魂のドライブ

一条真也です。
20日の朝、かねてより病気療養中だった父・佐久間進が旅立ちました。最後は、家族に見守られて、堂々と人生を卒業していきました。父には感謝あるのみです。

実家出発時、霊柩車を見送る母と弟

最初に天道館の前を通りました
2013年9月26日の天道館竣工式で父と


次に松柏園ホテルに向かいました

松柏園ホテルに到着しました


松柏園ホテルの前で合掌するみなさん


車内から「ありがとうございます!」と言いました


帰りも、みなさんが合掌して下さいました

松柏園ホテルを後にする


2016年11月18日の松柏園ホテルで父と

 

自宅に安置されていた父の遺体は、21日の午前中、小倉紫雲閣に移されました。その前に、天道館松柏園ホテル皇産霊神社といった父の想いが込められたサンレーグループの諸施設を回りました。リムジン霊柩車の運転を小倉紫雲閣の津田佳明支配人が務めてくれ、わたしが助手席に乗りました。最初に天道館に寄りました。天道館は、2013年9月26日の父の78歳の誕生日の日に竣工式が行われました。そのときに父と並んで写真を撮影した思い出が蘇りました。次に松柏園ホテルに寄ると、大勢の社員のみなさんが整列して合掌してくれました。わたしは窓を開けて、大きな声で「ありがとうございます!」と言い続けました。今から8年前、サンレー創立50周年を父と一緒に松柏園で祝ったことが思い出されました。


緊張しながらリムジンを運転する津田支配人

父が建立した 皇産霊神社

皇産霊神社に到着しました


きっと父も喜んでいることでしょう


父の生前最後の外出も皇産霊神社でした


青浜の海が哭いていました

松柏園を出発した後は、 皇産霊神社へ。「太陽を追う男」と呼ばれた父が「日の出の最も美しい場所」として選んだ九州最北端の門司の青浜に建立した神社で、父が崇拝してやまなかった聖徳太子の像も鎮座しています。神域なので霊柩車は鳥居をくぐれませんでしたが、皇産霊神社の前を通ることができて、父も喜んだことと思います。同神社の瀬津隆彦禰宜は、「佐久間名誉会長が想いをかけられた場所を巡られるお姿に、涙溢れる思いでございます。またそれぞれの場所にてご奉仕をさせていただく身としまして、名誉会長のその想いを千代八千代に繋げなければと身の引き締まる思いです」と言って下さいました。思えば、今年8月5日、父の生前最後の外出も皇産霊神社でした。わたしが車椅子を押して、神社境内の聖徳太子像を背景に父と記念写真を撮影したことが遠い昔のようです。神社からの帰りに見た青浜の海も、いつも「心如大海」と唱えていた父の死を悼んでいるようでした。

小倉紫雲閣が見えてきました

小倉紫雲閣に到着しました

月の広場に入りました


みなさんが迎えて下さいました


涙が止まりませんでした


一同礼が壮観でした!

 

それから、一路、小倉紫雲閣へ。「月の広場」には、多くの社員が並んでいました。「一同礼!」の合図で、みなさん一斉に深々とお辞儀をされました。その姿を見て、わたしは涙を流しながら「会長、やっぱり、うちの会社のお辞儀は日本一ですよ。見事なものです」と後席の棺に向かって語りかけました。わたしは、わが社が「礼の社」であることに今日ほど強い誇りを感じたことはありません!

月の広場をゆっくりと2周する

みなさん、ありがとうございます!


霊柩車から降りました


父も無事に到着しました

月の広場」を2周して、わたしは霊柩車から降りました。父の棺は小倉紫雲閣の3階の「桜の間」に安置されました。わが社の精鋭がしつらえてくれた枕飾りを眺めながら、わたしはこの日の「魂のドライブ」を思い起こしました。松柏園でも紫雲閣でも、迎えてくれた社員のみなさんはみな父の逝去を惜しんでくれました。ここまで社員のみなさんに愛された姿を見て、わたしは父の偉大さを改めて痛感しました。父に最高の礼を尽くして下さったサンレーグループ社員のみなさんに心より感謝申し上げます。

枕飾りのようす

遺影は微笑んでいます

 

2024年9月21日 一条真也