映画「男神」に出演しました

一条真也です。
7日の早朝、名古屋駅に隣接した名古屋マリオットアソシアホテルの客室で目覚めました。朝食を取った後、愛知県の日進市にある愛知牧場へ向かいました。ここで行われる映画男神の撮影に参加し、同作に出演するためです。恥ずかしながら、今回が5回目の映画出演となります。


最初に湖月堂の栗饅頭を差し入れ


栗饅頭を喜んでいただきました

共演した日進市の近藤裕貴市長と

 

男神」は、普遍的な家族愛を描くファンタジーホラー。八木商店の原案で、2020年の「日本(美濃・飛騨等)から世界へ!映像企画」で入選した作品です。YouTube「怖い話怪談朗読」では「今までで一番怖い話」と注目を浴びた。視聴者からの映像化への熱い期待を受け、オリジナルストーリーで撮影地となる日進市の協力により映画化の運びとなりました。公開は2025年秋です。


地鎮祭のシーンを撮影しました


15人で儀式のシーンに臨みました


わたしは商工会議所会頭の佐久間進一郎!


わたしが玉串奉奠を務めました


玉串を回しました


柏手を打ちました

 

縄文から続く荒ぶる神。年少の男子を生贄として捧げた事から、「男神」と呼ばれ、その実態は誰も知らず、伝説の神として言い伝えられていました。新興住宅地の日星市、建設会社で働く和田は建設途中で埋蔵文化財を見つけます。その数日後、不思議なことが起こりました。工事現場に深い穴が出来、街の少年、和田(遠藤雄弥)の息子も神隠しのようにいなくなってしまったのです。その穴の先は不思議な森に繋がり、そこでは美しい女性達が着物や巫女の姿で男神を鎮めるための怪しげな儀式をしていました。息子がその森に迷い込んだことを知った和田は、連れ戻すためにその穴に入ることを決意します。

主演・遠藤雅弥(左)さん、カトウシンスケさん(右)と


元SKE48のエース・須田亜香里さんと

 

主演の遠藤が和田勇輝、山下工務店の社長令嬢を須田亜香里、木曽田浩司をカトウシンスケ、梓巫女を彩凪翔、ククリヒメを沢田亜矢子、和田守を子役の塚尾桜雅が演じます。当初、わたしの役柄は儀式を司る神主でしたが、喪中なので、さすがに神主の役はまずいと思い、辞退しました。すると、商工会議所会頭の佐久間進一郎(!)役に変更となりました。映画の益田祐美子プロデューサー、志賀司共同プロデューサーとは懇意の仲であり、これも何かのご縁と思い、お引き受けした次第です。


異変に驚く演技をしました


あれは何だろう?


怪異が起こったシーンの撮影でした


炎天下の撮影は暑かったです!

 

映画.comの「年少の男子を生贄とした恐怖の神の伝説と家族愛描くファンタジーホラー『男神』映画化&キャスト決定」と言う記事には、以下のように書かれています。
「古来より伝わる怪談や妖怪譚といった恐怖の物語、日本独自の文化的背景が反映された作品が豊富にあるなか、本作では死や後悔、過去のトラウマなど、人間の心理的な闇を描き、観客の共感や共鳴を呼び起こし、より深い恐怖体験をもたらす。また、恐怖感だけではなく、日本の伝統美や文化に触れることができる作品として、世界に向けて発信することを目的として製作される」


井上雅貴監督と

古事記と冠婚葬祭(現代書林)

 

井上雅貴監督は、「映画『男神』は幻想的な映像美と情感豊かな物語が古代の神話の世界へと誘います。しかし、神話には忘れ去られた恐怖も存在します。真に実力のある俳優陣が神話の深淵に潜む恐怖と対峙し、現代と異世界を交錯する物語が登場人物の複雑な心情を紡ぎます。映画館の暗闇で感じる美しい日本の神秘と恐怖の共鳴。映画に身を委ね、幻想と現実の狭間で心揺さぶられる感覚を味わってください」と語っています。近藤監督は、わたしの拙い演技を「すごく良かったですよ」と言ってくれました。なんでも監督は、拙著古事記と冠婚葬祭(現代書林)を読んで今回の映画製作の参考にされたそうです。「男神」が完成したら、同書の共著者である鎌田東二先生(京都大学名誉教授)にも御覧いただきたいです!

益田祐美子プロデューサーと

 

また、益田祐美子プロデューサーは「世界市場も視野に入れたホラー映画の企画募集をしたところ、『男神』が準グランプリに選ばれました。残念ながら、原案者の八木商店さんは今年の2月に病気で他界。亡くなる直前の遺言は『古戦場の古戦場の跡が宿る新興住宅地で、縄文時代以前の男神をテーマに必ず映画化してほしい』でした。小牧・長久手の古戦場城跡、愛知牧場、愛知池、五色園、市内5大学が魅力的で、日進市をメインロケ地に決めました。学生さんや多くの市民団体の皆様に協力してもらいながら、遊び心豊かに映画製作し、日進市を世界にPRしたい」と語っています。本当に、日進市は素敵な場所でした。


みんなから「馬主みたい」と言われました(笑)

 

この日は最初は雨でしたが、途中から晴れて、陽射しが強くなりました。わたしは冬物の礼服を着てきたので汗だくになりました。お隣の日進市の近藤市長も汗びっしょりでした。ネタバレをしないように気をつけて書くと、「男神」では地鎮祭の最中に異変というか、不可解な出来事が起こります。それで玉串奉奠を終えたばかりのわたしをはじめ、神事の参列者が一斉に異変が起こった方向を向いて、怪訝な顔をします。そこには、馬に乗った謎の青年が絡んでいるのですが、これ以上は秘密です。撮影後、馬と一緒に記念撮影したら、みなさんから「馬主みたいですね」と言われました。(笑)


撮影後に俳優陣と記念撮影

 

炎天下の中、2時間以上かけて撮影が終わると、みんなで記念撮影をしました。その後でお会いした益田プロデューサーから、「玉串奉奠の所作が美しくて、さすがでした。来年、『法師』という仏教映画を作るので、今度はぜひ焼香のシーンで出演してください」と言われました。(笑)考えてみれば、玉串奉奠にしろ、焼香にしろ、儀式のシーンで映画出演するのは、冠婚葬祭文化振興の活動ではないかと思っております。これも「天下布礼」の一環と考え、これからも頑張ります!


JR名古屋駅から新幹線で小倉へ!

 

2024年10月7日  一条真也