BOOK

『ほねがらみ』

一条真也です。『ほねがらみ』芦花公園著(幻冬舎文庫)を読みました。数カ月前、小倉の大型書店クエストを久々に訪れたところ、店頭で『異端の祝祭』というホラー小説を見つけました。民俗学カルトホラーとのことで興味を引かれて購入しました。その作家の…

『#真相をお話しします』

一条真也です。早いもので今年も1月が終わり、2月になりました。『#真相をお話しします』結城真一郎著(新潮社)を読みました。話題になっている短編小説集ですが、びっくりするほど面白かったです。最近のホラー・ミステリー・SFといった分野の作家の…

『アントニオ猪木 闘魂の遺伝子』

一条真也です。『アントニオ猪木 闘魂の遺伝子』門馬忠雄著(文春新書)を読みました。著者は、1938年(昭和13年)、福島県相馬市生まれ。62年、東京スポーツ新聞社に入社。入社3年目からプロレス担当となり、年間200日は出張取材に赴いていたと…

『永遠の闘魂』 

一条真也です。『永遠の闘魂』瑞佐富郎著(standrds)を読みました。2022年10月1日、長い闘病生活の果てに遂に旅立った「燃える闘魂」アントニオ猪木の最後の日々について、本人と関係者の証言で綴った渾身のプロレス・ノンフィクションで、…

『燃える闘魂 ラストスタンド』

一条真也です。『燃える闘魂 ラストスタンド』アントニオ猪木 病床からのメッセージ製作委員会 代表 鈴木健三著(主婦の友社)を読みました。2021年11月27日にNHK・BSプレミアムで放送(その後、NHK総合でも放送)された番組『燃える闘魂 ラ…

『プロレス喧嘩マッチ伝説』

一条真也です。『プロレス喧嘩マッチ伝説』ジャスト日本著(彩図社)を読みました。「あの不穏試合はなぜ生まれたのか?」というサブタイトルがついています。プロレス史に残る65の不穏試合を紹介・検証した本で、興味深かったです。 本書の帯 カバー表紙…

『俺が戦った 真に強かった男』

一条真也です。アントニオ猪木さんが亡くなり、本当に寂しい限りです。大いなる「猪木ロス」を感じていますが、猪木さんや馬場さんが亡き後も、両雄からフォール勝ちを奪った天龍源一郎が「昭和プロレスの語り部」として残っています。その天龍の新著『俺が…

『テレビはプロレスから始まった』

一条真也です。今年最初の読書ブログです。年末年始に少しだけテレビを観ましたが、まったく面白くないですね。どうして、日本のテレビはこんなに面白くなくなったのか? ということで、『テレビはプロレスから始まった』福留祟広著(イースト・プレス)を読…

一条賞(読書篇)発表! 

一条真也です。わたしは日々、さまざまな本を読んでいます。その感想は当ブログ、および「一条真也の読書館」で発表しています。ここ数年、「一条賞(読書篇)」と称してベストテン・ランキングを作成していたのですが、2018年からみなさまにもお知らせ…

『映画の構造分析』

一条真也です。『映画の構造分析』内田樹著(文春文庫)を読みました。「ハリウッド映画で学べる現代思想」というサブタイトルがついています。本書は2003年に単行本が刊行され、2011年に文庫版が刊行されています。著者は、1950年東京生まれ。…

『村上春樹 映画の旅』

一条真也です。『村上春樹 映画の旅』早稲田大学坪内博士記念演劇博物館監修(フィルムアート社)を読みました。「早稲田大学演劇博物館 2022年度秋季企画展『村上春樹 映画の旅』」の公式図録です。村上春樹による寄稿「自分自身のための映画」が収録さ…

『この1本!』

一条真也です。『この1本!』ホイチョイ・プロダクションズ 馬場康夫著(小学館)を読みました。「超人気映画シリーズ、ひとつだけ見るならコレ」というサブタイトルがついています。サブスク時代を迎えて、ある意味では「映画の洪水」の中を生きている現代…

『死は存在しない』

一条真也です。メリー・クリスマス! もともとクリスマスはヨーロッパの「死者の祭り」ですが、『死は存在しない』田坂広志著(光文社新書)を読みました。サブタイトルは「最先端量子科学が示す新たな仮説」。著者は1951年生まれ。1974年東京大学卒…

『変な絵』

一条真也です。『変な絵』雨穴著(双葉社)を読みました。ブログ『変な家』で紹介した本の著者による小説の第2弾です。前作の版元は飛鳥新社でしたが、本作は双葉社となっています。いきなり出版社が変わっていて、驚きました。もっと驚いたのは、前作にも…

『変な家』

一条真也です。『変な家』雨穴著(飛鳥新社)を読みました。2021年の夏に購入していた本ですが、2022年の年末になってようやく読めました。あまりにも面白く、244ページを1時間半で一気読みしました。最近、ページを繰る時間がもどかしいほど夢…

『スケール 生命、都市、経済をめぐる普遍的法則』

一条真也です。『スケール 生命、都市、経済をめぐる普遍的法則』上下巻、ジョフリー・ウェスト著、山形浩生・森本正史訳(早川書房)を読みました。森羅万象を貫く普遍的法則を導き出そうという壮大なテーマの本で、拙著『法則の法則』(三五館)の内容とも…

『Humankind 希望の歴史』

一条真也です。『Humankind 希望の歴史』上下巻、ルトガー・ブレグマン著、野中香方子訳(文藝春秋)を読みました。「人類が善き未来をつくるための18章」というサブタイトルがついています。人間の本性は善であるという性善説を立証しようとした…

『ブループリント』

一条真也です。『ブループリント』上下巻、ニコラス・クリスタキス著、鬼澤忍・塩原通緒訳(PUBLISHING)を読みました。「『よい未来』を築くための進化論と人類史」というサブタイトルがついています。「つながり」と「利他」こそが人間の本質だ…

『葬式不滅』

一条真也です。110冊目の一条本となる『葬式不滅』(オリーブの木)の見本が届きました。本書は、ブログ『葬式消滅』で紹介した島田裕巳氏の著書に対する反論の書です。 『葬式不滅』(オリーブの木) 版元のオリーブの木とは、現代書林の元社長である「…

『21世紀の啓蒙』

一条真也です。『21世紀の啓蒙』上下巻、スティーブン・ピンカー著、橘明美+坂田雪子訳(草思社)を読みました。「理性、科学、ヒューマニズム、進歩」というサブタイトルがついています。著者は、ハーバード大学心理学教授。認知科学者、実験心理学者と…

『人類は絶滅を逃れられるのか』

一条真也です。『人類は絶滅を逃れられるのか』スティーブン・ピンカー、マルコム・グラッドウェル、マット・リドレー他著、藤原朝子訳(ダイヤモンド社)を読みました。「知の最前線が解き明かす『明日の世界』」というサブタイトルがついています。201…

『文明が不幸をもたらす』

一条真也です。『文明が不幸をもたらす』クリストファー・ライアン著、鍛原多惠子訳(河出書房新社)を読みました。「病んだ社会の起源」というサブタイトルがついています。著者は、カリフォルニア州セイブルック大学で心理学の博士号を取得。CNN、ニュ…

『イエティ 雪男伝説を歩き明かす』

一条真也です。『イエティ 雪男伝説を歩き明かす』ダニエル・C・テイラー著、森夏樹訳(青土社)を読みました。ライフワークとして幾年にもわたりヒマラヤを歩きまわった著者は、インドに生まれ、ネパールや中国に国立公園を作った活動家です。本書では、不…

『ノヴァセン』

一条真也です。11月8日の夜は、満月が地球の影に隠れる「皆既月食」が全国で見られます。皆既月食が国内で見られるのは2021年5月以来、約1年半ぶりです。さらに皆既月食中に天王星が月に隠される「天王星食」が起こります。皆既月食と惑星食が同時…

『コンパッション都市』

一条真也です。『コンパッション都市』アラン・ケレハー著、竹之内裕文+堀田聡子=監訳(慶應義塾大学出版会)を読みました。「公衆衛生と終末期ケアの融合」というサブタイトルがついています。重要文献の待望の邦訳で、人間に不可避の老い、病、死、そし…

『稲盛和夫一日一言』

一条真也です。『稲盛和夫一日一言』渡部昇一著(致知出版社)を読みました。「運命を高める言葉」というサブタイトルがついています。ブログ「稲盛和夫氏、逝く!!」に書いたように、著者はわたしが心から尊敬する経営者で、2022年8月24日午前8時…

『心ゆたかな映画』

一条真也です。今日、109冊目の一条本である『心ゆたかな映画』(現代書林)の見本が届きました。「HEARTFUL CINEMAS ハートフル・シネマズ」のサブタイトルがついています。480ページのボリュームです! 『心ゆたかな映画』(現代書林…

『映画の不良性感度』

一条真也です。『映画の不良性感度』内藤誠著(小学館新書)を読みました。著者は1936年、愛知県生まれ。1959年、早稲田大学政経学部卒業後、東映に入社し、深作欣二、石井輝男、成澤昌茂監督らの助監となります。1965年の石井輝男監督「網走番…

『映画評論家への逆襲』

一条真也です。『映画評論家への逆襲』荒井晴彦・森達也・白石和彌・井上淳一著(小学館新書)を読みました。著者は、いずれも映画の脚本家や監督たちです。本書の内容は、コロナ禍で苦戦する全国のミニシアターを応援すべく、行われたオンライントークショ…

『見るレッスン 映画史特別講義』

一条真也です。『見るレッスン』を読みました。「映画史特別講義」というサブタイトルがついています。著者は、1936年東京生まれ。映画評論家、フランス文学者。60年、東京大学文学部仏文学科卒業。65年パリ大学大学院より博士号取得。東京大学教養…