古い家族写真

一条真也です。
明日10日は、父の三七日の法要を行います。
9月20日に父が亡くなってから早20日が経過しましたが、遺された母や弟との絆が深まったように感じています。そんな中、古い家族写真を発見しました。


見つかった古い家族写真

 

じつは、11月1日に父の「お別れの会」を松柏園ホテルで開催することになり、そこで展示する写真を探していたのです。ブログ「父の通夜」ブログ「父の葬儀」で紹介したセレモニーでも家族写真を展示しましたが、さらに探し続けた結果、とてもなつかしい写真が出てきました。わたしが9歳、弟が3歳ぐらいでしょうか。松柏園の隣にあった自宅の前で一家4人で仲良く写っています。わたしの右手が弟の左肩に、父の左手が弟の左足に置かれていますね。こんな写真があったこと、初めて知りました!



ドイツの哲学者ヘーゲルは「家族とは弔う者である」と述べましたが、それに加えて、わたしは「家族とは一緒に写真に写る者である」と言いたいです。40年以上にわたって富士フィルムの年賀状CMに出演し続けた樹木希林さんは、「写真は家族の形を整える」「写真は家族の記憶をとどめるもの」「写真がなかったら、うちの家族って何だったのっていうようなもんですよ」との名言を残しました。つまり、家族写真には初宮参り・七五三・成人式・結婚式・長寿祝い・葬儀・法事法要といった冠婚葬祭と同じ役割や機能があります。やっぱり家族写真は大切ですね。


父の葬儀での家族写真

家族写真を見ていると、自然に「ありがとう」という言葉が浮かんできました。ブログ「サンレー新CM」で紹介したように、わが社の新しい企業CMには「ありがとう」がたくさん登場しますが、自分でも「ありがとう」と言いたくなってきました。思えば、父や母には深い愛情を与えられながら育ててもらい、弟には同じ会社でずっと支えてもらっています。わたしは、古い写真に向かって、「お父さん、たくさん、ありがとう」「お母さん、産んでくれて、ありがとう」「康弘、いつも支えてくれて、ありがとう」とつぶやきました。「ありがとう」と言うたびに、心が洗われて、青空のように澄んでいくような気がしました。

 

2024年10月9日 一条真也