対して、限りない感謝と親愛の念を抱きます。彼らが幸せな人生を歩めるように、社長も頑張らないと!



2018年4月2日 一条真也

葬儀もできる古民家施設

一条真也です。
ブログ「『CORI』取材」で紹介したように、2月2月に「CORI」春号の取材を受けました。「CORI」は、冠婚葬祭や儀礼文化に関する内外の動向、互助会の事業・社会活動の紹介をはじめ、研究者・専門家の意見、冠婚葬祭総合研究所の調査研究成果などで構成されています。

「CORI」2018年春号の表紙



ブログ「冠婚葬祭研究所設立披露パーティー」でも紹介したように、わたしは同研究所の客員研究員を務めています。「CORI」創刊号の「客員研究員のご紹介」のページには、わたしが一条真也として紹介されています。
しかし、今回は株式会社サンレー社長の佐久間庸和としてインタビュー取材を受けました。「施設訪問」のコーナーで、テーマは「『くさみ三礼庵』立ち上げへの思いと施設の特徴について」でした。


「CORI」2018年春号



記事は「くさみ三礼庵」「葬儀も出来る古民家施設を通して 高齢者のコミュニティづくりの場を提供」の見出しで、「全国の政令指定都市の中でも最も高齢化が進む福岡・北九州に、古民家を利用した、葬儀もできるコミュニティハウスがオープン。縁をつむぐお手伝いをする”場“は、いかにして作られたのか」というリード文に続いて、以下のように書かれています。
「北九州・小倉の南東に位置し、日豊本線の朽網駅から車で5分。住宅地の高台に一軒建つ、堂々たる古民家が、『くさみ三礼庵』だ。
1500坪の広大な敷地に建つ築40年近い日本家屋は、手入れが行き届き、庭の豊かな緑も目に優しく、まるで自宅にいるような安らぎを感じさせてくれる。2017年10月にオープンしたこの施設は『葬儀場』ではなく、『コミュニティハウス』と銘打つ。運営する株式会社サンレー代表取締役社長の佐久間庸和氏は、その理由をこう説明する。
『大型葬儀の時代が終わり、互助会の役割は「豊かな老後のお手伝い」に変わった。場所を通してコミュニティの活性化に取り組み、生きがいを提供することは、互助会やホールの周知にもつながる』
葬祭会館『紫雲閣』を全国71カ所に展開し、従来からセレモニーホールを使ったカルチャー講座や交流会を開催してきた同社は、地域の自治会との連携などにも長年取り組んできた。そのノウハウが、今回の『くさみ三礼庵』への挑戦につながっている。あくまでも、『コミュニティハウスで、葬儀“も”できる』という位置づけ。平時は、茶道や華道の教室を開くほか、地域の集いのために無償で提供している。
施設のメインとなるのは、1階の大広間。三つの和室を合わせて24畳あり、自然光が柔らかく射し込む心の安らぐ空間だ。床の間には茶花が飾られ、同じ部屋に茶釜と炉も置かれている。遺族や参列者にも、お抹茶と季節の菓子を提供するという。
『茶道や華道は古来「弔い」と非常に縁の深いもので、葬儀は日本文化の粋の集大成。その文化を伝えていきたい』(佐久間氏)。葬儀の際に祭壇を設けるのもこの部屋で、20〜30名規模に対応している。そのほか、食事室、応接室、導師控室などを設け、1日1葬儀で全館貸しを行う。
手を加えたのは、畳替えなどの修繕のほか、耐震化や消防法対応など。さらに浴室やトイレをバリアフリー対応に替えた。葬儀を行った遺族が、法事でも利用するなど、評判は上々だという。同社では、この施設を皮切りに一軒家スタイルの『三礼庵ブランド』を今後も増やしていく意向だ」



2018年4月2日 一条真也